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三千円の使いかたドラマ第7話の感想…翔平のトンデモ家族?

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三千円の使いかた#7のあらすじ&感想
2023年1月からの新ドラマ
東海テレビ「三千円の使い方

第7話「プロポーズは計画的に」のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるのでお気をつけて~。

三千円の使い方~ドラマ第7話のあらすじ

御厨美帆(葵わかな)は沼田翔平(葉山奨之)にプロポーズされた。

美帆は突然のことで戸惑っているが、とても嬉しそうだ。

翔平は、結婚したらどういう生活になるのか、先に具体的に考えてみようと提案する。

美帆は保護犬と暮らせる一軒家が目標で、貯金も順調に進んでいて、7年後には一千万貯まる予定。

美帆の給料は手取りで月25万。
翔平は正社員になり月20万だが、それまでは契約社員で、貯金はほぼ無い。

美帆は二人暮らしで生活費がどのくらいか試算してみると、2人なら3年早く一軒家が買える。

美帆が自分の希望ばかりでいいのかと聞くと、翔平は、美帆が一緒ならどこでもいいという。

 

美帆の両親はハワイから帰ってきてから仲がよく、今では一緒に料理などを楽しんでいる。

美帆はプロポーズされたことを家族に話し、今度お互いの家へ行って挨拶することになったという。

 

翔平は事前に、自分の家族は個性的で少しびっくりするかもしれない…と言うのだが、美帆はすぐに意味を理解することになる。

翔平は両親を下の名前で呼んでいる。
母は可奈子(霧島れいか)、父は栄太(川瀬陽太)。

挨拶などもしないままに話し出す可奈子に、翔平は申し訳無さそうな顔をしている。

暇さえあればバイクをいじっているらしい父の栄太は、美帆が初めましてと挨拶するも、雑誌から目を離さず、ちわ、とだけ返す。

美帆は改めて挨拶をしようとするが、可奈子は、そういうのマジいらないからと言い、結婚も何もどうぞご自由にという。

翔平はため息を付いて困っているが、美帆は乾いた笑いしか出ない…。

可奈子は、ひとつお願いがあると切り出すと、翔平が美大に行ってたときに借りた教育ローンを、そっちで払ってくれないかと言い出した。

翔平は初耳らしい。

返済がきつくなってきたというが、全部で残り400万あるという。

 

翔平は美帆に謝り、とりあえず美帆の家に向かおうとするが、美帆はもう一回お金のことをちゃんと考えたいと謝る。

 

美帆は1人で帰宅するが、家族は身支度も整え、歓迎の用意もきちんとしていた。

美帆は事情を話す。

姉の真帆(山崎紘菜)は両親が返すのが筋だと言い、母の智子(森尾由美)は親の借金を子供に払わせるなんてと言う。

父の和彦(利重剛)は、あちらの両親は経済的に苦しい感じなのかと聞くが、美帆は、バイクとか色々ローンで買っていること、最近お父さんの給料が下がったらしいことを話す。

真帆は理解できないという。
400万、利子入れて450万を2人で返すとして、月3万なら全額返済するのに12年かかる。

美帆の夢は遠のくし、毎月その3万円でできたことを諦めなければならなくなる、それで納得できるのかと。

智子は、もう一回ご両親のことも含めてちゃんと考えたほうがいいと言う。

 

美帆は、祖母・琴子(中尾ミエ)と小森(橋本淳)が始めた惣菜屋を手伝っていたが…間違えてクレームになってしまった。
元気がなかった美帆はさらに落ち込む。

そんな美帆に小森は、向き合わなきゃいけないことは、逃げたり先延ばしにしちゃ駄目だ。僕みたいに後悔してほしくないと言う。

そしてお昼時に真帆がやってきた。

真帆は、計画を見直したり節約したりと、家族の幸せのためにしているけど、それは太陽(堀井新太)と一緒に家族をやっていけるという、信頼と安心感があるからだと言い、

美帆にとっての翔平が、本当に必要で大切な人なら、一緒にいられるようにどうするか考えたほうがいいと話す。

 

翔平からメッセージを受け、美帆はもう一度、翔平の家に行くことにした。

翔平はとりあえず、ローンもなにも家族で話し合うことになったと言うが…

可奈子はなんだか投げやりだ。

そして、うちはすごく自由だと言い、この先どうなるか分からないのに我慢してコツコツ貯めて、虚しくならないか。
お金はあるなら使って、ないなら使えない、それでいいじゃん、と言うのだ。

