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三千円の使いかたドラマ第8話・最終話の感想…波乱の大団円

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三千円の使いかた#8(最終話)のあらすじ&感想
2023年1月からの新ドラマ
東海テレビ「三千円の使い方

最終話「未来への投資」のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるのでお気をつけて~。

三千円の使い方~ドラマ第8話=最終話のあらすじ

美帆(葵わかな)と翔平(葉山奨之)が会わなくなり2ヶ月が経ったあるとき、翔平から一斉送信でお知らせが届いた。

始めて自分一人でデザインを手掛けた作品をぜひ見に来てほしい、という内容だった。

 

美帆は両親と一緒に、翔平のポスターを見に行く。

3人で地下街を歩き、翔平のデザインらしいポスターを見つけた。

一生懸命好きなことを仕事にして、生活の糧にしていることは凄いことだ、と和彦(利重剛)。
智子(森尾由美)も同意する。

 

美帆は翔平に会いに行き、ポスターを見てきたことを話し、そして謝る。

今の翔平がいるのは両親が大学に行かせてくれたからなのに、美帆は借金という言葉に拒否反応を起こし、翔平の生き方を否定しようとしていた。

翔平は美帆の夢を応援してくれていたのに。

 

翔平は、自分の夢を諦めてまで両親の借金を返すのは間違ってる、と美帆から言われたことを力にして、この仕事に懸けたのだという。

あのポスターは翔平の目標への第一歩、どうしても美帆には見てほしかった。

一斉メールにしたのは、美帆も返事しなくていいし、返事が来なくても落ち込まないで済むからだ。

自分には美帆が必要だとつくづく思い知った翔平は、これからも結婚を前提に付き合ってください、と美帆に言った。

 

美帆は家族に翔平とのことを話し、翔平の両親を家に招きたいという。

 

話し合い当日。

御厨家と沼田家が集まるなか、美帆と翔平の2人はこれからのお金の計画について話す。

翔平の教育ローンの残額は402万1,174円と、利子の46万5,846円。
合計448万7,620円を、月々3万円の支払いで12年かけて返済していく。

次に、2人の具体的な節約プランについて話そうとしたとき、翔平の父・栄太(川瀬陽太)があくびをする。

そして翔太の母・可奈子(霧島れいか)は、もういいじゃん、マジなのやめようよ、と言い出した。

翔平がいさめるが、通じない。

可奈子は、2人が頑張ればいいことで、自分たちは関係ないというのだが…

 

そもそも教育ローンの返済を肩代わりしてほしいと翔平に打診したのは、翔平の両親だ。

奨学金だったら翔平本人が借りられたはずだし、金利も安い。
なのになぜ教育ローンだったのかと和彦が問う。

可奈子は、翔平が浪人したことで資金が足りなくなったことを話す。

 

450万は25歳の若者にはかなりの大金だと和彦が話すと、可奈子は、栄太の会社の業績が悪化したと。

家やバイクのローンも残ってるし、人生ほんと、何が起きるかわからない、予想外だったわ~、と笑っている。

琴子(中尾ミエ)は、だからこそ備えが必要と言い、
真帆(山崎紘菜)は、各々がお金のことについて多少の我慢をしながらやってきたという。

対して可奈子は、うちはみんな自由に好きなことやるのがモットー。
人生一度しか無い、そんな我慢してたらつまんないし、マジなのやめようよ、そう思わない?

これを聞いた智子は、切れた。

 

美帆が止めようとするが…止まらない。
翔平が、だから僕がちゃんと説明します!
と声を上げる。

それでも可奈子は、どこ吹く風。

栄太も、きっつ…と言い、
きっついのはこっちです!と智子。

栄太は和彦に、
鬼嫁ってやつですか…大変っすね。

失礼なこと言うなー!と、和彦。

お父さん、ちょっと落ち着きましょう、と太陽(堀井新太)。

可奈子は出されたお茶を飲みながら、
みんな血の気多すぎ、という。

この状況での可奈子の一言に、栄太は周りの顔色を見てびくついている。

さらに、「あ、冷めちゃったこれ」

誰のせいだと思ってるんですか!と智子。

 

