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2023年1月開始のドラマ
TBSテレビ「100万回言えばよかった」
第8話「さようならの予感」の感想です。
あらすじと感想にはネタバレを含んでいます。
苦手な方はご注意を～。
100万回言えばよかった第8話のあらすじ
2023年2月25日 午後
直木(佐藤健)は魚住(松山ケンイチ)に、横須賀のレンガ壁の一軒家に、莉桜(香里奈)と田中希也(永島敬三)がいると伝える。
嫌な予感がした千代(神野三鈴)は、莉桜と女の子たちを隣の一軒家に移した。
莉桜は莉果の高校の受験票を拾い、名前が似ていると話して本人に渡す。
2023年2月26日 午後1時
魚住がレンガ壁の一軒家を訪れるが…なにもない。
2023年2月27日 午後3時
莉桜は莉果に学校へ行くふりをして逃げてと言う。
夜、莉桜が顧客名簿を探していると、希也が投げてよこした。
莉桜は莉果に貰った古いスマホで写真を撮る。
希也は涼香を殺したようだ。
直木も？と聞くと、希也は名簿を取り上げた。
そこへ千代がやってきた。
希也は莉桜を殴り倒す。
2023年2月28日 午前6時
希也が莉桜を車に乗せているのを、たまたま見ていた莉果は怖くなる。
魚住は山崎莉果について調べると、一時期祖母の家に住んでいたことがわかった。
午後5時前
莉果が帰ってこない。
千代は3人の女の子にそれぞれ300万ずつ渡し、ここでのことは内緒だと言う。
夜、
池澤(荒川良々)と希也は18年ぶりに会った。
2023年3月1日
警察署で田島(少路勇介)と魚住が悠衣(井上真央)に話す。
悠衣を襲ったのは闇サイトで雇われた男で、脅迫が目的だったようだ。
莉桜の行方はわかっていない。
2023年3月2日
魚住は、霊に近づきすぎても身体が弱らないお守りを直木に見せる。
叶恵(平岩紙)の作だ。
夜、魚住は直木と共に悠衣の家に来た。
お守りには猫の毛が仕込まれていて、これを魚住が見せつけると、猫アレルギーの直木はすごく嫌がる。
2023年3月3日
警察署で魚住と田島は、武藤千代から事情を聞く。
山崎莉果の供述から、女の子たちに仕事をさせていたと魚住は話すが、千代はのらりくらりとかわす。
千代が関わっているという証拠がなく、顧客も金の流れも掴めていない。
山崎莉果の供述だけでは千代を結びつけるのは難しい、と魚住は腹を立てながら直木に話す。
そこへ幽霊の原田弥生が来た。
生きている方にも思い残しがあり、言わせてあげたいと原田は魚住に手を合わせる。
悠衣の家に直木、魚住、樋口、原田が集まった。
魚住を祐鎮に見立て、悠衣を相手に韓国語で愛している、と練習させる。
直木は気に入らない。
そんななか、原田が静電気の起こし方を直木に教える。
悠衣と直木の仲の良さを見た原田は、直木に生き返っちゃえばと言う。
誰かの体をもらって生き返った人がいるという噂があるらしい。
でもそもそも波長が合う人じゃないとダメだと聞いて、魚住、直木、悠衣は気づく。
…が、現実的でない。
チャイムが鳴り、宋がやってきた。
悠衣が飲みましょうと誘ったのだ。
悠衣と宋はワインを飲んで、宋はふわふわと酔い、祐鎮との話をしだした。
眠そうなところへ電気を消すと、祐鎮に見立てた魚住が現れる。
宋は夢見心地に、出逢ったときから大好きだった、夢見てるみたいに幸せだったと話す。
そして原田の合図で魚住は韓国語で言う。
僕もハヨンといられて幸せだったと。
宋は、愛してると言って眠ってしまう。
それを見届けた原田は礼を言い、消えていった。
