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2023年1月開始のドラマ
TBSテレビ「100万回言えばよかった」
第6話「恋わずらいの生存率」の感想です。
あらすじと感想にはネタバレを含んでいます。
苦手な方はご注意を~。
100万回言えばよかった第6話のあらすじ
2023年2月21日
樋口幽霊(インパルス・板倉俊之)が街頭で、幽霊に成仏の方法を教えてほしいと呼びかけている。
直木(佐藤健)も一緒だ。
それを見ていた女性の幽霊が居た。
捜査会議が始まる前、防犯カメラを何度も見返す魚住(松山ケンイチ)に、先輩の田島(少路勇介)が捜査について話をしていた。
そこへ直木がやってきて、引っ越しする悠衣(井上真央)を止めてくれと迫る直木に、魚住は目をぎゅっとつむってそっぽを向く。
直木の目を見ていると乗り移られると、逃げて避ける魚住に、直木がどんどん迫る。
田島が魚住に強く呼びかけると、捜査一課の皆さんと課長が魚住を見ていた。
全員、直木が視えないため、その光景は異様で…魚住は休暇を出された。
悠衣の引っ越しに宋(シム・ウンギョン)が手伝いに来ていた。
宋の亡くした夫・祐鎮との話を聞きながら、悠衣は自分と直木のことを重ねているようだ。
引っ越しの搬入が終わると、業者らしき男が、下の階で水漏れがあったから水回りを見させてくれと言ってきた。
しかしそれは宅配業者を装って涼香の家の防犯カメラに写っていた男だが…
悠衣は知らない。
悠衣が引っ越してきた直木の部屋に、魚住とともに直木がやってきた。
宋は、亡くした夫に魚住が似ているため、魚住が気になり挙動不審だ。
悠衣と直木が魚住を通して言い合いをしているなか、宋は、直木は消えるのかどうかをハッキリさせたほうがいいと言う。
翌日、魚住は直木を連れて、寺に嫁いだ姉の叶恵(平岩紙)を訪ねた。
叶恵は直木が生きている人のように普通に接し、そしていつの間にか樋口幽霊が付いてきていた。
直木は、なぜ自分が消えずにいるのかと叶恵に聞くと、思い残しがあるからだと。
そして、死は理不尽だけど、ある意味平等、と叶恵は言うのだった。
直木は魚住に、悠衣が心配なことと、ちゃんと伝えてなかったことが心残りなのかも知れないという。
直木と魚住は、叶恵の話を悠衣に報告する。
直木は自分が納得したら消えたいと言い、悠衣はそれを受け入れることができない。
寂しそうにしている悠衣を見て、魚住はいたたまれなくなる。
部屋に女性の幽霊が居たのを直木は目撃し、捜しに外へ行くが、いない。
そこへ魚住がやってきて、直木にさっきの言葉を撤回するように要求する。
直木はそんな魚住を見て、悠衣が好きだろうと指摘すると、うろたえる。
魚住は誤魔化すのに必死だと言い、有耶無耶にしようとしてるのに何故直木が自覚させようとするのかと魚住は訴える。
が、直木は、好きをダダ漏れさせていると魚住にムカついていた。
魚住は、直木を想っている彼女が好きだという。
直木は自分が消えることは怖いが、悠衣にしがみつくのは違うし、あり得ない。
けど悠衣が他の誰かと、というのも嫌で、そんな自分も嫌だという。
魚住は泣き出し、もし伝えたい事があれば自分の体を使ってほしいと。
でも自分だから申し訳ないけど、遠慮しなくてもいいからと号泣するのだった。
2023年2月23日
莉桜(香里奈)は、悠衣からの手紙を読んで揺らいでいる。
莉桜が自分を守ろうとしていたのじゃないか、もしも莉桜が今1人で怖い思いをしているなら、今度は自分が力になりたい、と書かれていた。
莉桜は涼香の事を思い返していた。
(2023年1月11日)
莉桜は、涼香(近藤千尋)が、ちーちゃん(神野三鈴)と呼ばれる人物にお金を貰ったことについて咎めた。
涼香はお小遣いを貰っただけだというが、その額は300万だ。
涼香は、鳥野直木が持ってくる莉桜の500万を自分にくれたら、もうちーちゃんには関わらないと言う。
そして翌日、涼香からメッセージが入っていた。
「こうなりたくなかったら黙ってなさい」
莉桜が涼香の家に行くと、涼香は殺されていた。
2023年2月24日