次は真帆が立ち上がり、もう我慢できない…と、気持ち悪いと居間から出ていった。

両家みんなが心配するなか、大丈夫だと太陽はいう。

たぶん、つわりだ。

太陽は自分が病院に連れて行くので心配なく、みなさんどうぞ続けてください、とにこやかに出ていった。

 

みなが唖然とするなか、琴子が懐かしいと言い出した。

自分もつわりが酷かった、でも生まれてからのほうがよっぽど大変だったと。

そこへ可奈子が共感する。

自分もつわりが酷くて、やっと産んだと思ったらコミュニケーションもとれない、宇宙人育ててんのかと思ったと。

でも栄太と翔平だけは目で会話してて、いつもふたりで笑っていた。
栄太は、何か翔平を見てたら分かったと。

 

翔平の両親は、翔平が生まれてから仕事を辞めて、しばらく2人で子育てをしていた。

ひとつの命を育てるって、責任が重すぎる、それを母親に任せちゃうのもね、と栄太は言う。

加奈子の両親は当時余裕あったから、多少援助してもらいながら小学校に入るまで、本を読んだり、翔平の行きたいところにも全部連れて行き、何の不自由なく過ごして、それが楽しかったと2人は話す。

そして栄太は気づく。

翔平が結婚するってことは、自分たちにも孫ができるかも知れない。

可奈子は感激して、それってどんな感じかと御厨家の両親に聞くと、言葉にできないくらい嬉しいものだという。

 

美帆は沼田家の両親に、翔平と出会わせてくれたことを感謝した。

翔平も、美帆と出会うことができて本当に幸せだとお礼を言う。

 

和彦は、美帆と翔平に提案があると書類を見せる。

金銭消費貸借契約書。

翔平が和彦からお金を借りて、美帆と栄太が保証人になる、という内容。

利子を払い続けるなんて勿体ない、まとめて返済すれば元本だけで済む。

そのお金を和彦が用立て、翔平は毎月和彦に元本を返済するという計画だ。

美帆は自分たちにとっても大切な娘だから、幸せになってもらいたい。
若い二人へのいわば投資みたいなものだと和彦はいう。

栄太は和彦に礼を言い、頭を下げる。

そして両家が、よろしくお願いしますと頭を下げた。

 

その後。

真帆は太陽を自慢の夫だと言い、
和彦は料理の腕を上げ、智子と夫婦仲睦まじい。

小森(橋本淳)のもとには、きなり(高田里穂)が帰ってきた。

 

そしてX年後…
美帆と翔平は仲良く節約生活を送っている。
一匹の犬と共に。

 

最終話、完結。

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三千円の使い方~ドラマ第8話=最終話の感想

ついに完結しましたね。

最後までいい話で、沢山笑わせてももらいました。

面白すぎて、あらすじが長くなり…これでもだいぶん削ったんだけど、ね。

で、感想…もう私の感想はどうでもいいくらい大団円だけど、とりあえず書いておきます。

街絵さんと美帆の変化

久しぶりに美帆に会いに来た街絵(酒井若菜)さんが、服装からすごく変わっていて驚いた。

以前はちょっとすっきりめな感じのイメージがあったんだけど、今は赤系の茶髪に、赤いカーディガンとコートは橙色。

会社にいた頃と見た目の雰囲気は変わり、ずいぶん考え方も意識も変わったということじゃないかと思う。

 

なにかしらの転機が来ると、人ってけっこう変わるものだよね。

転機が大きいほど、自分も大きく変わるのだと思う。

それは意識ひとつの話だったりもするんだけど、ずいぶん違いが出るものだよね。

 

琴子も美帆に対して言っていた。

美帆は、たった1年で生活も中身もほんとに変わったと。

人生にはいつからでもできることがあるって、美帆自身が証明した、と話していた。

 

確かにそうだよね…

だから、自分にはできないと思うより前に、自分のやりたいことはやってみたほうがいいし、それは何なのかということを真剣に考えてみるのも大事だなと。

いくつになっても。

今の自分が全てじゃないということなんだよね。

めっちゃ喋りだした父・和彦

お父さん、頼もしい!

