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女神の教室、第2話の感想…無意識の偏見と決めつけに気づく

この記事を読むのに必要な時間は約 14 分です。

女神の教室~リーガル青春白書~#2のあらすじ&感想
2023年1月からのドラマ
フジテレビ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~

第2話の感想です。

 

今回も雫と藍井の対立、
雫と学生たちの奮闘が微笑ましい。

雫と藍井は対立というより、
言い合い、掛け合い、じゃれ合い、
ちょっとずつバリエーションが広がって
いるようで、この2人を見ているのが楽しい。

雫は1話目の印象である大らかさに加え、
負けず嫌いな上にかなりのしつこさがある
ということが判明。

そして藍井にムキになっているのが
また可愛らしい。

さてここからはあらすじと感想を書いて
いきますが、ネタバレを含んでいますので
苦手な方はご注意を。

女神(テミス)の教室、第2話のあらすじ

青南ロースクールの卒業生で、
その後も司法試験合格を目指していた
田辺浩(田村健太郎)が、廊下で倒れて
病院に運ばれた。

このことを柊木雫(北川景子)は
藍井仁(山田裕貴)に告げ、

雫は学生の桐矢純平(前田旺志郎)から
聞いたことを藍井に尋ねた。
何故、田辺に対して酷いことを言ったのかと。

藍井は「受かる見込みのない学生に
無闇に夢を与えても人生を台無しにするだけ」だと応えた。

雫は反論するが、逆に雫の指導について
批判されると、雫は何も言えなかった。

 

学生の水沢拓磨(前田拳太朗)は、
授業の後でアルバイトを掛け持ちしている
ことを誰にも言っていない。

教務主任の里崎健一郎(小堺一機)は、
水沢が遅刻が多いことから、遊んでいる
とか怠けていると勝手に決めつけていた
のだが、それは違う。

水沢は学費を稼ぐために、掛け持ちで
アルバイトをしているのだ。

 

今回の実務演習は、銭湯。

店主はタトゥーを入れたXに入店を拒否し、
両肩を押されたXは転倒。
Xは怪我を負ったことで、治療費と慰謝料
合わせて一千万円を要求した。

学生たちは高額な要求自体がおかしいと、
この依頼は断るというが、それに対して
水沢は、依頼を引き受けると答えた。

タトゥーを入れているというだけで
反社会的な人物だと決めつけているが、
水沢はそうとは限らないと主張する。

 

授業が終わってから課題事案の検討をし
事前にまとめておこうという話になった
のだが、水沢は予定があると断った。

また、水沢は、タトゥーを入れたガラの
悪そうな人物にお金を渡していたところを
目撃されて誤解を受ける。
水沢が友達に借りたお金を返しただけなのに。

 

銭湯の事案について、学生たちは意見を
まとめたと雫に報告。
雫は桐矢や水沢にもそれでいいのか確認する。

そして天野が雫に意見を求めると、
これには憲法問題が関係していると話す。

雫は、個人とは何だと思う?と、
学生たちに問う。

法律家には正否を決める力があるが
それはとても怖いことであり、
決めつける前にその人のことをよく考え
なくてはならないという。

人のことなんて分かるはずがない、と
突っ跳ねる照井雪乃(南沙良)に、

だからこそ自分たちの思いや主張を伝える
努力をしないといけない、と雫は言う。

 

雫の言葉から、学生たちは少しずつ互いに
歩み寄りを見せ、皆それぞれに何かしらの
事情があり、悩みがあるのだと理解する。

そして学生たちは、事案の再検討をする
ことにしたのだった。

 

「依頼人の請求に関して40万円程度の
損害賠償が妥当」という結論は変わらない
ものの、タトゥーがある人でも銭湯に入れ
るよう、依頼人の代理人として働きかける
べきだとした。

タトゥーがあれば入浴を拒否すると
決めつけるのではなく、時と場合を踏まえ
入浴を可能にすることもできるのではないか、と。

雫は自分の教育方針に悩んでいたようだが
学生たちが諦めない限り、自分の授業を
続けると藍井に宣言するのだった。

女神(テミス)の教室、第2話の感想

今回の第2話は、私たちは日頃から無意識に
偏見と決めつけをしているということに
気付かされる。

人に対して以外でもそう。

高そうなパッケージに入ったものを見ると
高級品だと思うかもしれない。

でも中身はただの石かもしれない。

反対に、段ボール箱の中に入っていれば
さほど高級なものだという先入観は
持たないでしょう。

ものに対してそうなのだから、
人に対してもそう思ってしまうのは
自然な流れなのかもしれない。

しかしそれでも、少し立ち止まって考えて
みるというだけで、また違ったものが
見えてくるに違いないのですよね。

柊木雫と藍井仁

柊木雫と藍井仁、2人は指導方針について
意見が合わないだけでなく、
ことあるごとに対立している。

藍井は、雫がエレベーターに乗り込む
直前で扉を締める。

雫はムッとして階段を駆け上がり、
丁度到着して開いたエレベーターの前で
ひどい、と藍井に抗議する。

藍井がスモールサイズのカップを持って
いるのを見つけると、ラージサイズの方が
100mlあたりの値段が3円安くてお得だと
雫は言うも、藍井は、浅はかな人だと言い捨てる。

 

