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2023年1月からの日本テレビのドラマ
「ブラッシュアップライフ」
第9話「最後の人生」のあらすじと感想です。
どちらもネタバレを含みますので苦手な方はお気をつけて~。
ブラッシュアップライフ第9話のあらすじ
1996年
5回目の人生、7年目。
麻美が変な夢を見て目が覚めた。
この日は入学式。
麻美(あーちん)(和田愛海)と真里(まりりん)(板垣 樹)は、お互いに親に連れられながら合図を送った。
麻美は5周目、真里は6周目。
2人とも今回が最後の人生。
真里は前回、フライトの時期に嘘をついていたことを謝った。
麻美に心配をかけたくなかったのだ。
真里はあの便に副操縦士として搭乗し、機長の中村に航路の変更を提案したが、却下されてしまい失敗した。
だから今回は、真里が機長になる。
麻美は自分もパイロットになると決めたことを真里に話す。
2人で組めばもっと確実だ。
機長はパイロットの訓練を開始してからだいたい15年、40歳前後でなれると言われている。
しかし35歳には機長になっていないといけないし、シフトを通すためにはある程度のキャリアも必要なので、29歳くらいが理想。
相当頑張らないといけない。
真里の指導のもと、麻美は小学校から飛行機の知識を徹底的に学んで、体力づくりにも励んだ。
1997年
そんな日々を送ることで、なっち(夏希)(小吹奈合緒)とみーぽん(美帆)(前田織音)とは仲良くなりそびれた。
2003年
5度目の中学校生活。
麻美(安原琉那)は成績トップ、真里(瀧七海)は2位。
2005年
高校も前回同様、成績トップで卒業。
2008年
前回と同じ国立大学に入学、今回は工学部を選択。
真里は違う大学だが、放課後はどちらかの家で日々、勉強会をしていた。
2010年
5度目の成人式。
その後のラウンドワンでのカラオケ。
麻美(安藤サクラ)と真里(水川あさみ)は最後の成人式を全力で楽しみ、麻美は加藤(宮下雄也)と一緒に粉雪も全力で歌った。
大学2年で航空学校の入学試験を受けた。
・一次は筆記試験
・二次は身体検査
・三次試験はフライトシミュレータ
・面接
麻美は小学校のころから真里の手作りシミュレーターでイメージトレーニングをし、面接は真里から面接官別に攻略法を教えてもらって研究。
麻美と真里は無事、航空学校に合格。
麻美は順調に人生初のフライトを無事に終え、フライト訓練での試験を終えると就職試験が始まるが、これもシミュレーション済み。
2012年
航空学校を卒業。
麻美と真里は揃って中小航空会社、日本ジェットスカイに入社。
もちろん今回も定期ミッションは忘れない。
その1
ミタコング(三田先生)(鈴木浩介)を痴漢の冤罪から救う
今回は真里も一緒にしーちゃん(市川由衣)の相談に乗り、ミタコングの電車の時間をずらした。
その2
1のついでに父・寛(田中直樹)の誕生日プレゼントを渡す。
その3
祖父・信博(綾田俊樹)の飲み合わせの悪い薬を変更
妹の遥(志田未来)には体調管理も仕事のうちで、薬のことも勉強すると言って話を通した。
その4
玲奈(黒木華)の不倫を阻止
麻美と真理は、玲奈と一緒に同じテーブルに着き、宮岡(野間口徹)が近づけないよう阻止。
ドリンクバーで玲奈を待つ宮岡に、玲奈の連絡先を聞かないようにと真里が圧をかけておいた。
保育園の頃、玲奈(鈴木凜子)に麻美(永尾柚乃)が教えた「みやおかさんはきこんしゃ」については、麻美が鎌をかけてみたが全く覚えていないようだった。
麻美と真里は、28歳で半年間の機長昇格訓練を受け、29歳で機長デビューを果たす。
20代で機長デビューが珍しいということで、2人は雑誌に載った。
そのことで麻美は、前回の人生で科学雑誌に論文が載ったことを思い出し、恐ろしいことに気が付いた。
前回の麻美はいくつかの病気の原因になり得る菌の存在に気付いて論文にした。
その研究がきっかけで救われた命があったとしたら…
麻美の行動変化で救えた命が救えなくなるかもしれないということだ。
麻美はとりあえず大学に行き、一緒に昼食を取っていた鶴野多江(山田真歩)を待ち伏せるが、当然あちらは自分のことを知らない。
どう話を持ちかけるか散々悩んだ麻美は、多江の研究に興味を持ったという設定で近づくことにした。
