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2023年4月からのTBS火曜ドラマ
よる10時「王様に捧ぐ薬指」
このドラマの原作は漫画です。
原作:わたなべ志穂
小学館『王様に捧ぐ薬指』
(※5/9までAmazonで無料で読めます→王様に捧ぐ薬指)
原作を読まずにドラマを見ていますが、
見たままの感想を書いていきます。
このドラマは偽装結婚をする2人の話。
性格の少々ひねた変わり者タイプの2人が、
一緒に過ごすうちにお互いに惹かれ合っていくのでしょう。
第1話からなかなか楽しいドラマです。
まずはじめは、人物から。
王様に捧ぐ薬指、ドラマ第1話の主な登場人物
◇偽装結婚をする2人
- 羽田綾華…橋本環奈
- 新田東郷…山田涼介
綾華はラ・ブランシュのウェディングプランナーであり、東郷の妻となる。
東郷はラ・ブランシュの代表取締役社長。
◇綾華の高校の同級生
- 神山絢斗…坂東龍汰
◇東郷の高校の同級生であり親友、そして秘書
- 秋田幸司(ハチ)…森永悠希
◇東郷と幸司(ハチ)の高校の同級生
- 岡田小夜…小林涼子
◇綾華の両親
- 羽田金太郎…塚地武雅
- 羽田桃子…りょう
◇東郷の両親
- 新田 智宏…利重 剛
- 新田 静…松嶋菜々子
◇ラ・ブランシュの社員
- マネージャー 佐々木梅…小林きな子
- 社員 二階堂美咲…若月佑美
- 社員 竹本光輝…三浦獠太
◇綾華の弟妹
- 長男:羽田陸/長尾謙杜(なにわ男子)
- 次男:羽田海/田仲陽成
(Go!Go!kids/ジャニーズJr.) - 三男:羽田空/高橋奏琉(ジャニーズJr.)
- 次女:羽田風華/宮崎莉里沙
- 犬:ネギ/りつ
恵まれた容姿ゆえに不憫な?羽田綾華(橋本環奈)
綾香は容姿端麗。
けれどもあまりに不憫な女子。
幼い頃からその容姿に惹かれる男子どもが綾華に夢中になり、周囲の女子のやっかみが発生。
それは綾華のせいじゃない。
しかし売り言葉に買い言葉…
「人より可愛いからって調子乗んないで」と言われて、
「しょうがないじゃん可愛いんだから」と返してしまう綾華。
本当のことでも口にしないほうがいいこともある。
成長した綾華の災難は続いていた。
就職先でも男どもが勝手に寄ってきては勝手に暴走し始め、何故か綾華が悪いということになり、失職してしまうということを繰り返していた。
付いたあだ名は「悪女」
綾華はそんな男性たちに、ただただ迷惑している。
そんな境遇のせいで、開き直りなのか自己防衛のためなのか、綾華はわざわざ周囲に嫌われるように振る舞うようになっていた。
次にウエディングプランナーとして就職したラ・ブランシュでは、半年以上続けて働くことができていた。
同僚の女性たちにはやはりやっかまれて嫌味を言われ、それに対抗するようにわざわざ言い返してしまう綾華は孤立。
しかしそんななかで、社長の新田東郷の申し出により、2人は結婚することになった。
かまぼこ屋の娘に生まれた長女の綾華には兄弟が4人。
長男の陸、次男の海、三男の空、
次女の風華と、さらにもう一人が母の腹の中。
家計は厳しい。
綾華は家族への思いが強いため、東郷との結婚も家族のためだった。
男の子が陸・海・空って自衛隊か…。
それにしてもジャニーズ率が高いよ。
親のレールから外れたい新田東郷(山田涼介)
金持ちの御曹司。
王様になるべく育てられた
通称、キング。
名門小学校からエスカレーター式で高校まで進み、名門大学で経営学を学ぶ。
親のレールから外れるためにイタリアに留学するも、父の命令で帰国。
傾きかけた会社を立て直せと押し付けられた。
東郷はLa blanche(ラ・ブランシュ)の代表取締役社長で、新田ホテルを経営する新田ホールディングスの取締役。
このラ・ブランシュの経営を立て直すのが、東郷の役目。
東郷は、仕事で女性客とトラブルになっていた綾華を呼び出し、話を聞いた上で、
「最高に嫌な女だな」と言った上で綾華の手を取り、
「俺と結婚してくれ」と言い出した。
まさに少女漫画ならではの流れ。
