この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
もうこのところずっと
野菜の話をしているような気がするんだけど…
もうひとつ、気になる野菜がありまして。
それは
「ヤーコン」
このヤーコンを知ったのはいつだったか…
何かのきっかけがあった気がするけど
何年も前のことなのでちょっと定かでない。
一時期ハマっていたんですけど、
また最近食べてない野菜のひとつだなと。
このヤーコン。
見た目は芋。
サツマイモみたいな形。
でも色は白…というか土色。
皮の色ですね。
中の色は白っぽいけど
時間が立つと少し灰色っぽいかな。
それでイモに似ているのかというと、
これがちょいと?
かなり変わった食感なのです。
芋なら火を通すとふかふかとして
柔らかい触感になりますが、
このヤーコンは、シャリシャリとした
歯ごたえがあるのです。
そのシャキシャキ感は、
梨みたいな感じかな。
いや、ちょっと違うな。
梨に生の大根を足したみたいな食感?
味は甘くて水分が多く、汁だく状態。
86%以上が水分のようです。
こんな説明では余計にわからない
謎な物体ですね。
そんなヤーコンの味は、
生でも炒めてもシャリシャリとして甘い。
ちょっと癖になる野菜なんですよ~。
ヤーコンという根菜
ヤーコンは野菜のなかでも根菜の部類。
外見はイモに似ているけれど、
その正体はイモではなく、キク科の仲間。
原産地は南米アンデス地帯。
ご当地では古くから栽培されていたよう
ですが、ニュージーランド経由で日本に
やってきたのが1984年。
日本での歴史は37年、長いやら短いやら。
その間、ヤーコンの研究は進んで
ヤーコン茶ができたり別の種類を導入したり
現在に至るわけなのだそうです。
ヤーコンは根菜なので根なんだけど、
これはほんとに見た目がイモ。
葉は矢じりのような三角形。
花は雄花と雌花がありやはり菊に似ている。
ちょっと驚きなのが、
日本ではヤーコンの果実(種子)はほとんど
できないのだそう。
なので栽培するには、イモを育てるように
ヤーコンの種イモを使うんだとか。
春に植えれば簡単に育ち、
けっこうな収穫が見込めるということなので、
丈夫な植物なのかと思いきや。
夏は暑くて冬は寒い日本の気候には
厳しい面もあるようです。
ヤーコンの栄養
ヤーコンはこれまた特殊な栄養素を持つ野菜。
とにかくフラクトオリゴ糖が多いのが特長。
なお、フラクトオリゴ糖は
玉ねぎやごぼうにも多く含まれている。
【フラクトオリゴ糖とは】
人の消化酵素では消化されないため、
血糖値もあまり上がらず熱量(エネルギー)は低め。
大腸では腸内細菌の餌になり善玉菌を増やす。
◇ ヤーコン(イモの部分)
ヤーコンの可食部はいわゆるイモの部分。
イモは塊根(かいこん)と呼ばれる根の
一部分で、塊根には養分(糖類)を蓄えている。
サツマイモの場合はデンプンだが、
ヤーコンの場合はフラクトオリゴ糖なので
デンプンはほとんどない。
◇ ヤーコンの葉
ヤーコンは葉や茎の部分に栄養が多く、
とくにカリウム、マグネシウム、カルシウム、
鉄、亜鉛などのミネラルも豊富に含まれて
いる。
ヤーコンの葉は直接食べるというよりは
葉や茎をお茶として利用されます。
私はヤーコン茶を試したことがないのですが、
味はキク科の香りと少々の苦味が出るよう
なので好みは分かれそう。
【ヤーコン茶の効果】
- 整腸作用により便秘の解消に役立つ
- 食後の血糖値の上昇を抑える
- 中性脂肪やコレステロールを低下
- ポリフェノールによる抗酸化作用
このような効果があるとはいえ、
食品なので極端に効果があらわれるような
ものではないため、過度な期待は禁物。
ヤーコンに毒性はないようですが、
人により、あるいはお腹の状態によっては
摂りすぎるとお腹がゆるくなって
下痢を起こすこともあるので、ほどほどに。
また、調べた中では、慢性疾患を持つ人が
ヤーコン茶を大量摂取したことで
起きた症例もあったので注意です。
それにしても、
ヤーコンの葉がこんなに栄養豊富だったとは。
畑があったらぜひ作ってみたい野菜のひとつ
ですよね~。
んで、葉や茎はもちろん、
干して炒って茶にするのさ~ヽ(´ー`)ノ♪
(…という妄想ですよね今のところね…)
参考:特定非営利活動法人日本ヤーコン協会