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2023年1月からの新ドラマ
東海テレビ「三千円の使い方」
第5話「費用対効果を考える」の感想です。
あらすじと感想にはネタバレを含んでいますよ。
お気をつけて~。
三千円の使い方~ドラマ第5話のあらすじ
ほぼ月イチの職場の飲み会に疑問を持ち始めた美帆(葵わかな)。
たまたま飲み会の席の近くに居た沼田翔平(葉山奨之)にばったり出会った。
節約セミナーで顔見知りになった青年だ。
帰り道、二人で歩きながら飲み会のコスパについて話しをし、別れ際に翔平は、美帆を食事に誘うのだった。
小森(橋本淳)は普段から生活にお金をかけず、短期アルバイトでお金を貯めると、旅に出る。
きなり(高田里穂)は小森に、子どもはそんなにイヤかと聞く。
きなりは自分が稼ぐから、小森は主夫になってくれればいいと言うのだが…
小森はそれでいいのかと煮え切らない。
ある日小森が家に帰ると、女性が訪ねて来ていた。
小森がバイトした漁港の事務所に、安生の子どもを妊娠したからと住所を教えてもらったらしい。
小森は喫茶店にきなりを呼び出し、事情を話す。
自分の問題なのになぜ私に言うのかと聞くきなりに、俺だけの問題じゃないから、と小森は言った。
きなりは、いつかこういうことになるんじゃないかと心配していたようだ。
そして、どうしていいかわからないと泣き出した。
小森と結婚して子どもが欲しかったのに、どうしてその子なのか、どうして自分ではないのかと。
きなりは、自分が描いていた老後の話をする。そこには小森が居るのだ。
小森の家に転がり込んだ れな はある日、生理がきたから帰ると言う。
わからない小森に、妊娠してなかったみたい、とあっけらかんとして、去り際に彼女は言った。
「安生さん…思ってたのと違った」
琴子(中尾ミエ)はきなりに会いに行けというが、小森は脱力したらしい。
そして小森は、子どもがキライじゃないけど、お金も手間もかかるし、費用対効果を考えないと、と言った。
琴子は呆れ、そして安生に問う。
自分はどうなのかと。
小森は自分の言っていることが矛盾していることに気付いているのかどうか…。
費用対効果が大切なら、ここでくたばりなさい!と琴子は言い、バカったれがと小森の頭を叩いて出ていった。
翌朝、美帆は小森を尋ねる。
小森は自分の生き方について語り、後悔はしたくないから好きなように生きている。
それで自分は満足だと言う。
美帆は小森の言うことが結構分かると言うのだったが、それは以前の考えで、今と自分のことしか考えていなかったと話す。
自分ひとりの人生じゃなかったと気付いたときに、この先家族が増えたら、家族含めての人生になり、うまくいかないことも増えるけど、それが生きていくってことだと美帆は言う。
そしてきなりも自分ひとりじゃなく、全部を小森と一緒に歩みたいと思っていたんじゃないのかと。
きなりのことを諦めている小森に、美帆は背中を押し、琴子から預かっていた手紙を渡したのだった。
小森は日々、ひたすらきなりに頭を下げ、
今の気持ちをきなりに伝えた。
まだ結婚することは考えられないけど、誰かとするなら、相手はきなりだと。
きなりは小森の頭を叩いて立ち去る。
小森は琴子の職場を尋ねた。
小森は、きなりが待っていてくれるのが当たり前のようになっていた。
自分が帰る場所はきなりだったと話した。
大切だと気付いたなら、応援すると琴子は言う。
美帆は翔平と会っていた。
そして翔平から告白され、美帆からも告白したのだった。
5話はここまで。
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三千円の使い方~ドラマ第5話の感想
今回は、小森ときなりのお話。
小森のふらふら具合がここまでとは…。
でも最終的にはよかったのかな。
「雨降って地固まる」
まだだけどね。
飲み会のコスパ
美帆は沼田と、職場の飲み会について話をしていた。
美帆の職場の飲み会はほぼ毎月。
出費は3千円スタートのだいたい5千円。
美帆は職場の人たちと仲良くなるためにはいいけど、あまり実る話にはならず、毎月は経済的にももったいないのでコスパが悪いと思っていた。
翔平は、仕事中には聞けない話が聞けたり、そこで得られる情報にお金を支払っているという認識らしい。
職場の飲み会もピンキリで、同じメンバーでの飲みはだいたい同じようなことになる。
翔平の職場のように、有益な飲み会ならばいいのだけれど…
