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2023年1月からのドラマ
カンテレ「罠の戦争」
第5話のあらすじと感想です。
ネタバレを含んでいるので、ご注意を。
罠の戦争、第5話あらすじ
鷲津(草彅剛)は立候補することになった。
鷲津と同じ千葉15区から、前政権の腐敗を暴いて人気になったフリージャーナリストの有馬が出馬することになった。
無所属だが、裏に竜崎総理(高橋克典)が付いているという噂がある。
もし竜崎が息子の件に噛んでいるとしたら、自分を排除したいはずだと鷲津は勘ぐる。
選挙に勝てたら政策秘書として働かないかと鷲津に打診された貝沼(坂口涼太郎)は張り切っている。
鷲津たちは選挙の準備で忙しい中、ウグイス嬢が3人、対立候補の有馬の陣営に引き抜かれた。
週刊誌の記者・熊谷(宮澤エマ)が鷲津の選挙事務所に取材に来ると、鷲津を貶める内容のビラを渡した。
少なくとも有馬は否定していたが、中にスパイがいるかもしれないと言う。
衆議院選挙が始まった。
鴨井大臣が応援演説に来られなくなったが、やはり総理が妨害をしているようだ。
蛯沢(杉野遥亮)が人にご飯を奢ったということで、貝沼と揉めていた。
その相手は友達で、安い牛丼だと蛯沢は言うが、話の流れで選挙にも触れたらしい。
蛍原(小野花梨)は、下手したら勝てても当選無効だと言う。
責められた蛯沢は選挙事務所を出て行くが、夜になって帰ってきた。
牛丼を奢った友達から、代金を返してもらいにまわっていたのだという。
蛯沢へのスパイ疑惑は解消した。
ところがあくる日、スタッフが食事で買収したというビラが撒かれた。
やはり内部にスパイがいるようだ。
鶴巻幹事長(岸部一徳)が応援に来た。
党本部からということで500万の政治資金を鷲津に渡し、県議だけでなく市議にも渡して票集めを依頼しろという。
鷲津は、グレーなお金になるというが、鶴巻は犬飼も使った手で、表沙汰にならなければいいと言う。
そこで鷲津は貝沼に、500万を渡してほしい相手がいると事務所内で話す。
貝沼は選挙カーの中で市議に封筒を渡そうとすると、タイミングよく千葉県警がやってきて、封筒の中身を確認させろという。
選挙違反の疑いがあると通報があったということだったが、刑事が封筒の中身を確認すると、それは全て選挙用のリーフレットだった。
鷲津はスパイを仕込んだのが誰なのか目星がついているといい、総理秘書官の猫田(飯田基祐)に電話をした。
そして鷲津も、引き抜かれたウグイス嬢にスパイを依頼していたと話し、有馬が猫田に支援を依頼していた音声を聞かせる。
総理が党の公認の対立候補を堂々と応援するのはまずいですよね、と言う鷲津に猫田は、個人的に友人である有馬を応援しただけだと言う。
そして息子の事件について猫田は、初耳だと答えた。
選挙最終日。
鴨井大臣(片平なぎさ)が応援に来たが、鷲津は渋滞に巻き込まれていた。
鷲津が到着するまで鴨井が場を繋いで話を始めると、鷲津への野次が飛ぶ。
しかし鴨井は堂々とこれを叱責した。
鷲津は到着すると、幹事長から指示のあった話をするのをやめ、自分と息子の話をした上で、力をくださいと訴えかけるのだった。
衆議院選挙の開票が始まった。
鷲津は妻・可南子(井川遥)と息子の病室で話をしていた。
危ない金を貝沼君に渡させた、自分が嫌々やっていたことを、今度はやらせる側になっていると。
鷲津の当確が出た。
竜崎総理は、鶴巻の力をなかなか削げず、目の上のたんこぶ、邪魔だと口にする。
そして、鷲津は意外と使えるかもしれないと呟くのだった。
蛍原は例の書類をファイルから抜き取り、自分の机にしまって施錠した。
鷲津は警察上層部の人物(警察庁長官?)に、被害者の父としてではなく代議士として来たと言い、話をするのだったが、
本当に怖いのは誰なのか、幹事長だけは敵に回したくないでしょう、と言われたのだった。
第5話はここまで。
罠の戦争、第5話の感想
今回はついに、鷲津が秘書から代議士になるという選挙戦。
その裏で竜崎総理の思惑が邪魔をする。
裏でのやりとりとか嫌だねぇ。
特にネガティブキャンペーンとか最低だよと思う。
本当のことならともかく(?)、わざわざバラ撒かれるビラって、いかにも嫌がらせの類っぽいよね。
そんなことしてまで勝ちたいのかと思う。
というより、そんなことまでして勝つという心構えが既にもうね…手段を選ばないという点で、議員になってもろくなことし無さそうだよね…。
蛯沢は天然なのか…甘いのか
