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銀杏を拾ったことがあるでしょうか?
銀杏拾いができる場所について
ネットで検索してみると、
都市部などでは、特定の場所の情報が
けっこう出てくるのですが…
田舎はなかなか情報がないんですよね~。
けれども、そんな心配は御無用です。
日頃から何気なく
どこかで銀杏の木を見ているはずで、
意外と近場にあったりするものなのですよね。
特に、銀杏の季節になると
とてもわかりやすい木ですから、
意識して周囲を見ていると
きっと見つけられますよ。
銀杏を拾う準備をして、出かけてみましょ~^^
銀杏(ぎんなん)はイチョウの子
秋の頃に食べる「銀杏(ぎんなん)」は、
イチョウの木の実の中の種子。
イチョウの木は、街路樹や公園などに
植えられていることも多いので、
日頃から見かけることもあるでしょう。
ここでまず、ちょっとややこしいので
整理しておきますと…
イチョウは漢字で「銀杏」と書きますが、
これを「ギンナン」と読んで
種子を指すことが多いために、
木については「イチョウ」として
カタカナで区別します。
イチョウの特徴
イチョウが街路樹によく利用されるのは、
土地を選ばないことや病害虫がほとんどない
こと、そして燃えにくいという特性から。
イチョウの葉はとても特徴的な扇形。
他の樹木と比べても、
ほぼ説明もいらないほど
見分けが付きやすいですよね。
イチョウの葉は春から夏にかけて濃い緑色を
していますが、黄葉(こうよう)の頃には
きれいに黄色くなっていきます。
黄色いイチョウの葉は遠くから見ても
とても鮮やかで、わかりやすいですね。
銀杏の時期はいつ
銀杏の時期は、地域によって少し前後します
が、だいたい10月から11月くらい。
イチョウの葉が黄色くなり落葉する頃に、
イチョウの実もまた落ちるのです。
銀杏を拾うというのは、
この落下したイチョウの実を拾います。
そして、拾うのに丁度よい頃合いというのは、
イチョウの実が腐っている頃。
イチョウの実はそもそもが匂いがきついのに、
これが腐るとさらに臭いわけですが…
実が腐ると、中の種子である銀杏を取り出す
ときには、とてもラクなのですよね。
銀杏を拾える場所
銀杏が植えられているのは街路樹のほか、
公園や神社、寺などが多いです。
銀杏は雌株の周囲に落ちている
イチョウの木は雌雄別株なので、
銀杏の実は雌株の付近に落ちています。
雌株か雄株かの区別はわからずとも、
秋になり、イチョウの木の傍に行って
悪臭がすれば、近くに実が落ちているので
よく見て歩いてみましょ~。
銀杏の実はとても匂いが強いために
好まれることはなく、むしろ悪臭だからと
問題視されることがあります。
そのため、街路樹には雌株ではなく、
雄株だけを選んで植えられることも
あるようです。
イチョウの木は背が高いし、雌株か雄株かを
目視で区別することは難しいのですけど、
散歩がてらにイチョウの木がどこにあるのか
見ておくといいですね~。
【参考リンク】
こちらのサイトにイチョウの美しい写真が
たくさん載せられています。
[あきた森づくり活動サポートセンター:樹木シリーズ54 イチョウ]
銀杏の大木も圧巻!
ぜひ直接見てみたいものです。
採取禁止の場所では拾わない
街路樹や公共の場所などで
管理者が自治体であれば、
拾ってはならないということは
あまりないかと思いますが、
公園などでは植物の採取が禁止されている
場所もありますし、神社や寺などでも
管理者に銀杏を拾ってもいいのか
確認しておくと安心でしょう。
銀杏を拾うときの注意と準備
銀杏の外側であるイチョウの果肉部分は
独特のニオイがしますが、
じつはそれだけではないのですよ。
銀杏を拾いに行く前に、
注意点と対処方法を知っておきましょう。
イチョウの実はかぶれるので注意
イチョウの実にはウルシに似た成分があり、
これによって皮膚がかぶれることがあります。
銀杏を拾うときには、なるべく素手では
触らない方がいいのです。
銀杏を拾う準備
銀杏を拾いに行くときには、
イチョウの実のニオイとかぶれ防止のため
あらかじめ準備をしておくといいでしょう。
- ビニール袋、数枚
- 使い捨てのビニール手袋 (あれば)
- 新聞紙 (あれば)
- ウェットティッシュなどの手拭き
ビニール袋は、拾った実を入れるため。
ニオイが強いので二重にするくらいで
丁度いいでしょう。
使い捨てビニール手袋は実を拾うときに必要。
なければ代わりに、ビニール袋を手にかぶせて
使うといいでしょう。
新聞紙は、あればいろいろ使えます。
実を入れたビニール袋をくるんだり、
車での移動時には、新聞紙を車の床に敷いて
おくのです。
うっかり実を踏んでしまうと、靴の裏に
汚れやニオイが付いてしまいますからね~。
ウェットティッシュなどの手拭きは、
あれば大変重宝します。
実を拾い終えたら手を洗いたくなりますが、
近場に水場があるとは限らないですからね。
実の汁が手に付いた場合にも、すぐに
手拭きで拭いてしまえるほうがいいでしょう。
銀杏拾いは準備をしていかないと、
衣服などに汁や匂いがついてはあとが大変。
汁で皮膚がかぶれてしまうと
もっと厄介ですから、準備は万端に。
[関連記事:拾った銀杏の食べ方]