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2023年1月開始のドラマ
TBSテレビ「100万回言えばよかった」
第2話「ゆれる思い」の感想です。
今回の2話は、
やはり事件が中心になってきます。
直木は本当に死んでいるのか。
どこでなにをしていて、何故死んだのか。
そして被害者との関係。
なぜ直木は被害者の家の防犯カメラに
写っていたのか…。
直木が覚えていない空白の時間。
そして警察の捜査。
謎がいろいろあるので、
これからどうなっていくものか
楽しみです。
さて、ここから2話目のあらすじと感想を
書いていきますが、ネタバレを含んでいます。
苦手な方はご注意を。
100万回言えばよかった第2話のあらすじ
2023年1月20日金曜日
神奈川県警先浜警察署内で
魚住譲(松山ケンイチ)は、
刑事課の先輩・田島宏一(少路勇介)と
生活安全課の村中望海(穂志もえか)に
行方不明者届が出されている
鳥野直木(佐藤健)について話していた。
1月12日
高原涼香(近藤千尋)が殺害された。
1月16日 鳥野直木の行方不明者届提出。
申請したのは、
交際相手の相馬悠衣(井上真央)
直木は、高原涼香の殺害現場の
防犯カメラに写っていた。
魚住の先輩・田島は、直木が犯人じゃない
かと疑うが、魚住は何か言いたそうにして口をつぐむ。
魚住は田島に促されて渋々言う。
「最近この男の幽霊が視えるんです」
田島と村中は固まった…。
美容師である悠衣が次の客に挨拶すると、
それは偶然にも以前、悠衣を助けてくれた
医師の宋夏英(そんはよん)(シム・ウンギョン)だった。
悠衣は魚住を呼び出し、
直木に何があったのか、体はどこに
いったのか調べてほしいと依頼する。
直木ももちろん傍に居る。
1月13日、直木は行方不明になった。
直木はこの日、洋食屋ハチドリに居た
14時から、自分の部屋で気が付いた
21時頃までの記憶がないという。
スマホはないが、同期しているパソコン
からショートメールを確認すると、
一件のメッセージが入っていた。
「まっています。何かありましたか？」
直木に誰の番号か聞くと、直木は悠衣に
尾崎莉桜を覚えているかと聞く。
2003年10月、
ふたりは、当時高2の尾崎莉桜と
里親のところで会っている。
2004年1月
しかし莉桜は居なくなり、
里親も探していたがわからないまま。
2017年、直木は里親の広田美貴子(桜一花)
が亡くなった葬式に行ってから、ときおり
広田勝(春風亭昇太)を訪ねていた。
2017年11月
調理師になって独立を考えていた頃、
直木は広田勝から池澤英介(荒川良々)
(のちの洋食屋ハチドリのオーナー)を
紹介される。
その店で悠衣と再会し、それから勝の家
にも2人でよく行っていたという。
直木が莉桜に会うことになったのは、
勝が亡くなる前に、莉桜を探してくれと
頼まれたからだった。
預かりものを返したいから、と。
魚住は尾崎莉桜について調べると、
傷害罪で2度逮捕されていることが
わかった。
被害者の高原涼香は買い物依存症で
精神科に通っていたが、殺害される
ひと月前、現金で300万近く使っている。
しかし金の入手ルートは不明。
高原は莉桜の中学時代の友人で
唯一、莉桜の連絡先を知っていた人物。
直木は高原に会いには行ったが、
返事はなかったという。
悠衣に神奈川県警山北警察署の刑事から
連絡が入った。
身元不明の男性が発見されたので
確認してほしいと。
山北警察署から戻って来た悠衣は、
身元不明の遺体が直木ではなかったことを
魚住に電話報告するが、過呼吸を起こして
宋の居る横浜医科大学病院に行く。
病院に駆けつけた魚住と直木とともに
病院を出る悠衣だったが、それを見かけた
宋は、何かに驚いているようだった。
悠衣は遺体確認のときに実感したようだ。
直木はもういない、体がない、
実体がないということに悠衣は泣く。
そこに居るとしても、触れることも
触れられることもできない、と。
直木は、自分に何があったのかを確かめ、
もし死んでいたとしても、前に進もう、と
魚住を通して悠衣に告げるのだった。
2023年1月22日
直木は魚住に黙っていたことがあると言う。
里親の広田勝から、莉桜に渡すよう頼まれ
たものの中には、500万の現金があった。
被害者の高原涼香にはお金のことを言って
はいないが、もし知っていたとしたら。
高原は金に執着している。
そして莉桜には2度の傷害の前歴がある。
直木は1月12日の夜、莉桜から電話があり