無駄な飲み会はどこまで行っても無駄なのだ。
私が以前居た職場では、犬猿の仲の人たちが居て…酒が入ると余計にたちが悪い。
必ずと言っていいほど周りが気を使い、その人を宥めるのに時間を使う。
今思えばとてもバカバカしくて無駄なお金と時間を使っていたものだと思う。
今だったら絶対に参加しない。
後悔先に立たずだ。
小森安生のふらふらグセ
迫る女性・れなから逃げる小森。
はじめは避けていたのに、グイグイ来るれなに、つい手を出してしまった小森。
はっきり言って最低だ。
ふらふらしているようでいて、一夜の遊び、みたいなものは苦手な方なのかと勝手に思っていたのだが…。
今回は冒頭からの、この小森の行動に唖然としてしまった。
本当にフラフラしているヤツなんだなと、
呆れるばかりだ。
小森の彼女・きなりは心配していた。
いつかこんなことになるんじゃないかと思っていたと。
挙げ句に、子どもの費用対効果って…
凄い破壊力のある言葉だな。
小森とバイト先の押しかけ彼女・れな
バイト先で小森に目をつけた、れな。
一体どういう意図で小森に近づいたのか…。
一目惚れだとか惹かれたとか、何かしらの理由があるにしても、あまりにも軽い行動に驚く。
しかも彼女が居ると聞いていながら。
そしていきなり家まで押しかける…。
これがそもそもの目的だったのかもしれないけれど。
小森の見た目や雰囲気で勝手に理想と重ねて、妊娠したかどうかも定かでないのに家に押しかけ…
あわよくば、そのまま居座ってしまおうという算段。
小森がよくわからない彼女に、手を出したこともよくないわけだけど、それにしてもだ。
しかしそんな、れなに対して小森は優しい。
こんな態度が誤解を生むんだろうけどね…
葉酸は妊娠初期にいいらしい、と生のほうれん草を彼女に出す小森。
「ゆでると半減しちゃうんだって」
ゆるい小森。
生の葉っぱを出しているのを見て、これって小森なりの嫌がらせなのかと思ってしまったのだけど、そうじゃなくて、小森の優しさの現れなんだろうね。
なんか空回りしてるように見えるけど…。
でもこれらの小森の対応に、れなの
「思ってたのと違った」発言があるのだろう。
まったく彼女は何がしたかったのか。
おそらくただ単に、誰かに寄生したかっただけなのだろうね。
小森だからよかった(?)ものの、相手がやばい人だったら、危ないよ。
本木きなりと小森安生
小森の年収は100万円。
年金を払ってないし、健康保険も切れているということで、それなら納得できる。
実質これらを払うには無理があるからね。
きなりは小森の実体を知りながら、それでも一緒にいたいという。
きなりは小森がとても好きなんだね。
何も要求しないから、どっかに消えるのだけはやめて、黙ってどっかに行かないで。
きなりに、ここまで言わせる小森って…
きなりが提案していた、主夫になるという選択は、小森に向いているのじゃないかと思う。
今の生活と変わらないしね。
一体何が不満なのかと思うよね。
不満というより、束縛されたくないのか、
責任を感じたくないのか…。
結局は、何事にも拘束されず、思うがままに生きていたいということなのだよね。
小森にとってきなりは、一緒にいるのが当たり前すぎて、いなくなるなんて考えてみたこともなかった。
きなりがいないとどうしていいのかわからない、と小森は美帆に話していた。
そして小森は、きなりのことが結構好きなんだと気付いたと。
当たり前にあると思っていることって、その大切さに気づかなかったりするよね。
失いかけて…あるいは失ってみて初めて気づくということがある。
その時には後悔しきれないけれど、きなりは生きているし、小森もフリーで問題はない。
取り戻せるなら、精一杯取り戻そうとするのがいいよね。
ひたすら謝る小森に蹴りまで入れたきなりさん。
そりゃあね。
それだけのことをしたんだし、
それだけ仲がいいということだ。
そのうち丸くおさまるでしょう。
元の鞘に戻って欲しい。
一般社会との意識の違い
小森は一流大学を出ているらしい。
しかし大した会社に就職できず、挙句の果てに、逃げるみたいに辞めている、と本人が言っていた。
人には向き不向きがあるから、それは仕方がないと思うし、なにも必ず周りの人に倣わなくてもいいと思うので、これを引け目に感じることはない。
実際、小森はあまり気にしていないようだけど、一緒に話をしていた太陽(堀井新太)は、余計な話をしたと申し訳無さそうだった。
世間の見方って世知辛いよね。
どうしてもそういう見方をされるし、してしまうということがよくある。
子どもの費用対効果…?
