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2023年1月開始のドラマ
TBSテレビ「100万回言えばよかった」
第3話「家族という罠」の感想です。
あらすじと感想には、ネタバレを含んでいます。
苦手な方はご注意を~。
100万回言えばよかった第3話のあらすじ
尾崎莉桜に会うことになった悠衣(井上真央)。
心配した直木(佐藤健)と魚住(松山ケンイチ)は、待ち合わせの場所に駆けつけるのだったが、莉桜は悠衣の前に現れなかった。
魚住は、直木に促されて悠衣に事件のことを話す。
殺害された高原涼香(近藤千尋)の家の防犯カメラに、直木が写っていたこと。
そして悠衣に、防犯カメラに映る人に見覚えがないか、確認してほしいと。
捜査会議では、被害者・高原涼香の通話記録について報告されていた。
本人のスマホは見つかっていない。
通話記録から、不動産関連会社・石岡エステートの営業用携帯番号、そして直木の携帯番号が示されていた。
魚住と田島(少路勇介)は、直木の父親・鳥野幸彦(相島一之)を呼び、話を聞いた。
幸彦と直木は、20年もの間まともに会っていない。
直木が子供の頃から関係がよくなかったようだ。
そして幸彦はこう言った。
直木と離れて暮らして正解だった、離れられてホッとした、正直もう関係ない、と。
直木はこの話を近くで聞いていた。
魚住は田島に、直木の幽霊が視えること、事件について本人から聞いていることを話した。
悠衣は、防犯カメラに写っていた女性について思い出し、魚住に報告した。
先日、悠衣の職場でカットを担当した女性がいたのだが、おそらくこれが尾崎莉桜だと。
莉桜は事件について、何かを確かめるために来たのではないかと言う。
尾崎莉桜は、石岡エステートの創業者・石岡清治郎の内縁の妻、石岡美也子という通名を使っていることがわかった。
警察は石岡清治郎(長谷川初範)を尋ねるが、美也子(莉桜)(香里奈)は行方が知れないようだ。
魚住は悠衣に、直木の母親が悠衣に会いたがっていることを伝えた。
直木の母親・佳織(長野里美)は、どうしても直木の居場所を知りたいと悠衣に話す。
そこに魚住が立ち会い、直木も居る。
直木には年の離れた弟・拓海が居るが、重い病気を患っている。
骨髄移植が必要になると、適合率が高い直木がこれまでに3度、拓海の骨髄液ドナーになっていた。
佳織は、直木に居てもらわないと困る、と言うのだ。
悠衣は、傍に居るであろう直木に伝えるのだった。
直木のことが好きであると。
理屈じゃなく、ただ好きなのだと。
第3回目はここまで。
100万回言えばよかった第3話の感想
今回は事件の捜査が進むに連れ、直木の家族の話が出てくるのですが…
今回の題名のとおり「家族という罠」ということで、これはとても厄介。
家族というカテゴリーのなかで起こる出来事は、「家族」というだけでなかなか逃れることが出来ないものですよね。
なんか、もうなんとも言えない重さです…。
尾崎莉桜と池澤英介は知り合いだよね
尾崎莉桜に会うことになり待ち合わせをしていた悠衣に、洋食屋ハチドリのオーナー池澤英介(荒川良々)が声をかけてきた。
子どもの親の面談で来ていて、悠衣を見かけたから立ち寄ったらしい。
この二人を見ていて立ち去る人物が居たけれど、これは尾崎莉桜でしょう。
莉桜はおそらく池澤を知っていたから、近づかなかったんだろうと思う。
悠衣は池澤に、莉桜のことを知っているかと聞くつもりだったけど、言い切る直前で悠衣に着信が入り、これをきっかけに池澤もそそくさと帰って行った。
これは何かあると思うよね。
ミスリードなのかもしれないけど。
でもその後、莉桜は洋食屋ハチドリの様子を伺いにも来ていた。
さらに悠衣には、美容院の客として接触してくるあたり…悠衣が言う通り、莉桜は何かを確認したかったのだろうと思う。
今のところ一番怪しいのは、池澤だよね、と思う。
被害者のスマホと直木
被害者・高原涼香のスマホは見つかっていない。
犯人が高原のスマホを持っているとすれば、高原のスマホに直木から着信があったことがわかる。
通話記録では、直木の番号で15:30に記録が残っている。
しかしこれを含めてその後の通話時間は全て0:00。
もう高原が出られない状態にあったということだろう。
もし犯人が池澤なら、直木からの着信は驚きだろう。
そして直木が何を知っているのかと、気が気ではないはず…。
なんて…今のところやっぱり、池澤をすごい疑ってます。
直木と幽霊の先輩、樋口
「はい」とか「いいえ」だけでも直木とコミュニケーションが取れたらいいのに、と言っていた悠衣。
