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2023年1月開始のドラマ
日本テレビ「大病院占拠」
第9話「大潜入」のあらすじと感想です。
ネタバレを含んでいるので、ご注意を。
大病院占拠、9話のあらすじ
青鬼は病院にまつわる全ての罪を明らかにするように言い、応じなかった場合は知事を殺すという。
長門知事(筒井真理子)は、これ以上要求に応じてはならないと訴える。
武蔵(櫻井翔)は指揮本部に、相模(白洲迅)が警察内の鬼だと報告。
相模を署内に捕えておき、武蔵は紫鬼の面をかぶってなりすまし、病院内に潜入した。
和泉(ソニン)は知事の発言から、これ以上テロリストの要求に応じるわけにはいかないと、駿河(宮本茉由)と志摩(ぐんぴぃ)に作業を止めさせた。
そしてSISに来てからの相模の全情報と、行動記録、鬼たちとの関係を調べるよう指示する。
相模の取り調べは和泉が自ら行い、指揮はしばらく丹波管理官(平山浩行)に任せた。
武蔵は流星(橙鬼)(森田甘路)を確保し、兄の雄吾(茶鬼)(大水洋介)はSIS隊員に撃たれて死亡したことを本部に報告した。
丹波は駿河と志摩に、病院地下4階の調査を再開するよう指示した。
鬼に合流した安芸(呉城久美)は、甲斐正美とは5年前から付き合いがあった。
腫瘍が見つかったときに相談に乗ってくれて、自暴自棄になっていた安芸の心を救ったのだという。
和泉が相模の取り調べをする。
相模が半年前に和泉の部署に異動願いを出したのは、この計画のためだ。
3階の家族控室から周防(村上淳)が出てくるのを見た武蔵。
室内には大隅(瓜生和成)、若狭(稲葉友)、因幡(明日海りお)の3人の人質が居た。
武蔵はカメラの死角で鬼面を外し、県警の武蔵だと名乗った。
武蔵は人質3人の無事を本部へ報告。
裕子(比嘉愛未)と知事は地下4階に連れて行かれた。
人質の1人、安芸しおりは鬼の仲間で、すでに鬼たちと合流している。
そして院内の出入り口は全てロックされており、赤鬼の持つタブレットで操作されている。
地下4階は研究施設のようだ。
耕一(青鬼)(菊池風磨) はデーターベースから目的の情報を見つけた。
保管庫へ行き、山城琴音を確認すると、みさき(黒鬼)(ベッキー)は泣き出した。
和泉は新たな情報を相模に見せた。
都内3件の結婚式場の下見の申込み履歴。
同伴者は山城琴音。
ホテルオシマで亡くなった山城琴音だ。
婚約者の死の真相を探ろうとしていたのかと和泉は聞くが、それだけじゃない。
琴音との間には子がいたのだ。
相模は愛する家族を突然奪われた。
相模は和泉に問う。
あなたには分かるはずですよね、自分の気持が。
武蔵は大隅を説得してP2計画について聞いたが、3人が亡くなった理由は知らない。
そして流星(橙鬼)の弟、加賀大輝が関わっていたことを聞きに戻り、全部話してくれと頼んだ。
和泉は指揮本部に戻ってきた。
青鬼から着信が入ると、武蔵はスマホで対応する。
制限時間は5分。
武蔵は話す。
全ては3年前に始まった。
神奈川県新横浜港に停泊中のプレミアム・パナケイア号で発生した、新型ステルウイルス事案。
この船に乗っていた知事は、感染症対策に強い関心を抱き、ワクチン開発の研究所が必要だと考えた。
だが研究所の設立は強い反対にあう為、秘密裏に進められた。
知事はこの計画を
「プレミアム・パナケイア計画」と名付けた。
そして1年前にこの病院を設立。
地下4階に研究所を設置した。
海外から各種ウイルスを輸入すると、研究員にウイルスの研究を始めさせた。