そこで調べてみると、麻美が見つけた菌はすでに発見されていたようだ。
前回救われた命は、今回もちゃんと救われるということで麻美は安心した。
麻美と真里は、運命のフライトに向けてキャリアを積み上げ、スケジューラーとの関係性も順調に築いていった。
5周目の人生、35年。
予定通り、麻美の妹・遥が結婚。
運命のフライトの2か月前、麻美と真里はスケジューラーの堀口(江口のりこ)に根回しをしておいた。
前回の人生で、真里と最後に会った日。
麻美と真里は前回同様、同じ店でお茶していると、なっち(夏帆)とみーぽん(木南晴夏)が来た。
前回は空気を読んで同じテーブルに着くことにはならなかったが、今回は最後だし、思い切って断りやすい感じで誘うことにした。
すると一緒にお茶することになり、4人は思い出話に花を咲かせて、大いに盛り上がり楽しんだ。
次は2人を救う。
麻美と真里は、無事に戻ってきたら一緒に勝利のパスタを食べようと話した。
そして運命のフライト3週間前。
真里は937便の副操縦士としてスケジュールに入っていたが、麻美は入れなかった。
機長はすでに中村キャプテン(神保悟志)で入っており、変えられないという。
本人にも掛け合ったが、その便で飛ばないと台北の空港資格が切れると。
もう一度お願いに行って、もしだめなら強硬手段に出るしか無いという真里は、毒を盛ると言った。
9話目はここまで。
ブラッシュアップライフ第9話の感想
最後の人生、麻美と真里が、子供の頃からすごい。
目標を決めてそれに向かって突き進んでいる感じが最強すぎる。
そもそも小学生の麻美と真里で、前回の人生について語り合っていることがとてもシュールだ。
でも本当に、子供の頃からやりたいことを決めて突き進むことが出来たなら、それはとてもいいことだし、とても充実して楽しいだろうな。
このドラマを見るたびに、やり直せるっていいなと思う。
でも今、これからこの先、自分がやりたいことを少しも出来ないようであれば、何度人生やり直しても同じことになりかねないと思うので、今の人生も捨てずに、なにか出来ることをしなくちゃと思うのでした。
麻美の子役さんたちのすごさ
麻美の小学生時代、頭を触ってうなだれている仕草のシーンがあるけど、大人の麻美のクセを思わせて、なんかいい感じだった。
同じ人を複数人が演じるドラマでは、子役と大人役のイメージが合わないと、どうも感情移入できなかったり、誰が誰だかわからなくなってストーリーが入ってこなかったりするんだけど、
今回の麻美は、子役から大人役まで一貫している感じがすごくいい。
何度も人生をリピートしているから見慣れた感もあるかもだけど、どこかでリンクしていないと自然に見えないものだから。
それにこのドラマは特殊で、子どもが大人の言葉だったり口調で話したりするので、それがまたなんとも面白い。
そしてその大人が話す小難しいはずのセリフを、しっかり判りやすく話している子役の子たちはすばらしい。
保育園時代の麻美:永尾柚乃
小学生時代の麻美:和田愛海
中・高校生時代の麻美:安原琉那
保育園時代の麻美を演じた柚乃ちゃんの記事はこちら
「日テレドラマ公式ページ:柚乃ちゃんの記事」
繰り返しの人生、伏線と回収が多いのもうなずける
今回もちょっとした伏線と回収が多いんだけど、前回出た「健康優良人」と言う言葉もそれ。
前回の人生で、真里が大人になって「健康優良児」と言っていたので麻美が訂正したところ「健康優良人」になった。
しかし小学生時代は健康優良児でいい。
子どもなんだから。
麻美は面倒くさいからと言うのをやめたというのもよくわかる。
通常でもそんなときはよくあるけど、何周もして100歳も優に越えたら、そんなちょっとしたことはもう面倒くさいだろう。
その他のことにしたってそうだ。
何度も繰り返していると、周りの人たちは1周目で新鮮なことでも、麻美と真里にはもう何度も出会ってきていることだ。
そんななかで、毎回お決まりのミッションをちゃんとやり遂げているのはけっこう凄いことだよね。
でも繰り返すってことは、ちょっとした言動でも物事が変わるということを実感するということにもなる…
だからやり直すほどに、目標なんかは絞られて行くけど、逆に違う悩みも増える気はするよね。
今回の麻美のように。