翌日合う約束をした。
もうその頃には高原は亡くなっている。
もし莉桜が犯人なら、直木が何か知って
いると思い、直木は殺されたのかも…。
そのとき悠衣から魚住に連絡が来た。
莉桜と連絡が付き、これから会いに行くと
いうのだった。
第2回目はここまで。
100万回言えばよかった第2話の感想
直木の失踪について
事件が絡んでいるということがわかり、
事実の追求がされていくなかで
直木と悠衣の心情も少しずつ出てくる。
そして刑事の魚住。
事件解決のために動く魚住だけど、
直木と悠衣を繋ぐ役目も果たしている。
直木と悠衣が、心残りの無いよう
真実がわかって完全な別れがくるときに
お互いの言いたいことを言い尽くして
別れができればいいね、と思う。
悠衣と直木はシンクロする
冒頭、ろうそくの炎は揺れるのか…
というのを悠衣が試している。
幽霊が近くに居れば炎が揺れる、
とかいうのかな。
やっぱり直木がそこに居て、お互いが
会話しているように見える。
悠衣には直木が視えていないけれど、
お互いシンクロしているから
直木が普通に生きて存在していて
一緒に話しているように見せている。
そんなシーンがところどころにある。
似た者同士や夫婦、兄弟間などで
シンクロしているような会話や行動をする
こともあるので、きっと生きた人間と幽霊
とがそんな状態になるとしても
不思議じゃないのかも。
美容院の更衣室で、悠衣が具なしおにぎり
を立ったままで食べているシーンでも
シンクロしている。
悠衣が仕事の合間におにぎりを食べる横で
ごちゃごちゃ言う直木だが、
悠衣には聞こえていない。
でもまるで受け答えしているように、
悠衣は独り言を口にする。
悠衣は傍に直木が居ると信じて話している。
そこに居ると思えばこその、独り言。
魚住は、悠衣に本当に直木が見えて
いないのかと言う。
本当は自分がだまされているんじゃないかと。
それだけ魚住には、直木が生きていて
悠衣とふたりで一緒に居るかのように
自然に見えるようだ。
悠衣には直木が視えていないのに。
魚住は二人を見ていて楽しそうなんだけど
悠衣は直木が視えていないから、直木が
傍にいるという思い込みで話をする。
でも返事はないのでやはり虚しいだろう。
一方の直木は、悠衣が普通に見えていて
一緒居る。
でも話しかけても相手には聞こえず、
シンクロしているからこその反応があった
としても、それはたまたま何かを感じて
話しているだけで…
直木の言葉や動作に対するものではない
ため、それもやはり寂しいものでしょう。
これが実際にあったとしたら
やはり悲しくて仕方がない。
それでも、死後にお互いの意志の疎通が
魚住を通して出来ているのだから、
それはそれで良かったのかもしれないよね。
魚住の同僚
魚住が同僚の人たちに「幽霊が見える」と
言ったときの反応はやはり面白い。
警察ってこの手のことはどう捉えるんだろうね。
なかには視える人も居ると思うけど。
それでも霊と会話できる人は稀だろうな。
魚住はその後、先輩に言われていた。
本当に犯人が見えるのなら、
犯人はお前かと聞いてみろ、と。
この先輩は本気で言っているのだろうか。
たぶん違うけど。
もし聞き出したとしても何の証拠にも
ならないわけだけど…
何かの手がかりにはなる。
今回の事件の場合は、手がかりどころか
ガッツリ重要なことを知り得たわけで、
本当に霊と意志の疎通ができたなら
いろいろ助かるよね…。
前クールのドラマに「霊媒探偵城塚翡翠」
があったけど、(翡翠は違うにしても)
本当に霊媒が事件解決に協力すれば、
未解決事件もなんとかなりそうだよね。
外国ではあるみたいだけど
日本ではどうかな…。
もちろん、他に誰も立証できないから
証拠を集めるしかないけれど。
直木と魚住
直木はちょいちょい魚住を疑う。
悠衣に近づくんじゃないかと。
直木の部屋で話を聞こうというときに、
悠衣が同席するかどうかで揉めるシーン。
魚住は、悠衣が女性だし、夜に二人きりは
よくないと配慮しているだけなのだけど、
(それに被疑者と近しい人物と夜に会う
のは警察官としてまずいというのもアリ)
直木は、魚住が悠衣に下心があるんじゃ
ないかと疑うし、
憮然と魚住を睨み、直木は魚住と悠衣の
間に割って座ったりもする。
(物理的な障害にはならないけれど)
それをちょっと面白がっている魚住に
また苛立つ直木。
死んじゃった直木はもう悠衣に手が出せ
ないからね…仕方がないのかね…。
悠衣も寂しいだろうけど、
それは直木も同じなんだろう。
生きているときには言えなかったことを
