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2023年1月開始のドラマ
TBSテレビ「100万回言えばよかった」
第5話「バレンタインデートは幽霊と」の感想です。
あらすじと感想にはネタバレを含んでいます。
苦手な方はご注意を~。
100万回言えばよかった第5話のあらすじ
2023年2月3日、捜査会議
鳥野直木は鋭利な刃物で刺された。
凶器は園芸用の剪定バサミなどで、凶器そのものは見つかっていない。
左手に握っていた花は、広田宅にあった品種と一致。
居間の床には血液反応があり、カーペットは庭で焼却された跡が残っている。
直木はこの家で殺害されたとみて間違いない。
直木(の幽霊)(佐藤健)は魚住(松山ケンイチ)に、自分が尾崎莉桜(香里奈)に返すために持っていた現金500万円は見つかったかと聞くが、遺留品には無かったようだ。
捜査会議の中、相馬悠衣が襲われたと連絡が入る。
刑事に事情を聞かれた悠衣(井上真央)は、尾崎莉桜に、こっち来ないでよ、と言われたという。
2023年2月8日
高原涼香(近藤千尋)の家の防犯カメラに写る人物の中で、宅配員を装っていた男がわかった。
2023年2月13日、直木の葬式
献花時、悠衣はたまらず会場を飛び出し、直木が居るか確認するように名を呼ぶ。
慌てて来た直木は、口笛を吹いて存在を知らせた。
その夜、魚住を通して直木は悠衣をデートに誘い、そして直木の希望で、魚住も一緒に行くことになった。
2023年2月14日
デートの場所は遊園地。
悠衣は、子供の頃の写真について、何かを思い出したいようだ。
魚住は、悠衣と直木を観覧車で二人きりにしたのだったが、降りてくると2人とも機嫌が悪く、どうやら喧嘩をしたらしい。
直木は、今後どうすればいいのかわからないと魚住に不満をぶつけると…
直木は魚住に取り憑いてしまった。
悠衣と直木は直接2人で話をする。
悠衣は直木の部屋で、いつまでも2人で過ごして行くと言い、しかし直木はそれを望んでいないという。
意見は噛み合わないまま。
悠衣は、過去の出来事を思い出した。
観覧車の見えるその場所で、喧嘩をした。
莉桜と涼香、悠衣の3人で遊んでいたのに、莉桜は急に、悠衣は帰れと言った。
そして「あんたはこっち来んな」と。
悠衣が1人で道の案内板を見ていると、近くに停まっていた車の中に、莉桜と涼香が乗っていたのを見たという。
直木は、莉桜は悠衣を逃したんじゃないかという。
こっち来ないでよ、と莉桜に言われた意味に、悠衣は気づく。
10代の少女たち、金、車の男、ここから考えられる線は1つだと、魚住は言うのだった。
2023年2月15日
悠衣がお店の片付けをしていると、厨房の片隅から小さな紙袋を見つけた。
以前、直木が隠していたものだった。
中身はネックレス。
悠衣は改めて、直木と生きていくという。しかし直木は、悠衣には新しい人生を生きてほしいと願っている。
2023年2月19日
莉桜は、内縁の夫・石岡(長谷川初範)にスマホを送ってもらうと、一緒に手紙が入れられていた。
悠衣からだった。
第5回目はここまで。
100万回言えばよかった第5話の感想
悠衣と直木は、直接意思の疎通が少しできるようになったものの、生きる者と亡くなった者とでのすれ違いも出てきた。
魚住は2人を見ていく中で、2人との距離は急速に近づいている。
事件は組織的なものと関わりがあるということがわかってきた。
…やっぱ金絡みだけの事件ではなく、闇が深い感じの事件っぽいね。
悠衣と直木と魚住の関係は近い
直木に言わせると、魚住は遠慮がなくなっているらしい。
確かに、ずいぶん悠衣と直木に馴染みすぎてしまっている。
悠衣が出す紅茶に、あったら牛乳多めでお願いします、と答える魚住。
でも遠慮が無くなっているから、直木も遠慮なく頼めるんだよね。
デートに魚住も一緒なのは、直木が来てよと言ったから。
魚住が居ないと、肝心な意思疎通ができないからね。
でも意思の疎通だけでなく、魚住も一緒でないと、まるで悠衣が独り言を言いながら楽しんでいる、頭のおかしな人に周囲には見えてしまう。
それにしても松ケン…いや、魚住。
魚住楽しみすぎでしょ。
楽しそうな魚住、いいねぇ。
もう何も言うことないよ見てて楽しいよ。
いや、そうではなく、直木は魚住に、悠衣のことを託したかったのかもしれない。
直木は、ときどき寂しそうにしている。
直木には悠衣が見えていても、悠衣には直木が見えていない。
はたから見れば、悠衣と魚住がカップルに見えている。
実際、悠衣と魚住の距離が縮まっていることは事実で、それは直木はちょっと不服に感じている。
これまで、相馬さんと呼んでいた魚住は、いつの間にか悠衣さんと呼んでいるし。
でも魚住は、しっかり2人に気を使ってくれていて、観覧車で悠衣と直木の2人きりにしてくれた。
魚住はとても面倒見がいい。
しかし悠衣と直木を見ているなかで、悠衣の強さに惹かれてきているようにも見える。
悠衣の無謀な決意
直木の両親からの依頼で、直木の部屋について弁護士が訪ねてきたとき、悠衣は直木の部屋に自分が住むと言い、自分が全ての返済をすると言ったんだよね。
直木は、悠衣と結婚して、その部屋で一緒に住むつもりだったから。
弁護士は、もう少し考えてからにしたほうがいいと言うが、悠衣の意思は固そうだ。
亡くなった人との思い出の部屋に居続けるって…実際は良くなさそう。
そこにずっと、過去にずっと縛られるってことだから。
結婚して長く一緒だったとか、もう先が長くないとかなら、それでもいいかもねとは思えるけど。
まだ33・34歳くらいだよね。
それに、一緒に居た時間もごく短い。
のちのち、後悔するんじゃないかと思うよね。
それにもっと言えば、家の間取りとか方位方角とか…なんか良くなかったから事件に巻き込まれちゃったんじゃないの~?