自由は責任を負ってこそだと思う美帆は、ローンを次々組んで、どうしようもなくなったら家族や子供に押し付けることが理解できない。

それでも翔平は、自分が美大に行きたいと言ったとき、両親が了解してくれたから今の自分があると思っている。

言い合う美帆と翔平に、
お取り込み中みたいだから席外をそうか?と言う可奈子。

美帆は失礼を謝り、自分が席を外す。

 

美帆は、自分たちの家族のことなのに他人事のようで、わからないという。

翔平は、美帆は間違っていないけど、でもあれが自分の両親で、2人なりに自分にしてくれたことを、頭ごなしに悪く言われるのは辛いし、悲しい。

ローンの件はどうにかしなきゃいけないと思う翔平は、自分がもっと稼げる仕事に就くことを提案するが、美帆は違うという。

お金は将来の夢とか目標とか、幸せになるために頑張って働いて貯めていくもので、

そのお金のために翔平が夢を捨てたら本末転倒、絶対駄目だと美帆は言う。

じゃあどうすれば美帆は納得するのかと言う翔平に、美帆は、プロポーズを白紙にしてくださいと言うのだった。

 

7話はここまで。

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三千円の使い方~ドラマ第7話の感想

今回のテーマはローンについて。

しかも自分のではなく、両親の作った借金を、子どもがどうするかという…

なんともおそろしい話でした。

 

借金なんてするものじゃない。
メリットなんて何もないんだから。

私は欲しい物があれば、その金額が貯まってから買うことにしている。

現金なら1万円で買えるものでも、
ローンだと1万円+αかかるのだ。

いくらか余計に支払わなければならないシステムなんだから。

ローンを組むメリットがあるとすれば…今すぐにどうしてもそれが必要だという場合のみですね。(ごく個人的な意見ですよ…)

翔平の理想の結婚と家族の姿

翔平はなんだか結婚を急いでいるように見えたので、なんでだろうと思っていた。

それは自分の両親のことがあったからだったんだね。

両親も家もあんな感じで…って、第三者が言うと普通に失礼なんだけど、まぁ、奔放というかなんと言うか…

沼田家の家の中を見ても、両親の雰囲気が出ていて、思うがままの浪費家なんだなと分かる感じだよね。

 

翔平の両親は自由…というよりは、万事が万事、どうでもよさそうな対応で驚く。

面倒なのがイヤという感じでもあるかな。

この両親から、よくこの翔平になったものだと不思議…というか、この両親は反面教師のような存在になっていたのだろうか。

 

翔平が美帆の家の前に立っていて、琴子に声をかけられ、教育ローンのことを琴子に話していたとき。

自分のために借りてくれたお金なので、責任持って引受けなきゃいけないと思っているけど、でもそこに美帆を巻き込むのは申し訳ないと言っている。

翔平はとても誠実だ。

帰り際に、琴子が自分で作ったお惣菜を翔平に持たせるんだけど、

翔平は、母親は全然料理をしないので、おふくろの味とかわからないから憧れていたと言っていた。

 

沼田家に居ると、対比して、美帆がとても常識的でしっかりしているお嬢さんというのがよくわかる。

美帆の家族は、経済観念もしっかりしていて、ごく一般的な家庭でもある。

翔平は美帆と一緒に、美帆の家族のような家庭を作りたいんだよね。

翔平はまだ、琴子以外の御厨家の人々には会っていないけど、美帆を通して、美帆の家族の感じがわかっているのだ。

御厨家の人々のつながり

御厨家の人々が出てくると、なんかホッとするというか、安心感がある。

沼田家の家族のつながりの希薄さとは真逆で、お互いのことを心配したり、いい関わりあいを持っている。

翔平の家のローンの話が出たとき、美帆の気持ちを考えて、無闇に反対しないでいてくれた。(少なくとも美帆の前では)