悠衣は直木に、ずっとそばに居てということが酷なことだと気づき、直木に消えてもいいよと言う。
直木は口笛で大きな古時計を歌い、悠衣は音に近づいて唇を重ね…静電気が走った。
2023年3月5日
埠頭で一台の車が発見された。
被疑者、田中希也は死亡。
重要参考人、尾崎莉桜は一酸化炭素中毒で意識不明の重体。
2人は車内で練炭自殺を図ったもよう。
2003年3月6日
捜査会議が行われたが、証拠が揃いすぎている。
魚住は直木に話す。
高原涼香と直木の殺害は、田中希也の犯行によるものとして被疑者死亡で書類送検の予定。
動機は金をめぐるトラブル。
直木はあの家で田中希也と会ったことになるが、なぜかわからない。
捜査上は希也と莉桜の2人で直木を連れ出したとなっており、涼香の殺害現場に直木が来たことで、口封じされたとの見方が強い。
しかしあの家で会う理由がないし、武藤千代が関わってないはずがない。
魚住は捜査は続けるという。
悠衣は莉桜を見舞いに病院へ来たが、やはり面会はできず。
宋に莉桜の容体を聞くと、意識不明だという。
魚住は少年鑑別所を訪ね、田中希也の書類を見つけた。
身元引受人は、池澤英介だった。
悠衣は病院で池澤と出会う。
莉桜は勝が世話をしてた子だから、気の毒で様子を見に行ったという池澤。
池澤は悠衣に、直木が居るのか聞くと、今はいないと言う。
勝の家の跡地を子どもの居場所にするという池澤は、今から勝の家へ行かないかと誘い、勢いに流されるように悠衣も行く。
魚住は直木に、18年前の書類を見せる。
田中希也の身元引受人の名前は池澤英介。
直木は驚き、戸惑う。
池澤が自分を殺す理由がわからない。
宋から魚住に連絡が入った。
悠衣が病院へ来たが、一緒に帰っていった男性が、莉桜の病室の前に居たみたいだと。
悠衣は池澤とともに勝の家に来ていた。
池澤は自分の夢を悠衣に語るが突然、直木にもそう言ったんだよ！と大きな声を出す。
驚く悠衣に、誤魔化す池澤。
悠衣の携帯が鳴り、悠衣が出ると、
質問に「はい」か「いいえ」で答えてと魚住。
池澤英介と一緒に勝の家に居ると知った魚住は、自分たちが行くまで気づかれないように、彼が直木を殺した可能性があると話す。
池澤がぶどうグミを食べながら悠衣を呼ぶが、それを見た悠衣はある光景を思い出す。
むかし莉桜たちが乗っていた車の運転席の男もぶどうグミを食べていた…。
悠衣は池澤に、電話はもう切れたと言い、繋げたままの状態にしておく。
魚住と直木は急いで現地へ向かう。
池澤は、悠衣も何か持っていきたいものがあったら…と言い「100万回生きたねこ」の絵本を悠衣に渡す。
悠衣は、どうして、と言い…
池澤は悠衣に、あの頃自分と会ったかと聞き、手近にあったドライバーを掴む。
悠衣は咄嗟に、直木が居るかのように装い、直木も携帯を通して口笛を送る。
池澤は視えるのかと聞き、悠衣は視えるという。
第8回目はここまで。
100万回言えばよかった第8話の感想
悠衣は宋と原田の一件から、直木が消えることへの覚悟が出来たようだ。
事件は表向きには落着に見えてまだ終わりがなく…
しかし魚住と直木には形が見えてきていた。
そして悠衣に危機が迫る。
池澤…やっぱやばい人だったねー。
魚住の猫ニャーのお守り
前回、何でお守りとか持たせないんだうろと思っていたら、ここに来て登場。
それも、直木が猫アレルギーだからと、猫の毛が入ったやつね。
魚住が遠ざかろうとする直木の後を追いかけながら、
「待て待て待て待て、そこのおばけ」
と言って直木にお守りを見せつけて、
猫のお守りを、ニャー、といって見せつける魚住がなんとも可愛らしい。