直木はブツブツと口にする。
聞こえるのは魚住だけなのに。
魚住に、悠衣に言わなくていいと
口止めをし、魚住はそれに、うんうんと
うなずく。
「結婚したいって言うつもりだった。」
「すごく好きだって言えばよかった」
もう直木には後悔しかないんだろうね。
100万回生きたねこ
今回も、絵本「100万回生きたねこ」
が出てきた。
前回「悠衣は白いねこ」の意味が
わからなかったとしても、
今回を見ればよくわかる。
要約すると、白いねこはずっと、ねこと
一緒に居たけれど、ある日、ねこの隣りで
動かなくなった。
ねこは来る日も来る日も泣いた。
そうして100万回泣いて泣き止むと、
ねこもまた、しろいねこの隣りで動かなく
なった。
絵本を読んで悠衣は、
私なら嬉しくない、と言う。
自分が白いねこだったら、
「100万回泣いた後に元気でピンピン生きてほしい。」
これに対して、直木はまた本当に
言いたかったことを飲み込んで誤魔化していた。
そして死んだあとで言うのだ。
「すごく好きだって言えばよかった」
魚住しか聞いていないのに。
そしてそれもまた魚住に口止めする。
魚住は、こっちが動揺するから言わないで
ほしいと直木に伝えるのだが、
直木は「言わせてよ」と言う。
なら悠衣にも伝えさせなさいよ、と思う。
悠衣としても、直木が自分をどう思って
いたのか…わかっていたとしても
はっきり言ってほしかったはず。
実際、最後の待ち合わせでは
その言葉を期待していたのだから。
なのに本人は来ず、
いつのまにか死んでいるなんて
心残りで仕方がないだろう。
直木はきっと49日で消える。
でも悠衣はこれから先も生きて行く。
知らされないままだと、
ずっと引っかかったままなんだろうな。
それはお互いさまなのだろう。
悠衣も直木に言わなかったのだから。
魚住の配慮
悠衣が泣いたときの魚住の行動。
悠衣の泣いた顔を見ないよう、
フードを被りテーブルの下に頭を下げて
ティッシュをテーブルの上に差し出す。
何をやってるんだこの人はっ。
魚住の配慮なんだけど、
これが可笑しくて悠衣は思わず笑う。
じっと見る直木…。
魚住、悠衣が惚れてまうやろ。
魚住のキャラはいいな。
これが松ケンさんだからなお良き。
犯人は…の前に、莉桜の私物はどこに
犯人は尾崎莉桜ではないと思う。
(たぶんおそらくのてきとー)
直木は莉桜に会えてなかったんじゃなかったっけ。
「まっています。何かありましたか？」
ってことは、会えてないはず…。
ここの時点で出てきている人物の中で
怪しいのは…
洋食屋ハチドリのオーナー
池澤英介(荒川良々)か？
…なんて、てきとーですが…。
500万について知り得るとしたら
直接、尾崎莉桜から聞かなくても
里親の勝さんから聞ける。
莉桜はずっと不明だし、
池澤と勝さんとの関係もよくわからない。
そして池澤についてもよくわからない。
池崎は店のオーナーだけど、
普段店で働いているわけではなさそうだし
日頃何やってるのか不明。
でも被害者・高原の300万も引っかかる。
これは莉桜のお金？では残りの200万は？
その前に、莉桜の私物はどこにあるんだ。
そのまま勝さんが持っていたのか
直木が預かって持っていたのか。
勝さんの元にあり、直木の知らないところ
で第三者の手に渡っていたとしたら…
でも直木は高原に、莉桜の私物を返したいと伝えた。
ということは直木の手元に私物はあった？
直木は被害者にも莉桜にも会っていない。
とすれば、私物を手渡すことはできない。
直木は12日に高原に会えなかった。
しかし13日には莉桜に会う予定だった？
12日には亡くなっている高原。
直木は莉桜と連絡が取れていたのなら、
なぜ高原に会う必要があったのか。
まだ不明なことが多いので、
今後の展開が気になります。
変な人物はやはり幽霊だった
1話から直木の周囲をうろついていた人物…
というか幽霊、樋口昌通(板倉俊之)。
この幽霊は直木に現実を突きつけるための
存在だったのかな。
直木はこの幽霊と度々すれ違っている。
人のようにも見え、
生きた人間のようにも見える。
その違いは直木が誰と居るかで
分かるんだけど…
魚住と一緒だとわからない。
でも別の人と一緒ならわかりやすい。
この幽霊は、直木に自分が死んでいると自覚させた。
今回、幽霊がキョンシーみたいに
悠衣に近づくシーン。
変な人近づいてくるよ～と
直木が焦って悠衣に知らせようとする
くだりは面白かった。
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