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2023年1月からの新ドラマ
東海テレビ「三千円の使い方」
第1話「固定費を見直そう」
あらすじと感想です。
ネタバレを含んでいるのでご注意を~。
三千円の使い方~ドラマ第1話のあらすじ
このドラマの主人公、御厨美帆(葵わかな)は
子供の頃、祖母の御厨琴子(中尾ミエ)に
こんなことを言われていた。
「人はね、三千円の使い方で人生が決まるの」
大人になった美帆は一人暮らしを始めたが、
子供の頃とお金の使い方は変わらず。
社会人2年目にしては給料もよく、
オシャレなもの、カワイイものが大好きで
欲しいものはすぐ購入。
イケメン彼氏と共に過ごしつつ、
日々の幸せを満喫していた。
しかしそんな美帆に転機が訪れる。
職場の先輩が突然倒れたことをきっかけに
これまでの生活に疑問を持ちはじめたのだ。
そして美帆はあることを決意。
浪費三昧だった生活を一変させ、
貯金することを決めるのだった。
さて、ここからは感想を書いていきますが
ネタバレも含みます。
このドラマはミステリーとかではないので
何がネタバレなんだかよくわからないけど
苦手な方はお気をつけて~。
はじめに思ったこと
テレビドラマは今の日本を反映していたり
見る人の意識を誘導する目的もあるもの。
今回のドラマってわかりやすいよねと思う。
お金の使い方を考えなければ、
今後、いつどうなるものかわからない。
そういう不安が根底にあることを
わかりやすく示してくれている?
…が、主人公は年齢の割に給料が高め。
今の日本は給料が上がらないのに
物価はやたらと上昇し続け、政府は少しでも
国民からお金を取ろうとしている。
政府は税金や保険、年金などのお金を
支払わずにいると、すぐに脅しとも取れる
ような差し押さえ通知を送りつけてくるが、
政府の運用がひどすぎて国民に支払えなく
なったお金は、勝手に引き下げたり理由を
つけて天引きし、国民に負担を強いている。
お金がなくては生きづらくなった
今の日本では、節約しないと生活が厳しい。
国民の多くはそんな状況ではないかと
思うのだが…
主人公はけっこう恵まれている。
三千円の使い方~ドラマ第1話の感想
まずインパクト…というか、
突然歌いだして驚いたー!笑。
ミュージカル?なに?
ディズニー映画のお姫様キャラが、
私は順風満帆なのよ~!と主張しながら
ウキウキと歌い出すイメージとかぶる。
毎日が楽しすぎて幸せな感じを思いっきり
アピールしていた。
ドラマで突然歌い出すとちょっと引いて
しまうけれど、しかしこの一連の流れで
24歳の美帆の心情はとてもわかり易く伝わった。
それにしても、この調子は初めだけなのか、
はたまたドラマ「ルパンの娘」のように
毎回出現するのか…。
ミュージカル仕立てって見ていてなんだか
気恥ずかしく思ってしまうのはなんなの
だろう。
美帆のお金の使い方
子供の頃に祖母から言われた一言なんて
どこ吹く風で…
美帆のお金の使い方は子供の頃と変わらず。
目について気に入ったものは即購入、
というような…
良く言えば人生を大いに楽しんでいる
楽天家。
悪く言えば、ただの浪費家である。
家賃は9万8千円。
給料は社会人2年目としてはかなりよく、
手取りで25万もあるということだ。
これは平均よりも高めだし、
地方から見るとかなり高めで恵まれている。
おしゃれなもの、カワイイものが大好きで、
一人暮らしの部屋には所狭しと小物が置いて
あり、家具などもデザイン的なものが多く
並んでいる。
手取り25万円が平均より高めだととしても、
都心で日頃から浪費生活を送っている割に
部屋の規模や家具装飾などにもそれなりの
お金がかかっているように見えて、
あまり現実味はないのかなと感じる。
家具備え付けの物件ならばともかく。
そして仕事帰りのデパ地下での買い物が
楽しくて仕方がないらしい美帆。
まさに、
入った給料を全部使っちゃうタイプの人。
まったく祖母の言葉はどこへやら。
しかしそういうことを教えてくれる
身近な人がいるということは有り難いですよね。
美帆の転機
ある日、職場の先輩の小田街絵(酒井若菜)が
突然倒れて入院する。
そして街絵はこれを機に退職したのだった。
とても楽天的な美帆なんだけど、
これには引っかかるものがあったらしい。
そして彼氏との会話の中で、
自分の彼氏が先のことを何も考えていない
ということがわかる。
「俺らは今を楽しまなきゃ」
今の美帆も全く同じように見えるのだが、
そのことに美帆が気づいているのかは
さておき、