魚住と共に防犯カメラを見ていた直木が、宅配便を装った男と似た人物が出入りしていることに気づき、そこから被疑者が前科のある田中希也(永島敬三)という人物であると特定できた。
悠衣に莉桜から連絡があり、直木のことはたぶん自分のせいだという莉桜に、悠衣は会って話そうという。
警ら中に莉桜に似た女性を発見したと魚住のもとに連絡が入り、直木も共に現地へ向かうと、刑事らは莉桜を発見した。
莉桜と悠衣がお互いに気づき、近づこうとした矢先、黒のワンボックスカーが莉桜の目の前に停まり、悠衣は莉桜に声をかけと止めようとするが、莉桜は車に乗ってしまった。
直木はその車が、悠衣が越してきた自分の部屋の前に居たのを見ていたこともあり、慌ててその車に乗り込む。
魚住は緊急配備を手配するが、苦しそうにその場に倒れ込んでしまう。
叶恵が先祖の記した文書を読んでいた。
「…霊に取りつかれる場合、すみやかに霊から離れなければ命を削られ、やがて命を落とす」
第6回目はここまで。
100万回言えばよかった第6話の感想
今回は涼香の事件の犯人が特定された。
涼香の家はおそらく田中希也によって盗聴されており、涼香と莉桜の話も筒抜けだったのだろう。
そこに直木が巻き込まれた。
莉桜は脅迫され、黙っていたから生かされているが、悠衣に話そうとしたことがバレてしまったから、また連れて行かれたのだろう。
前回、背後に居るちーちゃんという人物のもとには、10代の女の子たちばかりが数人集まっていた。
涼香も莉桜もとてもキレイな人だ。
2人はその女の子たちと同様だったのだろう。
涼香はちーちゃんが助けてくれたと言っていたが、そうではないのだ。
身内が居なかったり、孤独な子ども達を助けているという名目で、キレイめの女の子たちを集めている。
ここに里親の広田夫妻は絡んでいたのか?
莉桜を捜していたことから考えると、関わっていないと思いたいけれど…。
そして池澤英介(荒川良々)は…?
この人はちょっと怪しいという感じがいくつかあるのだけれど、できれば関わっていないほうが救いがあるよね。
幽霊に成仏の方法は聞けないでしょ
直木と樋口幽霊は、成仏の方法を知りたいからと、街中で呼びかけているが…。
そもそも幽霊が成仏の方法を知っているとは思えない。
成仏した幽霊は、すでにこの世に留まっていないだろうさ。
この世に留まる幽霊は、成仏の方法がわからないから、そのまま留まっているのだろうと思うよね。
どちらにしても、2人はせっかく叶恵のところ…寺に行ったのだから、最終的にはこの寺にお願いできるか聞けば早いんじゃないのかと思うけど、このときはまだ、2人はとりあえずこの世に留まっていたかったのだよね。
樋口幽霊は叶恵の子どもたちと遊んで楽しそうにしていて、ずっと永遠にこうしていたいと言っていたけど、もうそのまま成仏しちゃえよ、と。
最後に楽しい思いをして成仏できれば一番良さそうだよね。
そこは寺だし。丁度いい。
…なんて思ったけど、次回予告でしっかり出ているので、まだ何かしらやることがあるってことなんだね。
宋の悲しみのやり過ごし方
宋が悠衣の引っ越しを手伝っているとき、亡くした夫、祐鎮のことを話していた。
宋の夫は職場でも人気者でとてもモテた。
優しくて優秀、完ぺきな人。
宋は恋愛も結婚も興味なかったが、祐鎮に付き合ってほしいと言われてから、宋は祐鎮のことを好きになりすぎてパニックになり、それで3週間で結婚したという。
宋は祐鎮亡くなって、写真を全部捨ててしまった。
それで夢だったと思うようにしたという。
写真ひとつ残さないというのは、後悔しないだろうか。
記憶の中にあると思っていても、記憶は年月とともに薄れていく。
これから長い年月生きていくとして、いつかは見たくなるかもしれない。
薄れる記憶を少し補完したい、あるいは鮮明に思い出したいと思う時がくるかもしれない。
その時のために、一枚くらい残しておいてもよさそうなものだよね。
悲しいときの衝動によってやってしまったことは、後悔することもあると思う。
それに、夢だと思うことにしたというのは、はじめは悲しいことだと思ったけど、まるで夢のようだったというのは、それだけ幸福だったということなのだろう。
だとすれば、その夢のような記憶のままに、夢だと思っている方がいいのかもしれないね。精神的には…。
あれ、この人って精神科?