前回、医学研究者だった麻美は、今回違う行動を取ったことで、助からない人が出るのじゃないかと考えてしまう。
前回の真里も、2周目に自分が行動を変えたことで、麻美が亡くなってしまった。
やり直しができるのはいいことなんだけど、やり直しているときにも、やり直しが効かない自体に直面することも出てくるんだろうな。
同じ人生をやり直していると、至る所に伏線と回収が回ってくるようだ。
最後ですと言われると貴重に思える
麻美と真里がカラオケで言ってたこと。
「今回が最後ですと言われると、全部の体験が貴重に思える」
もともとその瞬間は最初で最後のはずなのに、あえて「最後ですよ」って言われることで、より大事に生きなきゃ、と思う。
最後だと言われたら貴重だし惜しく思えるけど、普段はそんなこと思わないから、いつでもいいや、って物事を先延ばしにしたり、その場をいい加減にしたりすることもある。
何事も気にしすぎると前へ進めないけど、気にしないとむやみに無駄にしてしまう。
このバランスは難しい。
けど、なんか身にしみる。
真里はけっこう大食漢
真里ってけっこうガッツリ食べる人なんだということが今回わかった。
航空学校での食事は山盛りにして、お茶は3杯もらってきていた。
ミタコングとしーちゃんの相談のときには1人でガッツリ食べていた。
そのがっつきっぷり。
真里の性格ってけっこう強いんだよね。
ここはミタコングの奢りと分かっていてのことなのか…
ミタコングが帰るときに、真里はしれっと伝票を渡してたよね。
帰り際にミタコングが、絶対残すなよ、って言ってたから、さぞ多めの量を食べていたんだろうね~。
福ちゃんの最後のライブと真里の本心
ある休日、久しぶりに麻美は真里と地元に帰ってくると、福ちゃんが路上で歌っていた。
音楽を辞めることにしたので最後にそこで歌っているらしいが、朝8時過ぎから歌い始めて8時間…
引くくらい諦めがつかないらしい。
2人が来たから最後にすると言って歌い出したんだけど、福ちゃんが気持ちよく歌うなか、警察官が来て中断。
この場所は禁止だということだけど、なぜそれまでの8時間は放置されていたのか…ま、世の中そんなものかも知れないけどさ。
でもそこで打ち切ってもらってよかったのかも。
帰りの道中、麻美は真里にどうだったかと聞いていた。
少なくとも元彼の最後の音楽活動で、そこに立ち会えたのだから。
しかし真里は、本当のことを言っていいかと言いおいて…
おしっこに行きたかった、って。
笑。
あの場であの状況で、行くことができなかったようだ。
そりゃ…たいがいは膀胱の要求を聞いておいたほうがいい。
麻美の言う通り、尿意には勝てない。
元彼といえど、真里にとっては遠い大昔のことで、すでにそんなに気になる存在でもなくなっているのだろう。
真里が福田の彼女だったのは1周目の頃の話だ。
あれからすでにおそらく200年くらいは経ってるんじゃないか…。
でなければ、ミタコングのときに、しーちゃんの相談話を一緒に聞くなんてことは出来なかっただろうからね。
真里の1周目の荒れ方を見たら、ね…笑。
麻美も真里も、離婚の方向で話をしていたようだけど。
4人が揃った最後の人生・至福の時間
最後の人生で麻美と真里は、なっちとみーぽんと一緒に4人でお茶することになって、メチャメチャ嬉しそうだった。
4人で仲良くしたいというのは2人の悲願だったもんね。
真里にとっては1周目の人生を除けば、175年(?)ほどの悲願。
仲良くならなったとしても、2人を助けようとして、そのための人生を何度もやり直してきた真里。
麻美は4人で居た記憶は無いし、前回はあの2人とも疎遠になっていた上、自分が毎回早めに亡くなっていたことから、その後の真里たちの運命を知らずに居た。
それにしても真里はこれまで、どんな思いでいたのだろうか。
生半可な思いでは、ここまでやれない。
そんな真里がすごすぎる。
しかしそんな真里だから、最後になんだか物騒なことを言ってたよね。
最終手段は、毒を盛るって…。
ここまで頑張ってきた真里だから、やってしまうかもしれないとも思う。
そこまでやらなければ、結局大勢の人が亡くなることになるのだから。
さて、どうなることやら。
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