しかしなぜ、綾華に結婚を申し入れたのかという理由には、
「アホだからだ」と言い、
「愛さなくて済むから」と。
しかし東郷がアホだと言ったのは、
綾華があえて嫌な女を演じていると見抜いていたから。
ちなみに東郷が叫んでいた
「ブラヴィッシーモ」とは、
イタリア語でブラボーの最上級。
凄い・素晴らしいの意味だそうです。
また、過去に「バトラー・ジャパン」という共同生活からの恋人探し番組に出演。
相手を選ぶときに、
「俺は誰も選ばない」と渡す予定のバラの花を投げ捨てて話題になった。
その動画再生回数は120万回。
これも会社を立て直すための手段の1つだったようだが、今ひとつ利益には結びつかなかった。
そして両親には政略結婚を勧められる。
そんななかで面接に来た綾華の言葉に東郷は惹かれた。
あなたにとって結婚とは?
「考えただけでも地獄ですね」と綾華。
このひと言で東郷は綾華の採用を決めた。
この東郷は、表向きの顔は常にニコニコと周囲に差し障りのない表情をしているが、本音は違う。
羽田綾華と新田東郷の両親は対照的
◇ 綾華の両親
羽田金太郎(塚地武雅)と桃子(りょう)は、
明るくて明け透けな印象。
結婚の申し入れをしてきた東郷を冗談だと笑っていたが、名刺を見て大会社の社長だと知るや、湯呑を持つ手が震えるほどに驚いていた。
よくいるような、平凡で普通の夫婦といった感じ。
商店街のかまぼこ屋で、子どもたち4人と犬1匹と生活。
さらに桃子のお腹には次の子が控えている。
◇ 東郷の両親
新田 智宏(利重剛)と静(松嶋菜々子)は、
仲睦まじいといった表情や素振りをあまり崩さない。
そういう夫婦って、逆に仮面をかぶっているような感じがして、何か裏がありそうだと勘ぐってしまいますよ。
東郷と綾華の結婚に裏があるように。
今後、この両親の本性も見えてくるのかな。
王様に捧ぐ薬指ドラマ、第1話の感想
主人公2人の表と裏が見ていて楽しい。
表向き、すごく嘘くさいくらいの円満な感じを演じて、裏ではけっこうな毒舌で言い合うのとか面白い。
綾華の被害者?というより助けられた人
婚約者の男が、ウエディングプランナーの綾華に惚れてしまい、破談になったと言いがかりを付けてきた女性客・渡辺。
綾華が契約を取るために彼をたぶらかしたと言う彼女だが、それって話が破綻していることに気が付かない。
結婚式のプランナーが婚約している人をたぶらかして契約が取れるはずもないんだが…
でもきっと、頭にきてる人って正常な思考回路じゃなくなってるんだろう。
綾華はその男を誘ったりはしていないが、どちらにしても、結婚を前にして別の人に惚れちゃうような相手と一緒にならなくて良かったよねと思う。
相手がそんなヤツだと事前にわかったことは、不幸中の幸い。
感謝こそすれ、カミソリを持って綾華の結婚披露宴にやってくるとかありえない。
結果的に綾華の機転によって事件にならずに済んだし、渡辺も綾華の人柄に触れて目を覚ました。
ほんとうに、そんな男のために自分が事件を起こして人生を棒に振ろうなんて、もったいない。
周りが見えなくなるとは、こわいことだよね。
新人くん・竹本光輝(三浦獠太)がちょっとうざい
コメディ要素にはウザい人物が必要不可欠なのだろうか。
今回のこのドラマも、ちょいとウザい人物が居た。
新田ホテルの営業からまわされた社員・竹本光輝(三浦獠太)の指導係として綾華が面倒を見ることになった。
仕事を教えようと各場所に案内するが、綾華のことしか見ていない上に、LINEを交換してと言ってきた。
さらには結婚する予定だと、二次元の彼女のことを臆面もなく話し出す。
そして例の番組「バトラー」のファンだと言い、キングが選んだ女性として綾華を「クイーン」と呼ばせてと言ってくる始末。
「俺、一生ついていきます」
「なんでもします」
この言葉って安易に言うもんじゃないよね。
言ってる時点で軽いなぁと思っちゃうよ。
でもとくに悪気のないミーハーな子という感じだね。
綾香と東郷の周囲の人々
本当におめでとう、幸せになれよ。
そう言っていた同級生の岡田小夜(小林涼子)。
東郷は岡田小夜のことが好きだったんだろうか?