その中のひとりが加賀大輝。
扱ったのはハイドラ・ウイルスだった。
このウイルスは日本国内で扱うこと自体初めてで、しかも政治的理由から過密スケジュールだった。
大輝は不眠不休で研究に追われ、そのせいでミスを起こし、その後宿泊先に戻ったがすでに感染しており、そこで接触したのが山城琴音と日向聡介だった。
大輝はホテルの部屋へ戻り、院長播磨(津田寛治)にメールで報告した。
ホテルオシマで2人と接触したことも。
そして兄らに電話し、ウイルスの研究をしていたことを話した。
連絡を受けた院長は、すぐにホテルオシマに向かったが、すでに3人は亡くなった後だった。
報告を受けた備前(渡部篤郎)は、院長に隠蔽工作を命じると、嘘の交通事故の記録を作成した。
その後、このことを知った甲斐正美は、院長に詰め寄った。
青鬼は、どうして山城琴音の遺体だけ見つからなかったのかと聞いた。
知事が命じたからだ、と武蔵。
ワクチン開発のサンプルとして冷凍保存するようにと。
青鬼は配信映像を、山城琴音の遺体に切り替えた。
これが、この病院の全ての罪だと武蔵は言う。
青鬼は知事に問うと、事実だと言った。
これは1億2千万人の国民の命を救うために必要な研究。
政治家として正しい判断をしたまでだと言い切り、決して懺悔などしない。
しかし青鬼は知事を解放するという。
安芸が注射器を持ってきた。
青鬼は言う。
いよいよ、審判の時間です。
安芸が銃を持ち、知事を移動させる。
武蔵は罠を仕掛けて赤鬼をおびき出し、黒鬼と共に捕えてタブレットを取り上げた。
パスワードを聞くが、応えるはずもない。
武蔵は本部に連絡して協力を仰ぐと、
駿河がタブレットからの緊急電話の回線を辿ってロックを解除する。
タブレットのパスが解除されたら、地下搬入口の扉を開ける。
武蔵は若狭に持たせていた無線機で、地下搬入口の前で待機するよう指示。
みさき(黒鬼)はナイフで拘束を解き、無線で武蔵が病院に潜入したと報告。
人質たちは脱走して地下搬入口に行くが、まだ解錠していない。
追ってくる鬼に、因幡はおとりになると言い飛び出すが、捕まった。
タブレットのパスが解除されると、
武蔵は地下搬入口の防護扉を解錠。
開いた扉から、大隅と若狭は脱出。
そしてSISが突入した。
美作(赤鬼)が、人質2名が外に逃げたと報告。
耕一(青鬼)は知事を開放するように安芸に指示。
救急入り口から知事が出てきた。
安芸が知事を人質に銃を持っている。
配信が始まった。
青鬼は約束通り、知事を開放したという。
ただし、知事にはお土産を渡した。
知事は捜査員たちに離れるように言う。
ハイドラ・ウイルスに感染させられたのだ。
感染後1時間で発症。
周囲に感染が広がれば最悪の場合…
日本全国で少なくとも15万人以上は死亡すると思われる、と駿河。
丹波は、NBCテロ専門部隊に出動要請をかける。
武蔵はSISと合流した。
院内の電波妨害装置はすでに破壊済み。
武蔵は動画配信をスマホで見る。
青鬼は視聴者に正義を問うと言い…
自らの体にウイルスを注射し、鬼面を外した。
丹波は顔認証をかけ、この男の素性を突き止めろという。
青鬼は問題を出す。
目の前で自分の愛する人が死にかけている。
しかし愛する人が死ねば、日本国民1億2千万人が助かる。
あなたならどちらを選びますか。
愛する人の命か、1億2千万人の命か。
「愛する人」が多ければ青鬼の勝ち。
「1億2千万人」の方が多ければ知事の勝ち。
勝った方の命が助かります。