魚住は嬉しかったんだろうね。
これで安心して直木と悠衣に接することができる。
魚住はいつの間にか、いじられキャラ
魚住は真面目で優しいけど、だからこそ苛立ちもする。
魚住が千代に対して腹を立てているときに、突然原田弥生が現れたときに魚住が言った言葉。
「あなたまだ居たんですか」
直木にまで「言い方」っていわれてたけど、言い方がぞんざいだったからね。
そりゃあね、事件のことで頭がいっぱいの魚住には煩わしいよね。
魚住からすればもう、わけがわからないんだから。
宋の亡くなった夫・祐鎮と自分が似てるといわれて、その原因となった事故の加害者・原田が幽霊状態で現れて、またそっくりだとか言われて、自分が成仏するために協力してとか頼まれて…
で結局、協力する事にした魚住は、皆でよってたかって祐鎮に見立てていじられていた。
そもそも悠衣が、見た目はこのままでいいのかと言いだしたことから、
樋口はネクタイ外してシャツのボタンを開けさせ、
原田はメガネをかけてたかも、と言い
悠衣はメガネありますよと取りに行くと
直木は、イケ散らかしたらどうすんだよ、といやがる。
原田が祐鎮はめがねかけてなかったわ、というと直木は外させ、ボタンも上まで閉めさせた。
魚住がイケてる感じになると、直木はイヤらしいんだよね。
たしかに普段の魚住よりイケた感じになっていたから、なるほどだ。
それにしても、幽霊率多いな。
幽霊：直木、樋口、原田
生きた人間：悠衣、魚住
悠衣と静電気と直木の存在
原田が教えたのを真似て、直木が静電気を起こして悠衣の頬に触れていた。
静電気が起きると、感じたと悠衣は喜んでいたけど…
あれって痛いよ？
静電気バチッと来たらけっこう痛いんだよ!?
量にもよるけど地味に痛い…。
普通に身体に帯電してて、放電したこと何度もあるから、身をもって知ってるけど…
あ、感じた～とかって喜んでるのは、ある意味ちょっと…変な人だよ。
悠衣はそんなちょっとした痛みよりも、直木の存在を感じることが出来て喜んでいるというのは分かるけどもね。
で、直木の口笛を頼りに悠衣がキスをしたとき、静電気が走った。
このシーンはきっとジーンとする場面なんだろうけど…
痛いよ？という思いのほうが勝ってしまった。
生きてる人、宋夏英の思い残し
宋夏英(そんはよん)を悠衣の部屋に呼んだとき、魚住はともかく幽霊の人たちはそもそも隠れる必要はない。
悠衣も宋も視えないんだし。
隠れていてもけっこう見切れてたけど…。
祐鎮のつもりの魚住に、顔で言いたいこと言って、とかけっこう無理難題を言う原田。
たとえ幽霊相手にでも、亡くなった大事な人に思い残しがないように伝えることが出来たらいいだろうね。
今回は祐鎮の幽霊本人ではなかったけれど、宋にとって祐鎮に見えたのならば、それで本人に思いを告げることが出来たと感じたならば、それはそれでいいのかもしれない。
でもこれ、宋はきっと酔いが冷めたら気づくのじゃないかな…それとも夢だと思うのか。
それでも、夢を見させてくれたことで、宋の中で何かが変わるのかもしれない。
原田は、自分が事故で死なせてしまった人の伴侶の、吐き出した想いを見届けて消えた。
その消えたはずの原田が翌日、宋が落としたマフラーを拾って宋に渡していた。
亡くなった夫から貰ったものだと礼を言いい、原田は満足そうに見届けて、消えた。
最後に一時の間だけ、実体化できたということか…。
これで完全に成仏したんだね。
魚住が具合悪かった原因が、原田のせいじゃないかとずっと思っていたんだけど、そのまんま、直木の影響だったのだね。
かなり疑ってたー。
田中希也という人物