変な題名になっちゃった。
エビが天然とか甘いとか…笑。
もしかしたら、ちょっとそんな感じで名付けられた…とか無いのかな。
ほんとに蛯沢はちょっと天然で甘そう。
選挙準備中、蛯沢は蛍原から、選挙中は飲食物の提供は違反になると教えられていた。
なのに、長年の友達だからと、わざわざ選挙期間中に牛丼を奢ってしまうという失態を犯している。
これは確信犯だと思われても仕方がないよね…。
でも蛯沢は、選挙事務所の中ではとか、あまり親しくない他人には駄目…とか、ちょっと線引して考えてしまっていたのかもしれないなとも思う。
しょっちゅう一緒にご飯を食べに行っている友達で、日常的にずっと続いている関係性の相手だとすれば、気が緩くなるのも頷けるんだよね。
駄目は駄目だけど。
だから駄目だと知ると、蛯沢はちゃんと回収して返ってきた。真面目なやつだ。
しかしそんな甘さが、後々にもどこかでひっかからなければいいんだけどね。
鷲津の立場が変わって…
自分が嫌だったことを、人にやらせているということを自覚している鷲津。
議員になって、政治の世界で渡り歩く中で、鷲津は犬飼のようになっていくのだろうか。
犬飼の本質をある程度見抜きながらも、恩があることだけを思い、犬飼に尽くして、背中を見てきた。
あんな風にはなりたくないと、どこかで思っていたとしても、ずっと接してきたわけなので、やはりその言動は身に染み付いているはずだ。
現に選挙演説で、そんな行動が見られた。
鷲津が泣くとは思わなかったと可南子は言っていたが、鷲津は普段はあのような場で泣く人物ではないということだ。
しかし鷲津は、犬飼さんを思い出したら泣けてきたと言っていた。
鷲津はその場その場で対応できる人物。
それが嘘であろうと、必要であればできてしまう。
選挙演説のあの場では、熱く語って泣くのが効果的だと判断して、そうしたのだろう。
鷲津はこれまでは指示を受けて実行する側だったのが、これからは指示して人にやらせる側になったのだ。
これまでは犬飼の意向のままに自分の手を汚すこともあったが、自分がやったことではあるものの、それは犬飼の指示によるものなので致し方なかったと言い逃れができる。
しかしこれからの鷲津は、自分の意向で人に指示を出す側になる。
自分の意思に反して、上からの指示であったとしても、まさか秘書のせいにはできない鷲津に逃げ場はないので、しっかりと自分の行いを意識して行かなければならないのだ。
そこを鷲津は今後どうしていくのだろう。
ただ、鷲津の真の目的は息子・泰生の事件のことだ。
代議士である前に、親としての信念が強い鷲津は、汚職にまみれるまでのことはないのかもしれない。
蛍原が抱えてしまった悩み
蛍原はとうとう、鷲津が蛯沢の兄に陳情の対応をした記録を、自分の机にしまいこんでしまった。
わざわざ自分で背負い込まなくてもいいのに。
鷲津本人に相談するとか、蛯沢が知るのを自然に任せる(つまり放置)とかできそうなのに。
しかし蛍原は、鷲津に恩を感じているからこそ、話すのが怖いのだろう。
もしかすると、幻滅してしまうようなことにもなり得るだろうから。
だからといって、蛯沢に直接教えるのも憚るのだ。
悩ましいね、蛍原ちゃん。
知ってしまってから、ずっとそれを抱えて悩んでいる。
しかし次回は、これにも展開が訪れるようだ。
竜崎総理の思惑
竜崎総理は、鶴巻幹事長の力を削ぎたい。
選挙でも派閥の頭数を削るために、裏でいろいろ妨害工作をやっていたみたいだ。
もちろん、鷲津も潰そうとしていたが当選した。
今回鷲津は、竜崎の秘書官である猫田さんに接触したことで、竜崎には特に目を付けられただろう。
竜崎総理が鷲津は使えると言っていたのは、もちろん利用するためだということだと思うだけど、
だとするなら、鶴巻幹事長を潰すために使うんだろうね。
ならば今回最後に出てきた、警察トップの人物らしき人が、鶴巻幹事長のことを話していたのは、やはり竜崎が手を回したからではないのか。
そもそも本当に鶴巻が隠蔽に関わっているとするならば、鷲津が訪ねてきたところで、すんなりと鶴巻の名前を口にするわけがないと思うよね。(これは引掛けか?)
だから、あれは竜崎が仕込んだ罠なんじゃないかと思う。
鷲津が鶴巻を敵だと見做し、鶴巻の裏を洗い出して暴露するなんてことになれば、竜崎は目の上のたんこぶが取れてすっきり。
労せずして安泰ということで、この上なく嬉しいだろうからね。
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