今回、美帆の父はすごい喋ってたね。
そしてとても頼りになるお父さんでした。

今までのことは何だったのかと思うほどの変わりよう。

会社とかでは、きっとそれなりには喋っていたのだろうけど、以前の和彦からは、話している姿が想像できなかった。

妻・智子が切れての離婚騒動から徐々に口数が多くなり、今回はなんてスムーズにたくさん話すんだと…

まぁ、実はあれからずいぶん時が経っているんだけども。

今では家族と普通に会話して、子どもたちには頼れるお父さんになり、妻とは仲よく一緒に過ごせる伴侶になり、本当によかった。

翔平の父・栄太に、智子のことを鬼嫁扱いされたときには、大きな声で反応してたし。

あのへんの下り、すっごい面白かった。

しかし栄太も鬼嫁って…本人目の前にして言うか…。

両家への話し合いのために資料作成

翔平の両親を呼んで話をするときに、美帆は「教育ローン返済計画」と題した資料を作っていた。

口で話すだけよりは確かにわかりやすくはあるよね。

でも家族相手にここまでやるって…
2人の本気度がわかる。

でも結婚前にここまで計画を立てるって凄いことだと思う。

もちろん、特に御厨家の人達を説得するためではあるけれど、自分たちもしっかりそこは決めておきたいんだよね。

すごい感心する。

若いときにしっかり考えられるってえらい。

家族になる相手と向き合い、これからのこと、お金のことを話し合うのはとても大事だし、やっておくほうが今後のためにはいいだろう。

でもなかなか出来ないことでもあると思うから、すごいよね。

翔平の母・可奈子の肝の据わりよう

可奈子はどこまでも楽観的で、ブレない。
それはそれで凄いなと思う。

たしかに可奈子が言うこともわかる。
人生一度きり、我慢してたらつまんない。

だからといって、困ったら息子に丸投げ…というのは、それは違うと思うよね。

しかしあれだけ御厨家の人々がいろいろ言ったり感情むき出して怒っても、可奈子は動じず、ものすごいマイペース。

言い方を変えれば、肝が座っている。

自分は自分、人は人、といった割り切りが完全に出来ている人。

言ってしまえば、度量が大きい。

でも他人の言う事を受け入れるというよりは、受け流す…という感じだよね。

全く意に介さない。

何を言われても動じず、受け流せる人。

ここまで自分本位でブレない人もなかなか居ないよね。

けっして悪い人じゃないし、おおらかなのだけど、その態度が人や状況によっては気に障る…けどそれを可奈子本人に言ったところでどうにもならず、本気でぶつかっても疲れるだけで無駄のように思える。

可奈子が感情的になるときってどんな状況だろう。

ある意味可奈子は最強なのだ。

ちょっと引っかかること

返済を肩代わりしてほしいと息子さんに打診したのはお二人だと伺ったんですが…と、和彦が追求したとき、

可奈子は、全額っていうつもりじゃなかったんだけどね、翔平は責任感が強い子だから…、と言ってたんだよね。

それって、月々3万円って話したのを、翔平が全部でいくらあるのかと聞いたことで、全額返済してくれると可奈子は踏んだのかな。

話の流れで翔平が全額返済するということになっちゃったとすれば…なんだかね、ちょっともやっとするよね。
ま、翔平が自分のためのローンだから払うと決めたのだから、それはそれでありとは思うけども。

 

あともうひとつ。

和彦が、なぜ教育ローンを借りたという事実を翔平に黙っていたのかと聞いたとき。

契約者は栄太だし、言う必要なくない?
と言った可奈子には賛同する。

翔平に、あなたのために教育ローンを借りたんだよ、って…これって言うべきもの?

