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赤いピーマンって、傷んでしまったのではなく熟しただけ。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

赤いピーマンも食べられるよ
赤いピーマン。

パプリカではなく、赤いピーマン。

これは緑色のピーマンが赤くなったもので、
決して傷んでいるわけではないのですよ。

市販では見かけることが少ないため、
知らないという方も多いでしょう。

ピーマンが赤くなるというのは、
緑色のピーマンが熟して赤くなるのです。

緑色のピーマンは完熟していない未熟な状態。
まだ成長途中(?)のようなものなのです。

 

赤いピーマンは市販でも
たまに見つけることができます。

取り扱っているかどうかは
お店にもよるし地域にもよるのでしょう。

なぜあまり扱われていないのかというと、
コストがかかるから。

育てる時間もかかるし、日持ちがしないため。

そういった理由で、
あまり店頭では見かけないのです。

赤ピーマンと緑ピーマンの違い

赤ピーマンは緑ピーマンの完熟した状態。

赤ピーマンはその姿が変わるだけではなく、
味も栄養価も変わってきます。

当然ですが、緑ピーマンと赤ピーマンとでは、
栽培する期間もずいぶん違うのです。

開花から収穫されるまでの期間

赤ピーマンは緑ピーマンを完熟させたもの。

だから緑ピーマンを育てるよりも
赤ピーマンの方が時間がかかるのです。

  • 緑ピーマン:約20日くらい
  • 赤ピーマン:約60日くらい

この数字を見ると、
赤ピーマンを育てて出荷するというのは
コストもかかるし大変なことですね。

市場では緑ピーマンの方が多い
というのも納得できます。

色の変化

緑ピーマンから赤ピーマンへ変化するときは、
スパッとかわりやすく色が変わっていく
わけではないのです。

ピーマンの色は緑から徐々に赤くなります。

全体が一気に変わるのではなく、一部分から
じわじわと色が変わっていくのです。

つまり「緑→赤」ではなく、
「緑→緑と赤が混じったような黒い色→赤」

あるいは、

「緑→黄色→橙色→赤」など、
ピーマンの品種によっても
色の変化が違うのです。

味の変化

緑ピーマンの味。
みんな知ってますよね~。

食感はパリパリしていいし、
味はちょっと苦味があって渋みもある。

それがいいところでもあるんだけれど、
子供はそこが苦手だったりしますよね。

赤ピーマンの味は、知る人ぞ知る、ですかね。

緑色のピーマンが赤くなると、
あの子供が苦手な苦味や渋味がなくなり、
甘さが出てきます。

パリパリした食感は弱くなるけれど、
苦味などのクセがなくなるので
緑ピーマンが苦手な子供でも
おいしく食べられるでしょう。

栄養の違い

ピーマンは栄養豊富ですが、
緑ピーマンと赤ピーマンでは
栄養価も変わってきます。

 

【赤ピーマンがいい?】

緑ピーマンと赤ピーマンを比べると、
赤ピーマンの栄養価が勝るものがあります。

赤ピーマンは…

  • ビタミンC 約2倍
  • ビタミンE 約5倍
  • ベータカロテン 2倍以上

ビタミンC:抗酸化作用、コラーゲンの補助。
ビタミンE:脂溶性ビタミン。抗酸化作用。
βカロテン:抗酸化作用。皮膚や粘膜を維持。

また、赤ピーマンは赤くなるので、
カプサンチンという抗酸化作用を持つ成分も
出てきます。

カプサンチン:カロテノイドの一種。抗酸化作用など。

 

【緑ピーマンがいい?】

ここまでを見ると
赤ピーマンの方が勝っているようにも
見えますが、しかし逆もあります。

緑ピーマンは持っていたのに、
赤くなることによって
失われる成分もあるのです。

赤ピーマンは赤くなるとともに、
緑色の色素がなくなることで
抗酸化作用やコレステロールを下げる成分が
なくなります。

また、香りや苦味、渋みもなくなるため、
血行をよくする成分や、
新陳代謝、抗うつ作用などを持つ成分が
失われるのです。

 

しかしどちらにしても
ピーマンは栄養豊富。

どちらでも好みの方を食べるといいでしょう。

赤ピーマンはパプリカとは違う

赤いピーマンと聞くと、
あの肉厚でデカイ、ピーマンのような
パプリカを思い起こしますが…

似ているけれど、違うものなのです。

パプリカは唐辛子の仲間。

 

パプリカというと韓国のイメージが強かった
のですが、1993年にオランダから輸入したのが
はじめだったようです。

現在では日本でも栽培されています。

パプリカは黄色やオレンジなど
いろいろな色がありますが、
色づき方はピーマンと同じ。

パプリカも未熟な状態では緑色。
これが熟すことで色の変化が起きるようです。

黄色、オレンジ色、赤色、白、紫、茶色など、
じつにさまざまな色があります。

また、パプリカには苦味はなく甘みがある。

そしてピーマンよりもビタミンCが2倍、
Bカロテンの量が飛び抜けて多いものも
あるようです。

赤いピーマンを見たいなら

赤いピーマンを見たい?

そういえば私も年に数回見るかどうか…かな。
まれに店頭でも見かけます。

ピーマンの旬の時期も終わり頃に買ってきた
ピーマンなら、比較的赤くなり易いかな。

常温で置いておくと赤くなってきます。
収穫後も追熟するのですね。

しかしおそらく、
ピーマンの成熟度にもよると思うので、
あまり長く置きすぎて傷んでしまうと
いけないので、少し元気がなくなってきたら
早めに使い切ってしまいましょう。

 

どうしても赤いピーマンを見たいなら、
家庭菜園をしてみるのもおすすめ。

ピーマンはプランターや鉢でもできますよ。

緑色のピーマンができたら、
収穫せずにしばらく残しておくと
赤くなってきます。

収穫した緑ピーマンを常温で置いておいても
赤くなってくることがあります。

しかし収穫後に赤くなるまで
どのくらいかかるのか…というのはやはり、
成熟度によるのでしょう。

 

余談ですが、家庭菜園に挑戦してみるなら、
ピーマンを育てるよりも
まずはシシトウの方がおすすめ。

けっこう沢山できるのですよ。

そしてシシトウも同じく、ずっと置いておくと
緑色から赤色に変化しますよ~^^

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