これを聞いて直木は、幽霊の樋口昌通(インパルス・板倉俊之)に相談するのだが…
樋口幽霊とのやり取りは面白いね。
幽霊動作だとか、樋口は幽霊の先輩として直木にいろいろ教えるんだけど、直木が人に取り憑くことが出来たと聞いて驚いていた。
俺だってやればできるよ!って…
何の努力だよ。笑。
樋口幽霊はなかなかいいキャラだな。
直木は紙に息を吹きかけて動かす練習をしてたんだけど、これが幽霊の仕業とかいうのが頭にインプットされると、毎回思い出すかもな…。
紙が動いているのは隙間風じゃない…
幽霊のせいだよ…!なんてな。
こんなのはだいたい、夜中に起きてるときに思い出すんだよね…。ははっ。
悠衣と直木と魚住
直木が魚住に取り憑いてみようと接触した挙げく、魚住が直木に取り憑かれたふりをするシーン。
悠衣を「ちゃん」付けしたことですぐにバレるんだけど…
なんか魚住さんって、こういうおふざけをするイメージがなかったので、なんか妙な感じで見てしまった。
悠衣と魚住が生姜焼きを作って一緒に食べるとき、直木のぶんも置いてあって…
お供えみたいだと思った。
で、直木が匂い嗅いでるだけで、「うまー」って言ってたのがなんか不思議に感じたんだけど、お供えってそんなものだもんね。
見返してて気付いた。
はじめは何やってんだろうと思ったから。
やっぱり一度見ただけじゃ理解しきれていないな。
ところで幽霊は寝るのかな?
直木が自分の部屋で幽霊状態で寝ていたのは、死んだ直後だから?
今回はたぬき寝入りだったし、幽霊って寝ないんじゃないかと思う…けど、どうだろ。
これは自分が死ぬまで永遠の謎だな。
直木の、家族との関係…
直木は人を見透かすようなところがある、と母親が言っていた。
両親ともに、突かれたくないところを直木がまっすぐに言葉で貫く。
父親・幸彦は、弟・拓海のためにドナーになる直木を不憫に思ってか、母親に、直木が可哀想だろうと言うのだが…
直木は、父親がただ逃げたくて、解放されたいだけだろうと言ったのだ。
そして母親は弟ばかりを気にかけ、直木のことは二の次。
直木は自ら児童相談所に行きたいと言ったのだが、母親は言う。
「直木に居てもらわないと困る」
直木は13歳までに2回、そして大人になってからも1回、弟の骨髄移植に骨髄液ドナーとして協力していた。
悠衣は母親・佳織に聞く。
そのときだけ直木に連絡したのか、と。
直木がもう亡くなっているのかもしれないと悠衣が告げると、
「拓海がまた再発したらどうしよう」
と…。
なんともいえない気持ちになりますが…
直木は「家族」に縛られたくないから家を出たんだろうけど、それでも自分が応じなければ弟は死ぬかもしれない。
直木はどれほど辛かったのか…
想像のしようもない。
父親は、拓海のことは自然に任せる、みたいなことも言っていたけど、これって難しい問題だよね。
年寄りに「胃ろう」をするかどうかという問題にも少し似ているような感じもする。
自然に任せるなら、死に行く者は死ぬ。
無理に延命措置をしたところで、本人は苦しいだけだし、周りの人間も苦しむ。
この折り合いをどこでつけるのか…
私にはこんな経験はないのでわからないのだけれども。
少なくとも、自分が年老いて胃ろうをするかどうか…となれば、絶対にされたくないので拒否する。
だけどそれは年寄りの話。
まだ年端もいかない子どもの場合、周囲の思いも全く違うんだろうね。
幼い子が病気なら助けてあげたいと思うし、それが親なら、まして母親ならばできる限りのことをして当然なのでしょう。
でもそれを押し切ると、もう一人の子どもである直木はどうなるのかと思う。
直木の母親の言動を見ていると、完全に弟の拓海が最優先で、直木については、弟が危なくなったときの道具くらいにしか考えていないのだろう。
それでも、「違う、違う…」と、母親としての体裁を保とうとする…
この人の精神精神状態もギリギリなのかもしれないけど、直木からすれば、この人が母親である現実にひとつもいいことはないんだな…。
直木はよくこの世を恨まなかったものだと思う。
このドラマ、思いの外重いね…。
悠衣と交流のあった医師・宋
横浜医科大学病院勤務の医師・宋(そん)(シム・ウンギョン)は、先日悠衣が病院に訪れた際、一緒に居た魚住について聞いてきた。
宋は、魚住が事故で亡くなった夫に似ていたので、幽霊かと思ったのだと言う。
この事は本編と関わりが出てくるのかな…
なんか微妙な位置にいる感じなので、どうなんだろう。
魚住と何かしらの関わりがあったとしても、事件には関係なさそうだし。
ちょっと横に置いておきましょう。
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