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女神(テミス)の教室、第8話のあらすじと感想…藍井まつり

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女神の教室~リーガル青春白書~#8のあらすじ&感想
2023年1月からのドラマ
フジテレビ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~

第8話のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるので、苦手な方はお気をつけて~。

女神(テミス)の教室、第8話のあらすじ

2023年11月、司法試験の合格発表日。

青南ローでは、卒業生・現役生合わせて合格者8名を出した。

全て藍井塾のゼミ生だ。

わが校始まって以来の快挙だと教務主任の里崎(小堺一機)ら教師たちは、さすがメシア藍井、と盛り上がっている。

 

雫(北川景子)は照井(南沙良)から結果の連絡を受け、とりあえずローに戻ってきてと話す。

 

藍井(山田裕貴)に加藤予備校から電話が入った。

加藤予備校は、司法試験合格実績ナンバーワンを誇る有名予備校だ。

引き抜きを疑う里崎は、藍井に探りを入れてもらえないかと雫に頼む。

 

ここを辞めたりしないかと雫が聞くと、
藍井は報酬のためにここにいるという。

それで虚しくないかと言う雫に、
藍井は、たいていの人間が生きていくために仕方なく働いている。
あなたのように夢や目標のある人間のほうが珍しい、と言い捨てる。

 

青南ローにやってきた照井は、雫とふたりでベンチに腰掛ける。

どうしても諦めたくなかった、合格したかったと涙を流す照井。
そうだね、悔しいね、と雫が寄り添う。

それを藍井は構内の窓越しに見ていた。

 

雫が照井の事を聞くと、今日も学校を休んでいると天野(河村花)。

少し沈んでいる様子の真中(高橋文哉)に、雫は何かあったのかと聞くと、妹・美羽(山口まゆ)のことだという。

美羽は会社で上司から仕事を任せてもらえず、給料をもらっても嬉しくないし、何のために会社にいるのかわからない。

憲法22条、職業選択の自由。
仕事を自由に選ぶ権利がある。
それは辞める自由もあるということ。

転職するのもひとつの選択肢。
本人がどうしたいのか、よく話を聞いてみたらと雫は話す。

 

照井が今日も休みだと雫は藍井に話す。
電話にも出てくれない。

自分には関係ないという藍井に、
学生に対してあまりに冷たくないかと雫は言う。

 

自室の床に仰向けになって考える雫。

雫は学生たち4人に声をかけ、藍井にも協力を仰ぐ。
課外授業です!と満面の笑みだ。

 

桐矢(前田旺志郎)は照井を家付近で待ち伏せし、ゲームをしようと持ち掛けると、歩きながら数字を見つけて質問する。

子ども安心110番のポスターを見て
桐矢は、民法110条は何でしょう。

照井は答える。
権限外の行為の表見代理。

じゃあ、刑法110条は?
建造物等以外放火罪。

次に水沢(前田拳太郎)、真中と同様に続いて、天野。
数字って案外色んなところにあるね、と見つけては質問する。

そして目的の場所、青南ローに着いた。

黙って先を歩く藍井に、天野が付いて行くようにと照井の背中を押す。

歩きながら藍井は質問し、照井は答える。

 

談話室まで来ると雫がやってきた。
おかえりなさい照井さん、と声をかける。

照井は家からここまで、約10キロ歩いた。
でもあっという間だったでしょう?と雫。

歩幅は自分の理想より小さくても、前にさえ進んでいれば、必ず司法試験は突破できると雫は話す。

 

藍井の研究室にやってきた雫は、藍井にお礼を言う。

くだらないゲームをよく思い付くと言う藍井に、だから息抜きになっていいと言う雫は、ロー時代、暗記が苦手だった自分のために、同期が考えてくれた遊びだと話す。

くだらないが、照井は戻ってきた。
自分には到底できないという藍井に、雫は驚いた顔をする。

 

