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ドクダミはどんな植物?お茶もあるけど匂いや毒はあるのかな

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

ドクダミは独特の匂いの野草
近所の日陰に…ちょっとジメッとした場所に
むかしからドクダミが生えています。

このドクダミ、独特の臭みがあるというのは
以前から知っていたのですが、

どんな植物なのか…
ということはあまり知らないのですよね。

イメージとしては、白い花が美しい雑草。

…という印象ですが、
じつは白い部分は花びらではなく、
色が変わった葉なのだそうです。

この葉を総苞片(そうほうへん)といい、
中央の突出した部分に付いている
黄色くて小さなものが花なのです。

白い四枚の葉と、黄色く突出した部分とで
ドクダミは独特の姿をしているために
すぐに見分けが付きます。

花盛りのときには真っ白な葉と黄色い花が
とてもきれいなのですよね~。

陽が指すと白い葉がキラキラして見えて、
深い緑の葉の中で白さがとても際立っている。

葉はサツマイモの葉に似ています。

そして最大の特徴はやはり、
ドクダミを摘んだときに鼻につく匂い。

また、ドクダミという名前なので
もしかしてドクでもあるの?という疑問も。

しかし反面、どくだみ茶なんてものも
普通に売られていますよね。

お茶にして飲んだりしているからには、
身体にいい効果があるのでしょう。

匂いの強い葉で、しかも名前にドクって
ついてる…
いったいこの植物はなんなのでしょう。

この植物には、どんな性質があるのでしょうか。

ドクダミはどんな植物

ドクダミの外見は決してわるくない。
むしろ美しい方だと個人的には思います。

でも摘んだときの匂いはかなりきつく…
その独特の匂いは嫌がられることも。

そして多年草で地下茎の植物なので、
繁殖力が強く、駆除がやっかいな雑草だと
みなされることも多いようです。

ドクダミは、ドクダミ科ドクダミ属。
日本にはほぼ全国で見られます。

◇ ドクダミの名前

ドクダミの名前の由来はいろいろある。

 

  • 「毒を矯める(どくをためる)」

毒を矯(た)めて取り除くという意味。

 

  • 「毒痛み(どくいたみ)」

毒や痛みに効くという意味。

 

  • 「毒溜め(どくだめ)」

独特の匂いから、毒を溜めているのでは
という意味。

 

名前から毒があるイメージがありますが、
ドクダミ自体は毒を持っていないようですよ。

◇ ドクダミの薬効

ドクダミは昔から生薬として使われており、
十薬(じゅうやく)という名で知られています。

十薬とは、いろいろな薬効があることから。

また、重薬ともいわれ、複数の薬を重ねて
使うように効果があるといわれたことから。

ドクダミには次のような作用があります。

【ドクダミの作用】

  • 利尿作用
  • 便秘解消
  • 抗菌作用、抗酸化作用
  • 高血圧や動脈硬化予防作用
  • 解毒作用
  • 湿疹、かぶれなどの解消
    など

いろいろと身体によさそうですが、
人によっては逆効果となることも。

ドクダミはカリウムを含んでいるために
利尿作用があり、むくみを取るなどには
いいのですが、腎臓機能が弱っている方は
要注意。

ドクダミ茶は肌にいいとされるので、
これを目的に飲む方も多いようですが…

体質によっては、お茶にして飲んだ後に
肌が荒れてしまうということもあるよう
なので注意が必要です。

また、妊婦さんは飲まないほうがいいと
いうこと。

そして長期間飲み続けることで弊害がある
ということもいわれています。

それだけ作用があるということなのでしょう。

体に合わないと感じたらすぐに
使用をやめたほうがいいですね。

◇ドクダミの匂い

ドクダミの独特の匂いは単に臭いだけでは
なく、じつは多くの細菌やウイルスを抑えて
くれる抗菌作用があるそうです。

そのためドクダミは傷口や腫れなどに対して、
生のままや火で炙って幹部に貼るという
使われ方をするようです。

ドクダミの匂いは生の状態が一番強く、
乾燥すると匂い成分は飛んでしまいほぼ無臭。

つまり乾燥すると、この匂い成分に含まれる
強い抗菌作用も抜けてしまうということのようです。

ドクダミは食べられる

ドクダミの葉はお茶に用いられることが多く、
どくだみといえば、お茶、という認識がある
という方も多いでしょう。

お茶の場合は、ドクダミの葉を乾燥させて
お茶にします。

ちょっと意外だったのですが、
ドクダミの葉は食べることもできるようです。

花が咲く頃には葉が固くなってくるので、
まだ花が蕾になる前に収穫すると柔らかくて
食べやすいのだとか。

どうやって食べるのかというと、
山菜の料理の定番?天ぷらですね~。

ドクダミのあの独特な匂いは、
熱を加えると和らぐというのでいいですね。

海外ではハーブとして料理に使われることも
あるようですが、日本のドクダミと海外の
ドクダミとでは香りの強さが違うようです。

どのみち、身体によいからといって
むやみに多く摂取するものではないようです。

山菜も春先だけのおたのしみですしね。

来年の春先には、山菜を楽しむ感覚で
少しだけ試しに天ぷらにしてみようかな~。

 

【参考】
[神戸薬科大学:薬用植物園レター
[宮崎県薬剤師会:宮崎 薬草の部屋
[日本薬科大学:薬草園の花だより
神戸東洋医療学院付属治療院

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