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女神の教室、第5話の感想…雫の授業の成果と悪質ないたずら

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女神の教室~リーガル青春白書~#5のあらすじ&感想
2023年1月からのドラマ
フジテレビ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~

第5話のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるので、苦手な方はお気をつけて~。

女神(テミス)の教室、第5話のあらすじ

真中(高橋文哉)、水沢(前田拳太郎)、桐矢(前田旺志郎)、天野(河村花)、照井(南沙良)の5人は、談話室でみんなに起きている奇妙ないたずらについて話した。

真中の家の門に吊るされた鳩のレプリカ。
水沢のバイト先にカラスの死骸。
桐矢の家のポストに黒い折鶴。
天野の自転車のサドルに鳥の糞。
照井のカバンにモズの早贄の写真。

全て鳥だ。

これらはただのいたずらなのか。
何かの罪にはならないのかと話す。

照井を除く4人が実務演習の前に雫(北川景子)らに相談すると、藍井(山田裕貴)は、この件は自分たちが預かるという。

 

実務演習の講義は、迷惑防止条例の事案。

盗撮は、刑法上では犯罪として定められていない。
防犯カメラなどもあるので難しいらしい。

 

ラウンジで2人の女子学生が話をしており、電車で痴漢被害に遭ったという1人に、照井はその犯人の特徴を聞いた。
照井は犯人を捕まえるつもりのようだ。

どうしてそこまでするのかという桐矢に、天野は、照井は犯人を捕まえることで、自分も助けられる気がしているのかも、と言う。

 

照井は電車に乗ろうとするが…自身が被害に遭ったときの記憶が蘇り、飛び出してしまった。

うずくまる照井に、雫が駆け寄る。

雫は、照井は強いと言う。
照井はちゃんと向き合って検事になろうとしている。

法律は誰かの思いで変わっていくもので、闘っているのはあなた1人じゃないよ、と雫はホットレモネードを照井に手渡す。

 

雫は、現役生85人のヒアリングが終わったと藍井に報告した。
該当する被害に遭っていた学生は、実務演習の授業を受けている5人だけだった。

 

実務演習の授業に5人が揃った。
学生たちは前回の迷惑防止条例の事案について、5人で検討した結果を報告した。

男性Xの行為は、盗撮とはいえみだらな行為ではなく、条例にも該当しないため、不起訴が妥当であること。

一番望ましいのは再犯が減り、犯罪自体が無くなることで、そのためには盗撮の意欲を減退する方法を提案したいという。

雫は、藍井の意見を聞く。

藍井は学生たちの意見と同様の見解を示し、君たちの出した結論は正しいとは思う、と言う。

照井は藍井に、今回自分がこの結論にたどり着けたのは4人と話し合ったからで、この授業と先生の出す課題は無駄でもないかな、と話すのだった。

これを聞いた藍井は驚いたように雫を見ていた。

 

藍井は学院長の守宮(及川光博)に、柊木雫はどんな学生だったのかと聞く。

優秀とは言えない学生だったが、深く考えることだけは得意で、ある時期から急激に成績が伸び始めたのだという。

 

天野は自分の勉強の記録をSNSに上げているが、更新するとすぐにいいねを付ける「crow」というアカウントが居る。

そのアカウント情報を見にいくと、自分たち5人が写った写真が載せられていた。

 

雫は5人の学生たちへの悪質ないたずらの件を、刑事の風見(尾上松也)に相談する。

どれも犯罪とはいえないギリギリのラインを取っている。
まるで法の穴をかいくぐるように。

 

藍井ゼミ選抜メンバーが発表された。
今年は5名だという。
実務演習のメンバーでは、照井と天野が入っていた。

 

学生の被害の件を、風見が個人的に調べてくれることになり、学院長の守宮と風見が話していると、SNSに新たな写真が投稿された。
遠目に雫が写っている。

学院長が気づく。
裁判官は漆黒の法服を身にまとい、その姿をカラスのようだともいわれる。

アカウント名は「crow」、カラスだ。

次々と、雫が遠目に写る写真が更新されていく。

風見は雫に電話をかけ、気をつけるようにと言う。
犯人の狙いはあなたかもしれない、と。

 

5話はここまで。

女神(テミス)の教室、第5話の感想

赴任直後は学生たちから反発の強かった雫の授業が、今になって顕著に効果が現れてきた今回。

これまでの不可解な出来事のひとつひとつが全てつながり、表に出ることになりました。

そしてその目的が雫にあったということで、まだいろいろな問題が出てきそうですね。

雫の実務演習の効果?

藍井ゼミの選抜テスト。
論文式の問題で満点を取った学生が居た。

その学生とは誰だろう、と考えたときに、天野?と思ったけど、案外桐矢かも?とも思う。

のちに選抜メンバーの発表があり、実務演習のメンバー内では照井と天野が選ばれていた。

でも藍井はなぜ、ゼミのメンバー発表を一週間延期したのか。
なぜ例年の10人ではなく、5人なのか。

そして、満点を取った学生の名前はまだ出ていない。

 

実務演習の授業のとき、藍井はいつも前か後ろの席に居たと思うんだけど、照井がいないときには照井の席に横向きで座っていた。

桐矢の席の真ん前なんだよね。

藍井が桐矢の顔を見ていたのは何故なのか、もしくはその先の天野を見て、たまたま桐矢と目が合ったのか。

もしくはどちらの様子も見ていたのか。

2人とも見ていたとすれば、急激に成績が上がったのは天野だけでなく、桐矢もかも知れない。

桐矢はやりにくそうだったけど、藍井には何か、あの席に座る意味があったのだろうと思ってしまう。

 