田中希也は、18年も経つと善人ぶった顔も板についてくるんだ、と池澤に言っていた。
しかしそんな池澤に希也は、
「助けてよ」と言った。
千代が希也に、
莉桜を殺して自主しろと言ったから。
「周りの全員汚してでも、自分だけは何が何でもクリーンでいようとする。
悪い人間は考えることが同じだ」
田中希也の母親は、千代らしい。
池澤も悪い人間だと認識していたはずの希也は、なぜ池澤に助けを求めたのか。
他に頼れる人が居なかったからか。
少なくとも池澤には、希也の身元引受人として少しでも信頼するところがあったということだろうか。
「あの女の顧客名簿を持ってる。
あいつの悪事を暴きたい。」
池澤は一言、母親だろ。
「だからだよ。」
田中希也は全てを暴こうとしていた。
あの女…千代が母親だからこそ。
ならばなぜ、警察に行かなかったのか。
なぜ池澤に言ってしまったのか。
他に頼る人が居ない希也は、池澤に少しの善意を期待したのだろうか。
希也は母親の千代に利用されていた。
それでも、母親が喜んでくれると思って指示通りに動いてしまう。
それをいいことに、千代は汚いことを希也に実行させて、自分が危なくなったらあっさりと切り捨てた。
それにしても不思議なのは、千代は顧客名簿を誰でも手の届きそうなところに置いていたこと。
それだけ、誰も自分を裏切れないと思っていたのか、希也が守ってくれると信じていたのか…。
真相は本人にしかわからない。
希也の思いと池澤の企み
希也はきっと、莉桜とともに顧客名簿を持って警察に出頭しようとしていたのだろうと思う。
でも自分で直接出頭するのは怖かったのか…何かしらの思いがあって、池澤にサポートしてほしかったのじゃないか。
しかし池澤には都合が悪い。
池澤は自分に都合のいいようにしたはずだ。
希也と莉桜が自殺を図ったというのは、池澤が仕組んだことに違いない。
警察が車内を調べて出てきた証拠はあまりにも揃いすぎている。
しかし重要な顧客名簿がない。
池澤が持ち帰ったのだろう。
もし池澤が千代と同じようなことをしようとしているのだとしたら…
千代の顧客名簿は宝の山なのだろう。
しかし千代がそんな大事な名簿をそのへんに置いておくというのはやはり解せない…。
池澤の夢とは…直木が直面した闇？
池澤は悠衣に、今直木が居るかと聞いてきた。
今は居ないと悠衣が言ったから、勝の家へ行こうなんて言い出したんだろうね。
2回も確認してるからね。
幽霊が一緒に居てくれているなんて普通は信じないことだろうけど、口笛で応える直木の存在を池澤は少なからず信じている。
直木が居ないということに、今がチャンスだとでも思ったのだろうか。
池澤は自分の夢を悠衣に語っていて突然、
直木にもそう言ったんだよ！と大きな声を出した。
直木に話したときに、何か気に入らないことがあったのか…
もしかすると、洋食屋ハチドリのように、
直木にもその夢を一緒にやってほしかったのじゃないか。
とすれば、闇の部分の話までした挙げ句に、直木が否定したから犯行に及んだのかもしれない。
池澤はすごい勢いでぶどうグミを食べるけど、あれって池澤が落ち着かないときに食べてるっぽい？
怒りやイライラを鎮めるためとか…抑えるためにぶどうグミを食べている感じがする。
でもグミをあの勢いで食べるって、けっこうな苦行じゃなかろうか。
甘ったるいし匂いはキツイ…
グミが好きな人でないときびしそう。
次々に食べているときの演技が本当に怖い感じがするのは、さすがの良々さんだ。
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