そう言って青鬼は、抗ウイルス薬らしき液体の入ったものを見せる。
制限時間は1時間。
ではごきげんよう。
ここで配信は切れた。
百鬼夜行ちゃんねるでは、アンケートを取るようだ。
武蔵は言う。
こんなの正義じゃねえ。
絶対に許さない。
9話目はここで終わり。
大病院占拠、9話の感想
最終回に向けて、いろいろ怒涛ですね。
始めはアラがすごくて、なんだこのドラマ…って感じで。
もう突っ込むより、見て見ぬふりしちゃったくらいにいろいろ抜けがあったんだけど。
回を重ねて面白くなっていきました。
もうあと一回で終わるとなると、ちょいと寂しい気もします。
耕一(青鬼)(菊池風磨)さん
耕一は育ちが良さそう。
なんかね。
で、最後の賭けのようなアンケート前に、鬼面を取った。
その真意はなんだろう。
鬼ではなく、1人の人間として問いかけたかったのかな。
それにしても…
鬼の面を取った犯人が、あそこまで端正なな顔をしていたら、ちょっと…
ちょっとどころじゃなく、
なんか驚くよね。
最後のアンケートは、鬼側に感情移入する人も居るだろうから、人によっては案外、顔で判断しちゃう人も中には居るのかも…。
相模俊介(白洲迅)の過信と誤算
相模は武蔵が銃を撃てないことをわかっていた。
それはいいとして…
武蔵が相模に気絶させられた時、
は?うそでしょ、ありえん。
あれだけ不死身でしつこいやつが、こんな簡単に倒れるはずがない!
倒れ方もなんか、わざとらしく真横に倒れましたよ、という感じだったし…なんて。
…そう思っていたけど、案の定だった。
相模は自分に自信があったのだろうね。
あっさり倒れて気を失う武蔵に、疑問を持たなかった。
それが相模の運の尽きだ。
本当に武蔵のしつこさをわかっていたなら、そして自分への過信がなければ、
あっさり倒れる武蔵に拍子抜けするし、疑うだろう。
武蔵のほうが余程うわてだったね。
ワンマンな武蔵三郎(櫻井翔)だがさすがだ
今回も武蔵さんは自分の思うがままに行動。
和泉が無謀だと言った病院への潜入にも、時間がないと言い捨てて無線を切った。
もう院内では、武蔵の自由行動。
武蔵が丹波に指示を出しているように聞こえたよね。
でも病院内を一番把握しているのは武蔵なんだから、それは当然と言えばそうなるか。
でもここまでも殆ど武蔵の単独プレーみたいなところがあって、この人が勝手にズンズン進んでいかなければ、
時間に間に合わなかったり、解決しないことも多かったに違いない。
武蔵は事件のこともあるが、やっぱ奥さん第一なんだな。
家族だし妻だし、それはそうなんだけど。
けっこうメチャクチャな武蔵だけど、そこは人間ぽくていいね、と思う。
紫鬼に扮した武蔵が
裕子、待ってろよ~って言っていたけど、たしか素で言ってなかったよね。
半分ボイチェンかかってたよ。
耕一(青鬼)と武蔵に関わりがある…?
耕一(青鬼)は、あの男(武蔵)が私を鬼にしたと言っていた。
これは武蔵が休職する前の、あの事件に関係しているのかな。
亡くなった犯人の息子とかだろうか。
それともあの事件は、武蔵がこれをきっかけに休職したんだよ、というだけなのか…
でも何かありそうだよね。
山城琴音さんは、相模の婚約者だった。
あと関係しそうなのは、みさき(黒鬼)。
めっちゃ泣いてた…
耕一(青鬼)も愛しそうにしていたけれど…
この2人は家族なんだろうか。
さっぱり。
でも耕一(青鬼)が自分にウイルス射ってしまうくらい、命をかけるくらいの相手って…。
謎ですな。
まだ具体的にわからないのが、
耕一(青鬼)
みさき(黒鬼)
美作(赤鬼)
だよね?
