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リバーサルオーケストラ第7話の感想…三島の愛憎の末の笑顔

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リバーサルオーケストラ#7のあらすじ&感想
2023年1月開始のドラマ
日本テレビ「リバーサルオーケストラ
第6話のあらすじと感想。

ここから、あらすじ、感想ともにネタバレを含んでいますのでご注意を。

リバーサルオーケストラ第7話のあらすじ

子供の頃のコンクール。
三島彰一郎は2位で、優勝は谷岡初音。

初音はいつも彰一郎の音をキレイだと褒め、彰一郎もそれが嬉しそうだ。

子供の頃のことを思い出し、複雑な表情を浮かべる彰一郎。

 

彰一郎(永山絢斗)からの申し出で、全国ネットのテレビに初音(門脇麦)も出ることになった。

先日の会見での彰一郎の発言から、初音に対して様々な憶測や中傷などがネット上に飛び交う。

そんななか、小野田(岡部たかし)が初音に、正式に玉響の団員にならないかと話す。

 

突然、谷岡家の両親が帰ってきた。
下宿している蒼(坂東龍汰)とは初対面で、父親の丈雄(利重剛)は少々戸惑っている。

夕食の後、すぐにバイオリンの練習に戻る初音だが、初音がまだ克服できていないことを両親は心配していた。

 

初音がステージから逃げ出してしまった日、彰一郎は初音を責め、お前にステージに立つ資格はない、二度とプロを名乗るなと言い捨て、去って行ったのだ。

 

定期演奏会で演る曲が決まった。
ベートーヴェン「運命」

練習が始まるが、オーボエ首席・穂刈(平田満)の演奏に納得できない朝陽(田中圭)。

 

朝陽と初音は高階組の会長・高階藍子(原日出子)から食事に誘われた。
メンバーは高階のほか、三島光太郎(加藤雅也)と彰一郎だ。

朝陽はドイツにいたときも付き合いの食事会に行っていた。

日本人指揮者が海外でチャンスを掴むためには顔を売るしか無く、何もしないで欧米で通用する日本人は三島光太郎ぐらいだという。

今回はその三島光太郎が来るから高階の誘いを受けたのだ。

 

食事会で初音は、改めて10年前にステージを投げ出したことをお詫びした。

高階は若かったから仕方ないと言い、光太郎はなんとも思っていないという。

光太郎から初めてのコンマスはどうかと聞かれた初音は、オケの皆に助けてもらいながら楽しくやっていると話すが、彰一郎は気に入らないようだ。

食事の席の外でも初音に嫌味を言う。

彰一郎は自分と比べ恵まれている初音が、中途半端なことをしているのが許せず、ステージに立つ資格はないという。

朝陽はこれを聞いていた。

 

この日の練習は1日中「運命」
朝陽は演奏を止め、オーボエ首席の穂刈は次回から第2奏者と交代するよう指示する。

気遣う初音に穂刈は、世代交代は当然で、プロとして覚悟していたことだと話す。

 

翌日はチャイコンの練習。
初音のソロは「まるで断末魔の叫び」だという朝陽。
ソリストがそれではオケも死ぬ。

団員は初音を元気づけようと言葉を掛けるが、初音は苛立ちを皆にぶつけてしまう。

玲緒は、みんなしんどい思いで必死にしがみついてやっているが初音はどうなのか、心の何処かで嫌になったら、市役所に戻ればいいと思ってないかと言うのだった。

 

朝陽が初音の家を突然訪ね、部屋にノックもしないで押しかける。

塞ぎ込んでいる初音に、なぜ練習しないのかと朝陽は言い、誰になんと言われようが音楽と生きていくという覚悟のない人間に務まるかと。

自分にはプロになる資格なんて無い、と言う初音に、自分がどれだけ失礼なことを言ったか自覚しているかと怒る朝陽。

自分を貶めるのは、自分を信頼する全ての人をも貶める行為。
初音は3人の団員を連れ戻し、朝陽も初音の演奏を聞いたから今ここにいる。

資格があるかどうかを決めるのは、初音の音楽に触れた聴衆だけだと朝陽は言い、くだらないことに囚われていつまでも立ち止まっているぐらいなら、オケも音楽も今すぐやめたらいい、と言い放って出ていく。

朝陽を追いかけてきた初音は、バイオリンは絶対やめない、と宣言した。

 

テレビ出演の前、小野田は穂刈の提案で玉響の皆で撮ったチャイコンの動画を初音に見せる。

彰一郎の出番の後半に幼なじみとして登場した初音を、彰一郎は、自分と比べ物にならないぐらいの天才だと持ち上げ、チャイコンを弾いてみてと促す。

初音は先程の動画の団員たちと朝陽を思い出しながら弾き…だんだん楽しくなる初音は、見事に弾き切ることが出来た。

彰一郎も笑顔で惜しみない拍手を送る。

 