真中に続いて照井までも、実務演習は無駄ではないと言い出した。

これで藍井はさらに理解不能になって、学院長に聞いたんだよね。雫がどういう生徒だったのかと。

藍井は「興味ではなく理解できないものへの、理解したいという欲求だけだ」と言っていたけど…

藍井にとって雫は、相当理解しがたい存在なのだね。

藍井に乗せられる雫

藍井にとって理解しがたい存在であるはずの雫だけど、雫をその気にさせて誘導するのはとても上手い藍井でした。

学生たちへのいたずらの件で、藍井は雫に迫ったんだよね。

「学生たちを守ることは、我々教員の使命ですよね!」

この言葉に雫は感激して、藍井に面倒なことを押し付けられていた。現役生、全85人へのヒアリング。

 

藍井は頭がよく、人付き合いには難がありそうでいて、実はそうでもない。

相手の性格を見抜いてその気にさせて、自分でやりたくないことを自然に相手がやるように仕向けることができる。

効率化を重んじる藍井が人を寄せ付けない雰囲気を持つのも、きっとわざとやっているのであって、人に無駄に関わることを避けているんだよね。

でもそれに気づかない…というより、それに負けじと近寄ってくる雫はやはり、理解しがたい相手なのだろう。

ツンツン娘、照井の過去と強さ

照井は高校生の時に痴漢の被害に遭っており、イヤな思い、こわい思いとともに、怒りを抱えていたようだ。

照井はずっと1人で闘っていたんだね。
だからツンツンしていた。
気持ちが負けないように、人を寄せ付けなかった。

以前の照井は、雫から貰ったものを決して受け取らなかった。

でも今回のレモネードは、しっかり受け取って飲んでいた。

ようやく雫を受け入れたのだ。

 

照井はみんなが意見交換しているのを見て、顔をほころばせていた。

きっと雫と話したことで、気持ちの上で余裕ができたのだと思う。よかったよね。

 

痴漢の被害に遭った女性は多いだろう。
私も遭ったことがあるし、当時勤めていた会社の同僚も遭ったことがあると言っていた。

大阪の満員電車でね。

その同僚は、あからさまな痴漢を撃退したりする人で、話を聞いてすごいなと思った。自分はできなかったから。

次に遭ったら絶対一撃くらわしてやる、とか思ってたけど、その後は被害には遭わなかったからね。

田舎に戻ると、基本的に電車はガラガラ。
そんなことをしようものなら、目立って仕方がないから誰もやらない…たぶん。

でもガラガラの電車の中で、見知らぬ人と二人きりになると、やっぱこわいよね。

 

痴漢するやつには、目には目をだ。
自分も痴漢されてみろ、と思う。

痴漢の刑罰には、犯人の苦手な相手に痴漢される、という刑があってもよさそうだよね。(する側はイヤだろうけどさ…)

そこまでしないと、被害者の気持ちはわからないだろう。

是非、撲滅されてくれ。

雫は意見交換を重要視する

雫は、みんなで話し合うことは貴重なことだという。

プロになると、法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)が交わり合う機会が少ないから、今のうちにいろんな考えを持つ人と話しておくといい、と言っていた。

たしかに、同じ職務の人達と話していると、いつのまにか偏っているということもある。

自分たちの利益や体面が、先に来ることもあるだろう。

組織の中に入ると、その組織のやり方に染められてしまうということがあるし、自分で考える力がないと、それに素直に取り込まれてしまう。

たとえ偏った考え方であっても、正しいことだと思い込まされるし、間違っているなんて露ほども疑わなくなる。

考え方1つで、自分や周りの人に影響が出ることもある。

考える力って、大切だよねと思う。

ばらまかれた出来事が繋がった

ちょいちょい物語に挟まっていた、ちょっとした出来事?が、ようやくひとつに繋がった。

はじめは、たまたまなのか意味がある事なのかわからないことから始まり、次々と確実に人の手によるものが出てきた。

鳥の糞なんかは地味だというより、よくありすぎて本当に犯人がやったの?と思うのだけど…

カラスの死骸や、モズの早贄、
ポストに大量の黒い折り鶴、
吊るされた鳩のレプリカ…

これらはふつうに気味が悪いよね。

これらすべてが悪質なイタズラにつながるとは。

そして、こういうのが「イタズラ」と呼ばれるのもなんだか違和感がある。
今のところは明らかな実害が出たわけではないけれど。

 

「イタズラ」というと、子どものいたずらを思い起こさせるよね。

悪質なものまで「イタズラ」と呼ぶことがおかしいとずっと思ってる。

たとえば、大の大人がした犯罪なのに、「こどもにイタズラをした」なんて軽く見られかねない表現をされていることがある。

性犯罪なんかでも使われているが、ニュースとかで聞くたびにウンザリする。

もっと違う言い方は無いのかと思う。

こういう言葉のニュアンスで軽く見られるのって、何にしてもいいことにはならない。

言葉は適切な物事に使われないと意味をなさないし、その言葉だけで罪まで軽く見られてしまうのは、なんとも酷い話でしかないと思う。

 

このドラマって見るたびにいろいろ考えさせられるね。

 

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