机の上に置いてあった加藤予備校のパンフレットに気付いた雫は、学院長の守宮(及川光博)に相談する。

夜、守宮に言われて雫が座敷へ来ると、藍井が居た。
そこへ守宮からメール。
藍井を必ず引き留めるようにと。

雫は、どうして青南ローに来たのかと藍井に聞くと、

以前は別の大学院で憲法の研究をしていた藍井は、研究は暇つぶし、考え尽くしても、何も思えなかったのだという。

日々の生活で楽しいとか感じたこと無いんですか?と聞くと、藍井は少し考えて、ありませんという。

食事は必要な栄養素だけ摂取できればよく、今まで一番嬉しかったことも忘れたと。

しょせんは過去の繰り返しで、たいがいのことは予測がつく。
人生なんてつまらないものだという。

 

雫は実務演習の事案を配り、今回は藍井にも検討を促す。

学生たちは様々な意見を出し合い、話をしていくなかで、今回の事案は真中の妹・美羽の話がベースだということに気づく。

雫は真中から事情を聞き、この機会にみんなに考えてほしいと思ったのだという。

本人にとってどうするのがいいのか、働くとはどういうことなのか。

 

真中は美羽が会社にいる意味を見失い、このまま波風立てずに辞めようとしていることに、どうしていいのかわからない。

雫は、大人になれば社会に出て働くことが当たり前とされるが、それは義務だけじゃないと話す。

憲法第27条、すぺて国民は働く権利を有し義務を負う。

義務の前に、権利がある。
働くことを通じて誰かの役に立ったり、社会の一員だと感じられたり、自分のやりたいことを実現させたり、いろんなことができる。
仕事は収入以上のものをもたらしてくれることもある。

夢とか目標はなくてもいい、なくても生きていける。

ただ、働く権利がある意味だけは忘れずにいてほしい、と雫はいう。

 

天野、桐矢、水沢、照井はそれぞれ意見を出し合う。

美羽は今の会社で本来得られるはずだった働く権利を奪われた。
本当ならいろんなことを実現できたはず。

上司にも美羽にも働く権利があり、お互いが何を思っているのかを知る必要がある。

仮に双方の主張が相反しても、法律を元にすり合わせればいい。

真中はみんなにお礼を言い、法律家の卵として、妹とちゃんと話してみるという。

藍井はずっと、生き生きと話をしている学生たちを、まっすぐに見ていた。

 

学生たちがいい表情になった、と守宮。

藍井は、あの5人もいつの間にか、勉強に対するモチベーションが格段に上がっていると話す。

それは、司法試験のその先を見据えているからかもしれませんね、と守宮。

学院長はどうしてやたらに自分と彼女を組ませるのかと藍井が聞くと、守宮は、

ロースクールは本来、得た知識を実際に使う力、そして法曹家に必要な高い人間性を育める場所、そうなれる場所を自分は目指していると。

そのためには、藍井と雫、天秤のようにバランスの取れた双方の力が必要だという。

 

藍井は加藤予備校の誘いを断った。
どうしてかと問う加藤に藍井は、

変な同僚がいる。
彼女の言うことはいつも自分と真逆で予測がつかず、飽きずに済む。
そう言って微かに顔をほころばせていた。

 

5人は揃って談話室に集まった。

学生たちはそれぞれに、これから先の仕事について思いを馳せている。

 

藍井は加藤予備校のパンフレットを捨てようとして気付いた。

よく見ると、在校生のメッセージとして、津山邦彦の名前が載っていた。

 

雫がとんかつ弁当を食べていると、横溝(宮野真守)から電話が入った。

風見(尾上松也)が業務外で問題を起こして、停職処分になったという。

 

8話はここまで。

女神(テミス)の教室、第8話の感想

完結に向けて、学生たちにはこれまでの結果が出てきたという状況になってきましたね。

もう学生たちは自分たちでどんどん前へ進んでいく。

そして藍井の変化…

今回はもう、どうやら藍井祭りですよ。
(ほぼ私の中で…)

藍井の学生に対する態度

司法試験に合格した藍井ゼミの学生が、藍井に礼を言っていたけど藍井は反応しない。

そして照井からメールで結果報告が来ても、一通り読むとすぐに削除。
返信はしない。

藍井の態度は一貫している。

選抜テストを勝ち抜き、藍井ゼミを受ける数少ないメンバーに対してもこんな対応で、藍井の態度は冷たい。

藍井は学生が司法試験に合格すればそれでよく、落ちれば本人の問題だからと立ち入ることは一切しない。
それはそれで合理的ではあるし、藍井の方針なんだろう。

でも、習う学生からすれば、一言でもあれば、また勉強への気持ちも変わるだろうに。

そういったことは一切不要だと排除し、ついてこれない者は切り捨てる。

 