テレビ出演が終わると彰一郎は、いきなり振って悪かったと謝る。

初音は子供の頃のように、彰ちゃんの演奏すっごくステキだったと褒めると、彰一郎はまた謝る。

自分が壁にぶち当たって自信をなくしてた頃に、初音が彰一郎の父・光太郎と共演すると聞いた。

悔しかった彰一郎は、だから余計に、あの場から逃げた初音が許せなかったという。

復帰したと聞いたが、また半端なことするんじゃないかと、初音がどこまで本気なのか試したくて煽るようなことしてきた。

さっきの演奏を聞いて、彰一郎は素直に嬉しかったという。

本当はずっと初音に戻ってきてほしかったんだと、自分でも初めて気がついたと話し、お互いに握手をする。

 

朝陽が初音の家に行ったのは、皆で撮った動画を初音に届けるため。

穂刈が、心配している気持ちは直接話したほうが伝わるかもしれないと朝陽に言ったからだ。

でも朝陽は動画を渡せず、怒って出てきてしまった。

伝えるって難しいですねと言う朝陽に、穂刈は、案外伝わってるんじゃないかという。

朝陽のところに走って帰ってきた初音は、団員になる話を受けようと思うと話し、朝陽は顔を綻ばせるのだった。

 

谷岡家の両親は安心して長野に帰った。

 

初音は団員たちに先日のことを謝った。
そしてチャイコンの動画のお礼を言い、市役所をやめて団員になると話す。

朝陽と、どんよりした小野田が来た。

市の予算審議会で、玉響への補助金カットが検討されており、もしカットされれば、玉響は4月のコンペを待たずに解散となる。

回避する方法は、今度の定期演奏会を満席にすること。
それが市から出された条件だという。

 

西たま市議会議員の本宮(津田健次郎)が、玉響グッズを持っている人物と玉響について話している。

 

夜、初音に朝陽から電話が入った。
穂刈が事故に遭ったという。

 

6話はここまで。

リバーサルオーケストラ第7話の感想

今回は三島彰一郎がどんな人物なのかがよくわかった。

ただの嫌味な人ではなく、やっかんでひねていたけど、それは素直な気持ちがにじみ出ちゃっていたからなのだね。

だから初音に執拗に関わってきていた。

でも、あまりのその変わりように驚いた。

三島彰一郎と初音は持ちつ持たれつ

子供の頃の彰一郎…彰ちゃんは、2位の賞状を眺めていた。

優勝したのは初音。

初音は彰ちゃんのバイオリンの音色をとても褒める。

間違えば嫌味に撮られかねないけれど、初音が無邪気に褒めるものだから、なんだか彰一郎もとても嬉しそうだったね。

コンクールの結果は自分より勝っている初音だが、そんな初音に褒められるのが彰ちゃんは好きだったのかもしれない。

大人になった今でも、バイオリンケースに写真を入れているくらいだから、ものすごく思い入れがあるのだろう。

そんな初音がステージを投げ出して、表舞台から消えたあとも、ずっと写真を入れていたのだろうか。

一時的にキライになったりしなかったのか…まぁ、戻ってきた初音にだいぶイライラしてたみたいだけど。

それだけ忘れられなかったんだね。

常葉市長と市議のいぢわる本宮

出会えば対立している常葉市長(生瀬勝久)と市議の本宮。

市長も相手にしなければいいのに、いちいち本気で張り合うから困りもので、いつも騒動の原因になる。

なんだかんだで玉響を追い込んでいるのは案外、市長かもしれない…。

ま、でもそのお陰で玉響が成長しているということもあるけれど。

本宮が去った後に、あんなの気にしなくていいからと初音に言っている市長だが、一番気にしているのは市長本人。

負けず嫌いなんだろうな…市長も本宮も。

表立って言い合っているのはまだいいんだけど、最近は本宮が本当に陰湿なことをするのが厄介だ。

意地悪を通り越している、かなり厄介な人物。

 