ちがう、脳神経内科医師でした。
幽霊は幻覚だと言ってたもんね…。
人それぞれ乗り越え方はいろいろあるんだね。
悠衣の決意を池澤英介に話すが…
悠衣は池澤に、直木は幽霊になって一緒に居ると突然話し出して…
よく話したね、と思ったよね。
普通に聞いていると、悲しすぎておかしくなっちゃったのかな…なんて思われることもあるだろうに。
それだけ悠衣は、池澤を信頼しているということなのだろうか。
池澤は、突然変なことを言い出した悠衣の話に驚いていたけど、真剣に聞いていた。
池澤って、はじめは怪しく見えたけど、子どもたちにはいつも優しく、ちゃんと接しているように見える。
一見、他の意図はないように見えるが…
どうなんだろうね。
どこかで怪しい人たちとのつながりはあるのだろうか。
今は関わってなくても、昔は…とか。
遊園地の後、黒い車に莉桜と涼香を乗せて去っていく回想シーンで、運転席に座ってグミを食べていた男に池澤が似てるように見えたんだよね。
ただそう見えるようにひっかけなのか…。
この人によっては、悠衣の精神状態にも影響が出そう。
直木と魚住の信頼関係
直木と魚住の関係はすごく優しいね。
2人が悠衣のことを想って言い合いしているなかにも、お互いに常に配慮しているのがわかる。
直木が目をじっと見ると、取り憑かれそうで怖くて目を瞑って顔を背ける魚住に、直木は会話の間でも、あっゴメンって言ってる。
魚住はつい、悠衣さんと名前で呼んじゃって、それに気付いて直木に謝っている。
本音をぶつけて言い合っているのに、なんか微笑ましいんだよね。
でも魚住が泣き出して、自分の体を使ってくださいと言って号泣している魚住を見て、直木は若干引いてるように見えた。
どんだけ人がいいんだよと思うし、ここまで自分たちの事を想ってくれて…その気持が凄すぎて引いてしまうのも、わからなくない。
人が良すぎるわ、魚住さん。
うっかり女性の幽霊に入られかけるしね…?
魚住と祐鎮と謎の女性幽霊
宋の亡くした夫・祐鎮と、見た目と声がそっくりだという魚住…。
なんかちょっと不吉だよね。
見た目そっくりって、まさか体質までそっくりとかじゃないよね。
実は幽霊に生気を吸い取られて死んじゃったとか…あ、祐鎮は交通事故だったかな。
深く考えすぎるなら、魚住は実は双子で、小さい頃に別れて知らされていなかったとか…まぁ、そんな話になると厄介だけど、それは姉がいたらわかることなのでそれはないとして。
じゃあ、魚住と祐鎮は他人の空似ということだよね。
魚住に似ているということから、宋と悠衣は話をするようになり、仲良くなるわけだが、そのきっかけにすぎなかったのかな。
それはそれでいいよね。
話が広がりすぎると収集つかないしね。
広げ過ぎるとキリがない。
縁ってどこで繋がってるかわからないし。
それと今回、女性の幽霊が出てくるけど、どうも魚住に取り憑こうとしているように見えるんだよね。
直木同様、魚住を通して何かを訴えたいのかな。
あの幽霊が近づくと、魚住の体調が悪くなる。
実際、幽霊に取り憑かれると、生気を吸われて寿命が縮むということがあるようです。
一度取り憑かれた人は、度々取り憑かれやすくなるのだとか。
その道の知人が言っていました。
だから、そういう体質の人は気をつけなければいけないと。
神社参りをしたり、塩をかぶったり、お守りを身に着けたりと…ま、よくないものが憑かないように、日頃から気をつけろということです。
(話が脱線…)
その幽霊のことは次回でわかるみたいなので、次回待ちとしましょうか。
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