それとも逆?
東郷は小夜からの結婚のお祝いの言葉やメッセージで狼狽えている。
小夜もそんな感じだろうか。
今のところ、過去に2人の間に何かあったんだね、という感じ。
しかし余談だけど…「小夜」という名前がなんで続くかな。
前クールのドラマ「忍者に結婚は難しい」の小夜さんが不憫すぎてあんまりだったんだよね。
まだ小夜と言う名前に引っかかりを感じますよ。笑。
そして綾華の方もどうやら想い人が?
という、こんな流れはもう少女漫画の王道みたいなものだよね。
ちょいちょい出てきていた秀才っぽい子・神山絢斗(坂東龍汰)は、綾華の高校の同級生で初恋の人らしい。
前クールのドラマでは「リバオケ」でフルート奏者の蒼くん役で出ていた坂東龍汰さん。
今回はまた全然違った雰囲気で登場ですね。
綾華と東郷の偽装結婚と婚前契約書
偽装結婚するこの2人は、婚前にしっかり契約書を交わしていた。
- 契約期間は入籍日から1年間
- 結婚生活の様子を365日毎日SNSで配信する
他にも、動画配信による売上の支払いや別居婚、恋愛感情を抱かない、互いの恋愛に干渉しない…などなど。
あと、途中放棄は違約金が発生。
口頭では、納豆やキムチを東郷の前で食べたら罰金とも言ってたね。笑。
偽装イチャイチャの後にすごく嫌そうにしたり言い合いしてたりとか、とてもわかりやすい。
オンとオフ。
表と裏。
こういう展開のドラマは楽しくていいね。
2人の悪態のつきぶりが面白い。
お互いに嫌味を言ったりしてるけど、嫌い合っているわけではないみたいだし、実は2人とも優しいんだよね。
互いに相手の事を思っている面があったりするのがいいところ。
そこは見ていて安心なんだよ。
だから見ていて嫌な気分にならないのだ。
傷つくのがこわいから嫌な女を演じている綾華に、
「俺たちは同類かもしれないな」と言った東郷。
少女漫画な展開
原作は少女漫画。
だから少女漫画特有?の展開があっていいんだ。
俺様な主人公と、ひねてはいるが本当は優しくて気のいいヒロイン。
そしてよくわからんタイミングでの急展開とプロポーズ。
ヒロインを自分好みに着せ替える俺様。
何でも似合っちゃうヒロイン。
そしてプロにメイクしてもらう。
で、仕立てられた違う雰囲気のヒロインに、ちょっとドギマギしてしまう俺様。
金持ちだから何でもあり。
高そうなブランド服に、ヒロインが要求したでっかいダイヤのリング。
少女漫画要素が1話目で詰め込まれてたよね。
最後に暗雲。これからの展開に期待。
◇ 綾香の両親
綾香の両親に、綾香は突然、東郷との契約金の1千万円を振り込んでいた。
コツコツ真面目に日々働いている両親に、いきなり1千万という大金は…きっと毒になることもあると思うよね。
この両親は大金の魔力に堕落せずに済むのだろうか。
◇ 東郷の母・静
東郷と綾華の偽装ラブラブ動画配信を、きれいな姿勢で見ていた東郷の母・静。
なんかこわいんですけど…。
いささかわざとらしさもあるこの動画配信を見て、静は何を思っているものか…。
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