市長も何気にパワハラちっくだよね。

本人はまったく意識していないだろうけど、テレビ出演を決めかねていた初音にプレッシャーをかけていた。

市長は顔と態度にすぐ出る。

テレビ出るでしょ、出るよね?って、顔圧がすごすぎ。
あれは目で脅しをかけてたよね。

明るいパワハラもこわいもんだ。

突然帰ってきた両親…というかお父さんが利重剛さん

突然帰ってきた初音の両親。

以前、ちらっと出たお父さん、確かにこの人だったね。
かぶりすぎて一瞬、混乱しましたよ…。

同じ俳優さんが同じクールの違うドラマに出ていることはよくあることだけど…

似通っている役柄だと混乱するんだよね。

土ドラでやってた「三千円の使いかた」で主人公のお父さんを演じてらしたのが利重剛さんで…こちらのお父さんと同じ。

あちらのお父さんは寡黙でほぼ話さなかった人だけど、放送の時期的に丁度、料理をするようになってよく話すようになったのだよね。

だからエプロン姿とか…
姿はこちらの谷岡家のお父さんほぼそのまんま~。

こちらのお父さんも、返ってくるなりエプロン姿で家族に餃子を振る舞っている。

わああー、ってちょっとなる。

こちらのお父さんを見たあとで、あちらのお父さんもご飯振る舞ってたしね…

でもやっぱり性格が違うから違いはあるのだけど。
谷岡家のお父さんはすごく明るい。

こちらでガッツリ出ているのはこの回だけだから、あんまり支障もなかったけどね。

三島彰一郎の思いと初音の逃げ

初音がすっぽかしたステージは、やっぱり三島光太郎が指揮していたときなんだね。

そしてこれまでの自分のバイオリンのことまでも全て投げ出したことになるから、彰一郎が腹をたてるのも当然か。

食事会のときに初音が詫びたとき、光太郎がなんとも思ってないと言うと、彰一郎はすごい反応してた。

自分が根に持っているのに、された当の本人はなんとも思っていない。

あとで彰一郎は、父も人を苛つかせる天才だというのはこの辺のことか。
自分が気にすることを、父はなんとも思わず気にしない。

そして音楽については、おそらく父も天才肌なのだろう。

 

初めてのコンマスはどうかと光太郎に聞かれた初音が、助けてもらいながら楽しくやっていると話したのも彰一郎は気に食わない。

自分も初めてのコンマスだから初音に教えてもらわなくちゃと話すが、本心でないのは高階も感じていたようだ。

 

オケを楽しくやっているみたいだねと話しかける彰一郎に、なんとか頑張っていると答える初音。

何も考えずに楽しく弾いているだけで、何度でもステージを準備してもらえる身分で?

…って、すごい言い方だよね。

自分はずっとステージに立つために必死だったと。

もう完全に、やっかみじゃんね。

でも言いたいことは分かる気がする。

人が気遣ってもどこ吹く風。
自分の才能には無頓着、というようなところが気に障るのだろう。

初音と親父はよく似てる、無意識に人を苛つかせる天才だよ、と彰一郎は言っている。

そして、覚悟がないならこっち入ってこないでくれないか、とも。

初音は覚悟もなくやり始めても、それなりにどんどん上達もするのかもしれない。

でも覚悟がないから折れやすい。
そのときになってまた投げ出されたのでは、周りにも迷惑だし、そしてやはり彰一郎はそこでまた苛ついてしまうことが目に見えているんだろうね。

朝陽の初音への言葉

朝陽がいきなり家に上がり込み、部屋にまで入ってくるとか…きついね、これは。

やめたげてーって、ちょっと思った。

で、朝陽が言っていたこれ、

「君が自分を貶めるのは、君と君の音楽を信頼する全ての人をも貶める行為です」

そうか…と思った。

自分を貶める行為は、自分の周りに居てくれる人たちに対して、極めて失礼なことなんだね。

これは思いもしなかった。

そういえば朝陽ってこれまで、初音のことは「谷岡さん」か「あなた」って呼んでたけど、今回は「君」って言ってるんだよね…

そこは違和感があったので調べてみた。
「あなた」と「君」との違い。

朝陽と初音の関係性ではどちらでもいいんだけど、「君」の方が親しい感じがするかも…?

三島彰一郎と谷岡初音の関係

初音は彰一郎からずいぶん酷く嫌味を言われたり追い込まれたりしたのに、テレビ出演のあと、彰一郎を素直に、子供の頃のように褒めている。

「彰ちゃんの演奏すっごくステキだった、宇宙一かっこよかった、やっぱいいなぁ彰ちゃんのバイオリン」

ちょっと思っちゃったよ…
実にアホっぽい…って…

いや、実に無邪気だ、と言う方が正しいんだよね、たぶんこの人には。

でもあれだけ嫌がらせみたいなことされて、自分も引け目を感じたりして辛くなっていたのに、いきなりここで、子供の頃のように相手に話せるって…

ちょっと理解に苦しむんだけど…まぁ、それが初音なのか…なのか?

もともと無邪気な人なんだろう。
おおらかというべきか。
感情の起伏は激しいところがあるけど。

 

初音は天才と呼ばれてチヤホヤされて、海外で学ばなくてもトントン拍子にステージが用意された。

なのに初音はあっさりそれを捨てた。
(…ように彰一郎には見えた)

対して彰一郎は、海外で学ぶけど壁にぶち当たる…一生懸命必死でやって、ようやく今の地位を手にした。

するといつの間にか初音が復帰していて、また話題になってきたとなると、彰一郎には面白くはないよね。

 

でも本人もあとから初めて気づいたと話していたけど、本当はずっと初音に戻ってきてほしかったと。

その裏返しで、初音を目の敵にしていた。
ちゃんと覚悟を持ってやってほしいから。

彰一郎は初音と握手し、お互いの仲を取り戻してめでたし。

 

でも高階は、2人がテレビ出演したときの、初音のあの演奏と三島が嬉しそうに拍手する姿を見て、面白く無さそうだったね。

高階はたぶん、まだ根に持ってるんだろうな。

 

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