とかも思っちゃうしね…
その辺の知識は無いんだけど。
直木の不安と葛藤
直木は、自分が途中で消えたりしないか、成仏するかしないか自分で決められるのかと、不安に思って樋口幽霊に相談している。
樋口幽霊は、守護霊にでもなるのかと、ストーカーより気持ち悪いと言っていた。
守護霊って具体的にどんな存在なんだろうね。
成仏した上で、見守りたい相手を守っているのか、成仏せずにずっと憑いているのか…
なんか、ちゃんと成仏しないとまずいと聞いたことがあるから怖いよね。
でも成仏するかどうかって、自分で決めることができるなら、地上に留まっている幽霊たちは、自分の意思で成仏していないということになるんだけど…
それはなんか違うと思う。知らんけど。
きっと何か条件でもあるのだろう。
悠衣と直木のつながり
宋(シム・ウンギョン)は、生きている人と死んだ人は住む世界が違う、お別れはちゃんとしたほうがいいと悠衣に言っていた。
自分はできなかったからと。
実際、亡くなった人にちゃんとお別れができればどんなにいいかと思うよね。
悠衣は、ちゃんとお別れしようと直木の葬式に出向いたのだと思う。
でもたまらず会場から外に出て、直木を呼ぶんだけど。
それにしても、悠衣に呼ばれて向こうから慌てて走ってくる幽霊って…
ちょっとしたギャグじゃん、と思ってしまいましたよ。
なんか、ぱっと現れるんじゃなくて、幽霊が走ってくるって…なんだかな…
とてもシュールだよ。
悠衣は直木の部屋で、いつまでも2人で過ごしていくと言っているが、直木はそれを望んでいない。
直木は、ずっとこのままでいいわけがないと思っている。
それはきっと、そうだろうと思う。
生きている人が亡くなった人を見ることは、基本的にはできない。
それって、存在する空間が違うということでしょ。
それはきっとどこかでズレが生じたりするんじゃないかと思う。
悠衣は歳を取るし、直木は…現状のままなのか、あるいは変異していくのかわからないし定かでないし。
どこかに歪みは出てくるんだろうね。
本当はどうなっているのかわからないので、想像するしかないし、答えはやっぱりわからない。
それでも、今は直木が亡くなって間がないから一緒に居られるし、魚住が橋渡しをしてくれているから、意思の疎通もできる。
遊園地で、悠衣が一番ほしいのはネックレスだ言っていた。
直木が亡くなる前、悠衣に用意していたネックレス。
遊園地でのカップルクイズ大会では、幽霊の直木がインチキをして魚住に答えを書かせていたけれど、結果的には、2人は意志の疎通ができていたのだ。
ま、それもたまたまかもしれないけど。
通常は四十九日で成仏する…んだよね?
直木の四十九日目は、3月3日。
さてどうなるものやら。
事件の真相はどこにある?
10代の少女、金、車の男、考えられる線は1つだと魚住は言っていた。
直木は、それを暴くとか残酷なことしようとしてる?って言ってるけど、
これを暴かなければ、その残酷なことは終わらないし、被害者も増えるってことだよね。
これがどの範囲まで及んでいるか…ってのも問題で、里親の広田は噛んでいたのかとか、ハチドリのオーナー池澤はどうなのかとか。
今回は新たに登場人物が出てきたし、まだ出ていないことは多そう。
捜査会議で、広田の家屋と敷地は、勝氏の遺言書により使用目的限定で県に寄付されていると言っていた。
この家ってちゃんと鍵がかかっているのかが不思議なんだよね。
事件のときにも誰かと直木が入ったわけだし、その後に悠衣も入って写真を見つけたりしてるんだから。
施錠されているなら、県に管理されているだろうから、鍵は申請するか、知っている人が持ち出すしか無さそうなんだよね。
使用目的限定で…って何だろう。
その家に関わった里子ならいいのかな?
このドラマも5話なので、ようやく折り返し。
今後はどうなっていくものか。
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