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世界名作劇場、世代を超えて共通でない話題?で盛り上がる。

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

世界名作劇場の世代の違い
子供の頃ずっと見ていたアニメに、

「世界名作劇場」

という冠名が付いたシリーズがありました。

昭和中期の後半から、
平成一桁代生まれの方々にはきっと
親しみがあるはずですよ、ね…?

「フランダースの犬」とか
「母をたずねて三千里」
「トム・ソーヤーの冒険」
「小公女セーラ」あたりの
日本アニメーションが手掛けたシリーズです。

…というところですでに、
「?」という方々もおそらく
いらっしゃるでしょう。

それもそのはず。

ここには私の「勘違い」が含まれているからです。

このあたりのアニメーションシリーズは、
フジテレビの同じ曜日、同じ時間帯で
長年にわたって放送されていたものですが、

長い放送期間のなかで幾度か冠名が変わって
いたようで、正確にはいろいろと違っていた
ようなのです。

冠名が違う

つい先月、懐かしのアニメ話で盛り上がり
好きなタイトルなどを出し合っていたところ、
なんだかちょっと話が合わない。

それもそのはず。
世代が一回り違うから。

50代後半と40代半ばで話をしていたものだから
噛み合わないのは当たり前。

しかしそんなことはよくある話で、
あれは見たとか、それは見てないとかで
盛り上がっておりました。

そんななか、
まったく噛み合わなかったのが、冠名。

50代曰く、
「カルピス劇場でしょ~」

40代の私たち
「?」「ハウス食品の提供でしょ~」

互いに飛び交うハテナ…

じつはどちらも正解で、お互いにいろいろと
勘違いをしていたのです。

冠名の違い

冠名がどうあれ、このシリーズは同じ曜日の
同じ時間帯に放送されていたもの。

そのため、すべて同じシリーズだと思って
しまうのも自然なことなのかも。

放送していたのは、フジテレビ系列。
毎週日曜日の19時30分からの放送でした。

この枠のアニメシリーズの放送期間は、
1969年4月から1997年3月までの28年間。
こんなにも長い間続いていたようです。

(さらに10年後に3作品が制作されましたが、
これはBSフジでの放送。)

カルピス劇場

はじめの冠名は
「カルピスまんが劇場」
全6作品(1969年4月~1974年12月)

当時はまだ日本アニメーションはなく、
制作は虫プロダクションや東京ムービー、
ズイヨー映像が行っていました。

1. どろろ 〈虫プロ〉
2. ムーミン 〈東京ムービー/虫プロ〉
3. アンデルセン物語 〈虫プロ〉
4. ムーミン(新) 〈虫プロ〉
5. 山ネズミロッキーチャック〈ズイヨー〉
6. アルプスの少女ハイジ〈ズイヨー〉

なお、ズイヨー映像は瑞鷹エンタープライズの
子会社で、後に制作を日本アニメーションへ
引き継がれています。

話が噛み合わないのはまず「どろろ」から。
世界名作劇場の枠からは大きく外れている
気がしたので…同じ枠の放送であったのかと。

一作目なので、次から方向性が変わったのでしょう。

個人的に曖昧だったのがはっきりしたのは、
「アルプスの少女ハイジ」は世界名作劇場には
含まれていない、ということでしたね~。

(含まれているという見方もあるようですけどね…)

カルピス劇場(日アニ)

カルピス劇場はその後も続きますが、
ここからのカルピス劇場シリーズは
すべて日本アニメーションが制作しています。

「カルピスこども劇場」
第1作~第3作(1975年1月~1977年12月)
1. フランダースの犬
2. 母をたずねて三千里
3. あらいぐまラスカル

「カルピスファミリー劇場」
第4作(1978年1月~12月)
4. ペリーヌ物語

この当時はまだ、
世界名作劇場という名称はなかったものの、
日本アニメーションではフランダースの犬
以降の4作品を含めて、世界名作劇場と呼んでいます。

(別の見方ではムーミンから世界名作劇場だ
という話もあるようですよ~けっこう自由か…)

世界名作劇場(日アニ)&ハウス食品

「世界名作劇場」の冠名が放送当時から
付いていたのは、赤毛のアンから最後までの
全22作品。
これは一貫して変わらないのですが…

スポンサーが変わることで、
一部冠名が変わっていたのです。

つまり、ハウス食品の単独スポンサーか
そうでないかというところ。
(名前がないのはスポンサーが複数のとき)

制作についてはすべて
日本アニメーションが手掛けています。

「世界名作劇場」
6作品/1979年1月~1984年12月
赤毛のアン~牧場の少女カトリ

「ハウス食品 世界名作劇場」
9作品と1作品の途中/1985年1月~1994年
小公女セーラ~七つの海のティコの途中。

「世界名作劇場」
1作品の途中と3作品/1944年~1997年3月
七つの海のティコの途中~家なき子レミ。

ここで毎年毎週続いていたテレビ放送が終了。
十年を経てBSフジでの放送があったようです。

「ハウス食品 世界名作劇場」(BSフジ)
2作品/2007年1月~2008年12月

「世界名作劇場」(BSフジ)
1作品/2009年4月~12月

「世界名作劇場」の作品はここまでです。

作品の詳細については、
日本アニメーションの公式サイトへどうぞ。
[日本アニメーション:世界名作劇場

共通でないところで盛り上がる

「世界名作劇場」について調べてみて納得。

息の長いシリーズであったがために起きた齟齬ですね。

私は「ハウス食品 世界名作劇場」のど真ん中。
「カルピス劇場」なんて知らない。

再放送を含めると、
カルピス劇場だったハイジ以降はすべて
知っているのだが、おそらくペリーヌか
赤毛のアンあたりからがリアルタイム。

一方相手は「ハウス食品の提供」なんて知らない。

どろろとかムーミン、母をたずねて三千里、
トム・ソーヤの冒険は知っているが
小公女セーラは全く知らないという。

完全に「カルピス劇場」ど真ん中、
プラス「世界名作劇場」だったようだ。

お互いに「知らんわー」ってなるのも当然。
しかし世界名作劇場という共通の認識はある。

中途半端に噛み合わないわけですよ。

しかしまぁ、けっこうどうでもいい話で
盛り上がるのは楽しいものです。

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