小森が子どもについて、費用対効果を考えないと…と発言した件について、琴子は美帆に話した。
費用対効果なんてないってことを受け入れてこその人生、そのための節約だという。
美帆は小森に話しに行く。
しかしどうも美帆が出来すぎているなと思ったけど、やはりどうやら祖母・琴子の入れ知恵らしい。
でも美帆はすごく成長した。
琴子の影響をよく受けているようだ。
美帆はこの若さで、いろいろなことを吸収して考えている。
そしてそんな24歳に教えられる、39歳の小森。
でも歳は関係なく、分かった人が諭して、分からない方が素直に聞けばいいんだと思う。
小森は意外と素直だ…というより、年上の人の説教じみた話よりは、元の感覚が似ている美帆の話のほうが、受け入れやすかったのかもしれない。
同じ話でも、通じるかどうかは人によるもんね。話す側も受ける側も。
お互いの相性というか、感覚とかもあるしね。
きなりへの謝り方の十箇条
美帆が小森に手渡した琴子の手紙には、本当にきなりさんが好きだと気付いたなら、誠意を見せなさい、と書いてあった。
そして、
「きなりさんへの謝り方 十箇条」
が添えられていた。
第一条:花と甘いものを準備
第二条:服装と姿勢を整える
第三条:ひたすら待つ
第四条:会えたら正直な気持ちを話す
第五条:無視されても話す第六条:伝わらなくても一生懸命話す
第七条:土下座
第八条:花 甘い物 土下座の繰り返し
第九条:土下座に次ぐ土下座
第十条: 最後に、プロポーズ
土下座って…実際やられたら結構イヤかもだけどね…どうなんだろね。
一生懸命、ひたすら通えば誠意は伝わる。
最終的に、小森はなけなしの三千円でカニを買ってきなりに会いに行き、謝って土下座して謝り倒して…
きなりも聞いてくれたし、言いたいことを言えたからよかったんじゃないかね。
まだ許してもらえてないけどね。
翔平の365日貯金シート
翔平が美帆に、貯金の方法の一つとして話していた、365日貯金シート。
翔平が自分でデザインしたと言って美帆に渡したシートが本家サイトにありましたので、リンク貼っときます。
→翔平の365日貯金シート
これは、毎日好きな数字を選んで、その数字と同じ金額のお金を貯金するというもの。
毎日ひとつずつ選んで貯金して、その数字は塗りつぶすとか、マークを入れていくと、ゲーム感覚で楽しくお金が貯められる。
これを達成すると1年で6万6795円貯まる!
のだけど…
これ、全部貯めると小銭の量がすごそう。
この小銭をどうするかということも考えなくてはなりませんよ。
現在、銀行によって硬貨の取り扱いは有料化されているので、気をつけないと手数料でマイナスが立つということもあるので、事前によく調べておきましょう。
ちなみに、ゆうちょ銀行では、硬貨1,000枚を窓口に持っていくと、1,100円の硬貨取り扱い料金が取られます…。
これでは本末転倒。
ゆうちょの場合は硬貨50枚までは無料なので、少しずつ入れるのも手…とはいっても面倒…。
溜まったお金と同じ金額を銀行口座に入れて、実際の硬貨は、日頃の買い物などで少しずつ使うとかにするといいかなと。
うちでは、溜まった硬貨は種類別に分けてしまっておき、毎月の神社参りに少しずつ使っています。
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