その後もけっこうなどうでもいいやり取り
が続き、お互い譲らない。

雫はしつこい。というかかなりしつこい。
相当な負けず嫌いなんだろう。

2人はことあるごとに何かと言い合っては
いるが、それがなんとも面白い。

前回よりは今回、少しずつ雫に対する
藍井の態度が崩れてきている気がするので、
今後どうなっていくのかが楽しみです。

日常的にある偏見と憶測と決めつけ

構内で倒れて病院に運ばれた田辺は、
司法試験を諦めて田舎に帰ることにしたようだ。

30歳で司法試験を諦めた田辺の件を例に、
藍井は雫に、あなたのやり方は第二の彼を
生むだけだと言う。

雫のやり方をしていれば、司法試験に
受からない、と言いたいようなのだが…

それこそ決めつけで。

 

田辺は青南ロースクールの卒業生で、
その後も司法試験合格を目指して通って
いたわけなのだが…

やり方が間違っているというのなら、
それこそ、受かる人数が極めて少ない
今のやり方こそが間違っているのでは
ないか、と思ってしまうのだよね。

そこは少なくとも藍井は思わない。
そして学校側もほとんどの人はそう思っていない。

でも現状は、その年の青南ローの生徒は
3人しか司法試験に受かっていないのだ。

 

いっそやり方を変えれば受かる人数が
増えるかもしれないのに、それはやらない。

改革して失敗すれば誰かが責任を問われる。
今まで通りやっていれば、誰も避難され
ないので、これまで通りでやっている
というだけなのだ。

しかし学院長は、その現状を変えたいから
こそ、雫という、他とは違う考えを持つ
人物を教員に引き入れたのでしょう。

 

それにしても…前回の終わりくらいに、
何かのヒントを得られたのかなと思っていた
田辺が…諦めることになるとは。

綺麗事は必要か

綺麗事がすぎる。

藍井が雫に対して言う言葉だが、
今回は教務主任の里崎も学生たちに対して
言っていた。

何か正しいような事を言うと、綺麗事だと
切り捨てられたりすることがあるが、

綺麗事を言う人たちが一人も居なく
なったら、この世の中は少しも良くは
ならないんじゃないかと思う。

逆に、綺麗事だと言い捨てる人たちは、
裏を返せば、何をやっても現状は変わら
ないのだから、やるだけ無駄、やるだけ損、

やって何になるのか…なんて諦めて、
現状が維持できればそれでいいでしょうと
そんな感じで思っているのだろうか。

それはそのことが他人事だからなのかな。

もし自分のことに当てはめてみれば、
綺麗事であっても、少しは汲み取って
ほしいものだと思うに違いない。

…なんて思う。

 

結局は他人事。

効率を求めるのも、一つ一つのものごとや
一人ひとりのことに構ってはいられない
からと言う事なのだよね。

どこかで割り切っていかないと、
何も決まらないからなのだ。

 

そこをどうするかというのが法律家の仕事。

依頼人のことを考えて、
そこの折り合いを付ける。

大変な仕事だと思う。

冷凍みかん

今回、雫が学生たちに提出するよう求めた
志望動機書。

天野向日葵はほぼ空欄で提出するのだが、
ひとつ、好きな食べ物の欄に
「冷凍みかん」と書いていた。

これに雫は、何故だろうかと疑問を持つ。

冷凍みかんといえば、新幹線、らしい。

天野が弁護士の父親に言われるがままに
過ごしてきたなかで、初めて自分で決めて
挑戦したものが冷凍みかんだったらしい。

 

雫は冷凍みかんが気になるからと、
3つも4つも食べていたのだが…
体冷えるわ。

しまいには冷凍みかんの食べ過ぎで
手のひらが黄色くなっていたと。

小学生の時にも居たな…こんな人。

 

冷凍みかんって、私の世代?地域?では、
給食に出ていたものだという認識がある。

冷凍みかんといえば新幹線、みたいな話は
わりと最近聞いたくらいの話だ。

冷凍みかんは、給食を食べ終わる頃に
丁度溶けて食べやすくなってるんだよね。

ひんやりしていて美味しいというのは
大昔の記憶。

今では食べると冷えるので、わざわざ冷凍
してまで食べることはないけど、懐かしい。

 

ちなみに、みかんは焼くと美味しいよ。
冬にストーブの上で焼いて食べるの。
中の実まで暖かくなるまで焼く。

果汁が暖かくて果実はふかふかになって、
とてもジューシーで美味いのだ。

それでいて食べた後に、
お腹が冷えなくていいんだよね。

是非お試しあれ。

雫の生徒たち

雫の生徒たちはなんだかんだ言っても、
雫の話をよく聞いて、考え行動している。

水沢は、周囲の理解を得るために
必要なことを、自分が言わずにいたから
誤解を生んでいたとわかり、
事情を話すことにした。

桐谷は自信のなさから、周囲に合わせて
当たり障りのないように言葉を飲み込む
癖があるようだが、これを改めて行動した。

天野は父親に言われるがままに過ごして
きたこともあり、またそれに流されようと
していたが、一歩踏み出すことにした。

真中信太郎(高橋文哉)もまた、
自分が相手のことをよく考えず、
偏見を持っていたことを改めた。
(この子は打算的な描写が気になるところ)

照井は相変わらずツンケンしていて
冷たいが、周囲の事情を理解しないわけ
ではない。

 

この生徒たちが素晴らしい、と思うのは、
授業で知り得たことを実践するからだ。

教師に言われたことなんて右から左、
聞いた傍から忘れてしまう。
わかったつもりで流してしまうことが
多いと思うのだが…

そうではなく、1つずつよく考えて、
自分はどうなのかということを振り返り
それを正そうとする。

これはなかなかできないことだと思う。

だから本当の意味で理解もするし、
成長もする。

こういう子たちが伸びて行くんでしょうね。

 

さて、次回も楽しみにしています。

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