でもこれには理由があったようだね。

藍井が雫に話していた。

「講義ではいつも一番前に座り、予習や復習も完璧で、藍井が出す課題にも100%応えてきた。自主ゼミでもその努力は変わらない。

しかし成績は反比例するかのように落ちていった。他にどうしろと?」

藍井は照井の成績表を見て頭を悩ませていたよね。
でもどうすることもできなかった。

自分が何を言ってもどうにもならない、なにも変わらない、とある意味絶望的に捉えていて、そう思うからこその突き放しだったのかと思うよね。

で、結果的に切り捨てるという考えになっていた…?
これは藍井なりに考えた結果だ。

でもそれにしたって、ねぇ…。

付いてこられない人間は切り捨てるしか無いとか、それが彼女の人生だとか…

自分がなにもできないと思ったからといって、それを勝手に諦めて、決めつけて見ている感じなのは…なんというか、腹ただしいというか…とにかく感じ悪い。
自分が何も出来ないから切り捨てる、とも取れるんだよね。

そう言ってしまうと、これからも伸びるかもしれない人たちの可能性も潰すことになるかもしれない、ということは考えないのかな…

切り捨てられる方は寂しいよね。

雫の頭の切り替え法

雫はちょいちょい、大の字になって寝っ転がって考え事をする。

大学構内の芝の上とかは気持ちよさそうだなとか絵的には思うけど、屋内の床は…ちょっと抵抗がある。

でも仰向けになって考えるのはすごくいいなと思う。
なぜか解放感みたいなのもあるし。

できれば畳の上で大の字に寝転がりたい。

藍井仁という人物

今回、藍井仁という人物が少し深掘りされた。

藍井は言っていた。

わざわざ苦労して成功することも、ささいなことで一喜一憂することも、期待することもされることも…疲れる、と。

それはつまり裏を返せば、実は藍井は内面的にはとても情熱をもっていた人だったのかもしれない…。

感情に振り回されて、疲れる。疲れた。
過去に何かがあって、それからすべてを諦めているとか…

今はなにか感情が欠落しているといった感じがあるんだけど、これにもきっとなにか理由があるんだろうか。

何かしら否定的で、嬉しかったことを聞かれても、忘れたというし。

藍井は何かに絶望したのだろうか。

あまりにも投げやりで、感情がないとかでなく、感情を持たないように、はじめから拒絶しているようにも見える。

どうせ…という気持ちが常に付きまとっているのじゃないか。

そういう状態でいると、なにも楽しめなくなったりするもんだ。

 

藍井は食にも興味がないようなことを言っていたけど、けっこうちょいちょいなんか食べてたよね。

今回は持ち歩いてまで、ちっちゃいおやつを常に食べていた。

脳みそに糖分補給かな。

 

守宮に呼ばれて行った座敷で、藍井は人が来るのを待ちながら、箸でテーブルを叩いていた。

行儀が悪い。小学生か。
なんなのだろうね、この人。

 