院長・播磨(津田寛治)が他2名を発見した謎
院長はなんで大輝以外の他2人がわかったのだろうか。
そこがずっと謎なんだけど…。
大輝は名前がわかっているけど、他の2名は通りすがりで廊下で出会った。
大輝が2人の特徴まではメールで伝えてはなかったはずなので、一体どうやってわかったのか。
あのフロアで出会ったのだから同じ階だとしても、どの部屋なのかはわからない。
で、院長が行ってみたらすでに3人とも亡くなっていたというのだから、捜しようがない。
探そうと思えば、防犯カメラを確認するとか…
そうなってくると、やはりホテルの副支配人の力を借りるしかない。
でもたしか、副支配人は目撃してしまって関わったって言ってたよね…?
どうしたんだろ。
そして院長がホテルから遺体を運び出す時、めっちゃ軽装なんだけど…
院長は、駐車場の防犯カメラにはスーツにマスク一枚だったと思う。
廊下で防護服着ると目立つし、でも部屋の中から着ても意味がない…
あのまんまの服装で行っていたとしたら、けっこう無茶だよね?
で、部屋の消毒なんかもしたのだろうか。
そのまんまのような気もするよね。
そのウイルスが外で長く持たないとかならいいかもだけど、外に広がったら被害が大きいような事を言っていた。
でもその後は特に何も出ていないんだよね。
感染して発症している人に直接会わなければ大丈夫、とかなのかな。
いろいろ曖昧な感じ。
和泉さくら(ソニン)に起きた出来事?
和泉は一体何があったんだろうね。
今回は思わせぶりな場面がいくつもあった。
3年前の船の件を武蔵が語ると、和泉は具合悪そうにしている。
そして相模が言っていた。
あなたならわかるでしょう、と。
ということは、和泉は誰か大事な人を3年前に亡くしているのだ。
そんな話って前にちらっと出ていたような気もするけど…
取りこぼしてるわ。
安芸しおり(呉城久美)はまさに命がけ
安芸は命がけ。
先がないからと自ら志願した可能性もある。
だから安芸にしか出来ないことなのだ。
安芸が居なければ成立しない。
それは、ウイルスに感染させた知事を人質にして一緒に外へ出ること。
一緒にいれば自分も感染する率は格段に高くなる。
マスクも殆ど意味を成さないから、安芸は途中で取っちゃったよね。
安芸は命の先がない。
でも少し前まで具合が悪すぎたはずだ…
かなりしんどい役割だけど、ここが最後の自分のやるべきことだと腹を括ったのだろうね。
武蔵の能力高すぎだろう
武蔵はよく2人同時に捕えたよね。
赤鬼(美作)のタブレットを取り上げたいときに仕掛けた罠で、武蔵は流星(橙鬼)を廊下に仰向けに寝せてた。
よく言うこと聞いてたよなと思うけど…
特に拘束されていた感は無かったようだし、いったいどうやったのか。
流星(橙鬼)も仲間を捉えるための協力はしないだろう。
それにプラス2人だよ。
赤鬼(美作)と黒鬼、2人同時に来て、それをどうやって捕まえたのか。
ふたりとも気絶させたのかな。
流星もほんとに気絶させてたのかもしれないね。
でもそうするとね、黒鬼がけっこう大きめのナイフ隠し持っていたら気が付きそうなもんだけど…
女性だし、身体検査まではせずに、無線だけを取り上げたのだろうか。
その辺は武蔵は甘いのか、時間がないからとりあえず拘束すればいいという感じなのか…
後者かもね。
若狭昇(稲葉友)…迷える若者
2人の人質が逃げる時。
大隅は思い残すことが特に何もないから搬入口からとっとと出てしまう。
安芸も居なくなっちゃったし、鬼側だったしね。
しかし若狭は戸惑っていた。
逃げかけて、裕子先生…って立ち止まって言うから、まさか引き返すか?と思ったけれど、大隅に声をかけられて自分もやはり脱出した。
一応、躊躇するくらいには裕子先生を気にしている若狭。
しかし若狭がまた戻って行っても、きっと足手まといになるだけだから、脱出してしまって正解だよ。
さて、次回が最終回。
どう完結するかな。
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