この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
果肉が黄色いスイカを食べていたのは
ずいぶん前…。
祖母からもらっていた
黄色いスイカと赤いスイカ。
当時スーパーなどでよく見かけたのは
赤いスイカ。
黄色いスイカは見かけない。
友だちに聞いてもあまり知らないっぽかった。
最近になって、ときどきテレビで
黄色いスイカを見かけるようになった。
スーパーなどでもごくたまに見かける。
黄色いスイカ、黄玉スイカ。
赤いスイカ、赤玉スイカ。
赤玉スイカのほうが、味はしっかりと甘い。
それにくらべれば、
黄玉スイカはほんのり甘いといったところ。
それでも黄玉スイカは独特な感じで
おいしかったという覚えがある。
そんな黄玉スイカのイメージでしたが、
現在ではスイカ事情もずいぶん変わって
きたようです。
黄玉スイカと赤玉スイカの違い
スイカは90%が水分。
甘さもあるので、夏の水分補給に最適。
塩でもまぶせば最強ですよ!
(個人の感想です^^)
スイカの甘さにちょっと塩をふりかける。
これがたまらない。
果肉が赤でも黄色でも、食べ方は同じ。
【食感】
シャリシャリしていたり、すっと崩れたり。
これは赤でも黄色でも品種によって当てはまる。
【味】
甘さがはっきりとした赤玉スイカに比べ、
黄玉スイカは全体にあっさりとした甘さ。
しかしなかには、かなり甘い品種も出てきています。
【色と栄養】
赤と黄色、果肉の色の違いには、
含まれる色素に違いがある。
赤いスイカはリコピンを含む。
リコピンはトマトの成分で有名ですよね。
黄色いスイカはリコピンがないかわりに、
キサントフィルという色素を含む。
リコピンについてはテレビなどでもよく
話題になりますが、キサントフィルにも
抗酸化作用のほか、目の疲労回復や
脂肪燃焼効果などがあるそうです。
どちにらしても、夏場にスイカは最高^^
【外観】
赤玉でも黄玉でも、その外観は似ている。
緑地に黒のシマ模様が入っているもの。
全体に黒く見えるものなど。
品種によって違うので、外見だけでは
果肉が赤色か黄色なのかはわからない。
切ってからのおたのしみ~というところ。
もともとスイカの果肉は黄色だった
スイカは世界各地で栽培されていますが、
原種はアフリカのものだといわれています。
スイカの一番の特長は、水分を多く保持していること。
しかし当時のスイカは、
固くて苦いものであったために、
古くから各地で品種改良がされてきました。
現代のスイカのように、
柔らかくて甘いものではなかったのですね。
そして果肉の色も赤ではなく、
白や黄色っぽいものであったということ。
スイカが赤くなったのは甘さと関係しており、
糖度が上がるにつれて色が赤くなっていきました。
スイカが日本に入ってきたのは、
平安時代か室町時代か…
諸説あるため定かではないですが、
日本全国に広まったのは江戸時代後期の頃。
このころのスイカは皮が黒い品種が主流。
緑地に黒色のシマが入っている品種は、
昭和の始め頃に広まったといわれています。
黄色いスイカの糖度
果肉の黄色いスイカは赤色のスイカに比べ
糖度が低いというイメージがあります。
しかし現在では品種改良が進み、赤玉スイカ
よりも糖度の高い黄玉スイカもあります。
スイカの平均糖度は11度~12度程度。
黄玉スイカも同じくらいあります。
ブランドスイカではさらに糖度が高いものも。
果肉が赤でも黄色でも、14~15度以上という
スイカもあるのです。
しかし実際、スイカのおいしさというものは
糖度だけでは測れないもの。
同じ糖度のスイカであっても、成分や食感の
違いで味は大きく変わるのです。
スイカの旬
スイカというと夏場に出回り、
夏場の暑い日に食べるという感覚が強い。
しかし近年はやたらと出荷時期が早まっている
なと感じます。
ハウス栽培が増えたのでしょう。
【スイカが出回る時期】
ハウス栽培/5月中旬~6月
路地栽培/6月中旬~8月上旬
でもやはり、スイカの旬は夏だよね~
と強く思いますっ。
スイカの選び方
スイカの選び方は、赤玉でも黄玉でも共通。
【丸太のスイカ】
・皮の縞模様がはっきりしているほど甘い
・縞の模様がでこぼこしていると熟して甘い
・蔓(つる)が緑のものは新鮮
・蔓の付け根がくぼんでいると完熟
・お尻の茶色い部分が大きいものは完熟
・スイカを叩くとボンボンと音が響く
スイカを音で判断するというのは
なかなか素人ではむずかしいようなので、
見た目で判断するほうがいいかも。
また、完熟しているスイカは日持ちしないので、早いうちに食べましょう。
【カットスイカ】
・種が黒い
・果肉が締まっている
黄色スイカには赤玉スイカと同じく、
大玉と小玉があります。
スイカが美味しく食べられる期間は短め
なので、早いうちに食べ切れる大きさを
選ぶといいでしょう。
市場に出回るほとんどが赤玉スイカなので、
黄玉スイカを探そうと思えば、ネット通販が
早いですね。
黄色いスイカのことを「クリームスイカ」と
書かれていることがありますが、
これは別名であり、呼び名のようです。
私はこの呼び名、はじめて知りました。
◇ 余談ですが…
スイカを食べすぎると、
ミカンなどの柑橘類を食べすぎたときのように
手のひらや足の裏の皮膚が黄色くなることがあるようです。
これを柑皮症(かんぴしょう)といい、
カロチンを多く含む食品を食べすぎると、
皮膚に沈着しやすいのだとか。
これは黄疸とは違って治療は必要なく、
カロチンの摂取を減らすと元に戻るということです。
何ごともほどほどに、ということですね。