沼田夫婦は、当時は自分たちで返せるもの、返すものだと思っていたのだろうし、そのときに言う必要は無いと思うんだけど。

言えば翔平は気にするだろう。
自分のせいで両親が借金までして…って思っちゃうよね。

引け目を感じるし、学校辞めたほうがいいかも…なんて思ってしまいかねない。

それは子どもに余計な心配をかけさせることになるんじゃないかと思う。

両家の話し合い…?言いたい放題

もう正直笑えた。

まったく正反対の家で、考えで、両者どちらも譲らない。

相容れない、交わらない、どこまで行っても平行線…

それでも共通するものがあった。

子ども、子育て。
子どもに対する思い。

これはどちらも同じだった。

共通点が見つかったところで、両者は落ち着くことができたから良かったものの…
あそこで真帆のつわりと、琴子の一言がなかったら納まらなかったんじゃ…。

ともかく、御厨家は最初に言いたいことを言ったので、今後はわだかまりなく沼田家と付き合えるだろうね。

翔平の両親の潔さ

翔平の両親は、翔平が生まれてから2人とも仕事を辞めて、2人で子育てをしたというのは驚きだったし、いいなと思った。

それが一番いいよね。
普通はなかなか出来ないことだ。

この2人は責任感が薄いと思っていたけど、それは違った。

いちばん重要な、命を育てることには責任を重く感じていた。

お金の考え方は少々ゆるいが、大事なところの責任感は人一倍強かった。

命が一番、お金は二の次。
だから沼田家は自由に生きるということか。

一見すると両親と翔平は、性格も考え方も違って共通点がなさそうなんだけど、翔平は大事に育ててもらったから、ひねたところが無い、素直で真っ直ぐな子に育ったんだね。

小森ときなり、気にかける琴子

琴子はずっと小森といいお友達だね。
お友達であり、仕事仲間でもある。

琴子と小森のお惣菜屋さんで、以前琴子が小森に言ってたこと。
あれは真実だね。

「年配女性をたらしこむ。それがあんたの天職」

凄いこと言われてるな小森…と思ったけど、ほんとにそうだ。
小森は誰にでも優しくて、基本褒める。
年配女性に限らず、人たらしみたいな人かも。

小森の家には、男同士で集まったり、琴子が人と会うのに使ったりと…けっこう皆が出入りしていて、そこでまた人と人が繋がる。

小森にはとても合っている感じで、皆が楽しそうでいい感じ。

そして最終話の最後に、きなりさんも帰ってきた。

 

琴子はけっこう人の相談に乗っていて、なんならおせっかいも焼いている。

いいおばあちゃんだ。

今回は翔平にご飯をふるまって話を聞いて、小森も何気にそこにいて、一緒に話を聞いていた。
これは美帆と翔平のため。

小森が猫を抱っこしながら聞いていると思ったら、木彫りの猫だったのは謎。

その後、夢を叶えた?美帆

美帆は一度決めてから、ずっと保護犬を飼うと言ってるけど、そこがブレないのはすごいと思うよ。

そもそも美帆は、子供の頃に自分から犬を飼いたいと言いだしたけど、結局家族に丸投げしてしまって自分で殆ど世話をしていない。

その犬は何かの拍子に居なくなって、保健所に連れて行かれて処分されてしまった。

それを悔いての美帆の決意だったんだけど、過去に犬を飼ったのはそれきりだ。

美帆に本当に世話ができるのかはわからない、でもやる気はある…けど、大丈夫なのか?と思っていたけど。

最後のX年後、翔平と一緒に一匹の犬と散歩をしていた。

きっと保護犬なんだろうね。

保護犬を飼うってどういうことかと思ってて、まさか多頭飼い?って思ってたけど、とりあえず、まずは一匹で安心した。

それも翔平と今の美帆の2人なら、計画的にやっていけそうだね。

 

2人は婚姻届でなく、借用書を取り交わして…その後、婚姻届を出したのかどうかまではわからないまま。

このドラマは最後まで、お金にまつわる話で締めくくった。

 

お金は返し終えたのか、一軒家は手に入ったのか、というのは不明だけど、最後のシーンで、2人が穏やかで楽しそうに犬と散歩をしていたのを見ると、2人で楽しく暮らしていくという希望が叶っていることが分かる。

めでたし、めでたし、だね。

 

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