それと前回から、藍井は音楽を大音量で聞くということがわかったが…

しかし何事もつまらなそうな態度と雰囲気を醸し出している藍井は、音楽の趣味とかは無さそうなんだよね。

好きな音楽とかは無さそうなので、単純に爆音による刺激とかを求めているのじゃないかと推測するよ。

この人は日頃退屈で、刺激が足りないんだろうから。

藍井は多額の報酬よりもローを選んだ

少なくともこれまでの藍井の働く基準は報酬だった。

守宮学長も以前、破格の報酬を払っていると話していた。

藍井にとっての仕事は、報酬見合いで、自分の存在意義として求められることをやるまでだという意識だった。

加藤予備校では今の2倍、成果によっては上乗せもすると言われていたけど、それでも藍井はローに残ることを選んだ。

それは考える基準が変わったということだよね。

加藤予備校の加藤は、断る理由を藍井に聞いたが、変な同僚が居て飽きずに済むのだと話していた。

雫を見ていると飽きないという藍井は、
いつも退屈だと思っていたわけだ。

つまり報酬よりも、退屈しない方を選んだのだ。

藍井の変化1

照井は不合格を侘びるメールを送り、
藍井はメールを読んですぐに削除した。

しかし照井は、雫のもとにはやってきて話をしていた。

そして雫が側でそっと寄り添っていたのを藍井は見ていた。

藍井は何を考えていたのだろう。

自分ではどうにも出来ないことを、雫は進んでやっている。
そして学生たちはそれに応えるように変化している。

その状況を、雫が来てからこれまで、藍井はずっと見てきていたし、徐々に変化していることに藍井は気付いていた。

ときおり、学生や雫をじっと見ていたのは、藍井の興味の現れだ。

藍井の変化2

雫を見ていて飽きないと言った藍井。

藍井は何をやっても予測が尽くし、代わり映えのない日常を憂いているようだから、

そこに雫が居れば、確かに何事かやってくれるし、それは自分の想定外のことなのだから、それは見ていて飽きずに楽しめるだろう。

その影響で学生たちもどんどん生き生きとしていく変化を見せつけられたら、これはずっと見ていたいと思うのもわかる。

そして藍井もまた、雫に影響されて変わってきている1人なのだから、今後どうなっていくものか。

 

あ、守宮学長の存在も忘れちゃいけない。

少なくとも、守宮が藍井と雫を組ませたのが発端で、その化学変化を見たくて守宮学長は仕組んでるのだから。

藍井にとって、守宮学長の言葉もしっかり受け止めたのだろうね。

天秤のように、二人のバランスの取れた力が必要だと。

藍井はここに、働く意義を見つけたのかもしれない。

働くということの意義

今回の実務実習は、雫が真中の妹の件から作成したものだった。

学生たちはもちろんのこと、藍井も、働くということがどういうことなのか、何かしら思うところがあるようだから、雫はあえて考えてもらいたいと思ったのだね。

働くということをいまいち掴めなかった学生たちは、意見を出し合う中でいろいろな気付きを得ながら、働く意義を模索しつつ、自分なりに何かを掴んだようだ。

それは藍井も同じだったのだろう。

これまで学生たちはこうして話し合いを重ねて、自分たちのつながりを強めて、勉強へのモチベーションまで上げてきた。

これをやり遂げたのは雫の思いだ。

そんな学生たちと雫の姿を見て、藍井もまた姿勢が変わっていた。

いつもみたいに背を丸めて本やタブレットを見ながら話を聞いているのではなく、今回はまっすぐに学生たちや雫を見ていた。

(結局、藍井の話しになってしまった…)

藍井の変化3

藍井はもうぶっちゃけ、雫に惚れちゃってるだろうと思うよね。

いや、ラブじゃなくてもね。
懐いた…じゃないな、藍井的には面白い人を見ているという感じなんだろうか。

とにかく人に興味の無さそうな藍井が、雫には興味をもったということなんだよね。

飽きずに済むって…あの顔なんだよ。
完全に魂あっちに行っちゃった顔してたよ。

 

そもそも藍井の、あの風貌だけを見てると近寄りがたいと思うのに、雫はずんずん藍井の懐に入っていく感じだ。

なかなか藍井の至近距離まで近づいてくる人っていないんじゃないかと思う。
一見怖そうだし。

人を冷めたような目で見ているような人には、なかなか人は寄ってこない。

でも雫は人を選ばない。
雫は基本的に人間が好きなんだろうね。

雫は藍井に対して、自分の言いたいことを言い、主張はしっかりするけど、相手のこともちゃんと理解して認めている。

 

今回、藍井が雫に言われていた言葉…

「藍井先生はこれからも、藍井先生の講義を続けてください。
あなたがここにいてくれる、それだけで学生たちは希望を捨てずに勉強ができています。

何でも1人でやろうと思わないでくださいよ、私の仕事なくなっちゃうので。」

…めっちゃ藍井を立てている。
この言葉は、藍井も改めて自分の存在意義を知ることになるんだろうと思う。

あなたがここに居てくれるだけで、学生たちは希望を持てる、と言われたんだから。

こんなにうれしいことはないと思う。

 

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