こういうのを見ると、やっぱ似た者同士を
引き寄せるのだよね~と思う。
しかし美帆は気づいたのでしょう。
このままじゃいけない、って。
こういう転機は突然現れる。
必ずしも自分の身の回りに特別な事態が
起こるわけではないのだけれど、
そこに気づくかどうかは本人次第。
同じものが転がっていたのだとしても
気付かずにスルーするのか、
それに気づいて目を留めて考えるのか
ただそれだけの違い。
大切なことに気づくことって、
若ければ若いほどいいよな~って思う。
気づくのがもっと早ければ…
なんていうことはよくあることだけど、
たとえもっと前に同じものが身近に落ちて
いたとしても、そのときの自分では
気づけなかったのだろうだし、
誰かに言われたところで理解することは
できなかったかもしれない。
そしてそのタイミングでないと、
良い方向に転ばなかったということもある。
職場の先輩だった街絵から貰った言葉は、
「人生何が起きるかわかんないね。
自分らしい生き方、見つけていってね。」
これって当たり前のことのようだけど、
自分の中で何かが起こらないと
本当の意味で受け取ることができないもの
でもあると思う。
美帆の転換
美帆がすごいのは、
目的を決めて生活を180度変えたこと。
環境を変えるってなかなかできないこと
なので、これがたとえ思い付きだったと
しても凄いこと。
しかし美帆は実際の行動に移す前に、
知識のある人からアドバイスを貰って
いるのだ。ただの思いつきではない。
見たものにすぐ飛びつくような人物だった
のに、すでに意識が変わっている。
そこはえらい。
美帆が決めた目的。
それは、中古の家を買って
保護犬を引き取って飼うこと。
子供の頃に犬が欲しいとせがんで飼ったが、
しかし世話は家族に丸投げ。
年月が経ったある日、家を飛び出して
しまった老犬は保健所行きになり、
処分されてしまったことを今でも
悔やんでいる。
だからといって、すごい振り切りようだ。
美帆の目的は傍目には思いつきにしか
見えないのだけれど、
しっかり調べるところから始めている。
美帆の姉、井戸真帆(山崎紘菜)は
今は専業主婦だが、元証券会社勤務なので
お金に詳しい。
その姉からは、
住宅ローンで借りられるのは年収の7倍程度。
とりあえず1000万は貯めるようにと言われる
のだった。
美帆の貯金は30万程度。(ほんとは10万?)
姉の真帆は、根本的に見直すよう言い渡し、
まずは固定費からと指摘。
そして姉から薦められた節約アドバイザーの
講演会へ行き、月8万円、ボーナスで2万円を
追加すれば、1年で100万は貯められると
教えられる。
それにはやはり固定費の見直しが必要だと。
その話を聞いた美帆は、自分にできるのかと
固定費の見直しに踏み切れずにいた。
そんな美帆に、祖母の琴子は毎日コツコツ
100円ずつ貯めて、ひと月で3000円に
するようにとアドバイス。
これでコツコツ貯める難しさと達成感を
味わうのだという。
美帆は言われたとおりに実行してひと月で
3000円を貯め、その達成感を味わう。
固定費を見直すことにした美帆は、
一人暮らしの部屋を引き払って
実家に帰ってきた。
全体の感想
主人公である美帆の給料は
一般平均より高め。
手取り25万で実家ぐらしになれば、
いくらか実家に収めたとしても月8万は
楽勝だし、年に100万円貯められるだろう。
それに美帆は恵まれている。
実家がしっかりしているからだ。
両親は健在で姉はお金に詳しい。
本人は24歳と若く、まだまだこれから。
いくらでもどうにでもなる。
よく目にする「年に〇〇円を貯める方法」
これってそもそも、根本的な元手がないと
できないものが多いと感じることがある。
そもそもの給料が低い場合、
月に8万はまず無理だ。
特に8万にこだわらず自分なりの金額設定を
すればいい話なのだけど、共感は持てない。
原作を知らないので、このドラマがこれから
どういう展開になっていくのかわからないが
この基準が高めの設定だと、
それだけでもドラマの離脱者は出てきそう。
しかしまぁ、浪費癖のある人には
是非見たほうがいいドラマだとは思う。
一時期付き合いのあった知人は、
お金がないから…といいながら
ちょいちょいバッグを買ったり
コートを新調したりしていた。
その浪費をやめればそれだけ貯まるのに…
とは思うが、本人が意識を変えないことには
どうにもならない。
さて、今後このドラマは
どういう展開になるものか
今後も見ていこうと思います。
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