美帆のことを思えば、すぐ反対しがちだと思うから、これはなかなかできることじゃない…と思うのだよね。

家族間って身近すぎるから、つい思ったことをそのまま言いがちだからね。

そしてみんなが美帆の事を考えて、助言してみたり元気づけたりしてくれる。

美帆はこんな家族のもとに暮らしているから、みんなで話し合いができるし、それが当たり前だということになるのだ。

だから翔平の家族間の関係や、話し合いにすらならないという事自体がわからないのは当然のことだったりするんだよね。

美帆はまだ若いしね…あまり他の家族がどんなものだとか、考えたことも無かったのかもしれない。

ごく一般的な家で、平和だからこそだよね。

子に借金を背負わせる翔平の両親

翔平の知らないところで借りた教育ローンを、翔平に返せと言う両親。

月3万、全部で400万…。

いくらなんでも、美帆が驚くのも無理はない。翔平ですら知らなかったんだから。

それに、どうやら教育ローンだけでなく、他に趣味のものまでローンで支払っているようなので、そういう金銭感覚なのだろう。

美帆の家とは真逆の浪費家だ。

 

美帆の母・智子は心配していた。
最後は他のローンも全部、美帆たちが肩代わりすることになるかもしれない、と。

これは全く同意。

はじめは教育ローンだけだとしても、ほかのお金も、払えなくなると翔平に回してくるのは目に見えている。

そんなつもりはないと言いそうだけど、お金にルーズだと最終的にそういうことになりかねない。

 

子どもに借金背負わすような親が居るのかと驚く人も居ると思うけど、確かに居る。

私の知人でも、2人そういう人が居た。
初めて聞いたときは、結構衝撃的だった。

話を聞いただけでも悲しかったのだけど、本人たちの辛さはどれほどか…。

どうしても必要なことでの借金ならば、無理にでも納得もできるかもしれないけれど…そうでない場合はやりきれないよね。

自由を履き違えている翔平の母・可奈子

翔平は翔平たちで自由に勝手にやってと言う可奈子に、ローンがあるから勝手にはできないと言った美帆。

それはそうだよね。
自由に勝手にやれと言いながら、借金は押し付ける可奈子の言い分は破綻している。

借金を背負わせる時点で、自由を損ねていることになるんだが、可奈子は気づかないのかな。それこそ他人事なのか。

うちは型破りだ、自由だというけど、ただ勝手で計画性がないということだ。

これまでなんとかなったというが、なんとかなっていないから、自分たちがした借金を翔平にお願いするということになったわけなのに。

それはただの無責任だろう。

翔平の言い分もわかるんだよね

翔平が美大へ行ったからといって、その道へ進めるとも限らないし、将来安泰というわけでもない。

自分たちの利益になるわけでもないのに、美大行きを許してくれて、何も心配なくその時期を過ごせたのだとしたら、翔平としてはそれで、とても有難いことなのだ。

その頃は両親も、ローンを返せると思っていたのだろうと思う。

なんとかなるさ、というのにもそれなりの覚悟が要ると思うし。

翔平があの2人なりに考えて、自分にしてくれたことだと言っていたけど、やはり親は親なりに、翔平に愛情もあるし、翔平の事を考えてやったことなのだと思う。

結果的に考えや詰めが甘かったとしても…。

 

翔平はそんな両親とともに過ごしてきて、それが日常で当たり前だった。

それを美帆のように頭ごなしに否定されるのは、辛いだろう思う。

育つ環境が違うというのは、なかなか相容れないところがある。

両親がどんな人であれ、自分の親なのだ。

翔平からすると、この両親の駄目なところは自分が一番わかっているし、感覚が他の家とは違うということも、これまでの人生で学んで来ているのだろう。

だから、両親が人並みから外れたところがあることもわかっていて、自分が一番それを身に沁みて感じているところへ、

美帆が1度や2度会っただけで、辛辣なことを言うのはやはり、全否定されたようで、翔平もイヤだし悲しいだろう。

 

美帆の家は真っ当で…というか、みんなよくできた人たちだと思うし、美帆はその中に居るからそれが当たり前なんだよね。

でも違う人たち、違う家もあるのだよ。

 

それにしても、言い合う美帆と翔平の2人に「取り込み中だから席外そうか」なんて
可奈子はよく言えたものだ。

一体誰のためにこんなことになっているのかと呆れる。

どこまでも面倒が嫌いで、まるで他人事のように我関せず。

ここまでの人たちとは、会話が成立するとは思えない…

というか、だから実際成立してないね。

どこまで行っても不穏な空気しか流れなそうなんだけど…

 

さて次回はもう最終話らしい。

このドラマは大好きなので寂しいんだけど…

結末はどうなることやら。

 

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