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女神(テミス)の教室、第10話の感想…風見の失望の行く末

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女神の教室~リーガル青春白書~#10のあらすじ&感想
2023年1月からのドラマ
フジテレビ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~

第10話のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるので、苦手な方はお気をつけて~。

女神(テミス)の教室、第10話のあらすじ

藍井(山田裕貴)は腹部を刺され、一命を取り留めたが意識が戻らない。

刺したのは風見(尾上松也)ということだった。

 

雫(北川景子)は藍井の研究室に入ると、机の上に資料が置いてあった。

そこには松下隼人(渡部秀)の写真があり、
津山邦彦(安井順平)のSNSにあった病院の写真には、付箋に風見栞(桜川博子)と書いてあった。

 

雫は藍井の資料を、同期で検事の横溝(宮野真守)に見せる。

横溝によると、通報したのは松下隼人で、風見は松下に襲いかかろうとしていたようだ。

藍井は松下を刺そうとした風見を止めようとしたのかもしれない。

雫は何も知らなかった自分を責める。

 

雫は風見の面会に行き、事情を聞く。
松下のことと、津山のこと。

津山が最後に残した写真は、翠明大学附属病院。
そこには風見の妹・栞が入院している。

津山は本当に自殺だったのか。

風見は黙秘している。

 

雫が知っていること、思っていることを知りたいという天野(河村花)たちに、雫は話すことにした。

風見は本当は、証拠を押さえて法による裁きを与えたかったはずだ。松下にも。
でも何か理由があって一線を越えた。

風見はきっと、司法に失望している。
そんな彼に刑罰を与えたところで、改心するとは思えない。

 

藍井の病室の前に雫が居ると、1人の女子高生が来た。
雫が話しかけると、謝って去っていった。

 

西南ローの談話室では、天野、照井(南沙良)、真中(高橋文哉)、水沢(前田拳太郎)、桐矢(前田旺志郎)が話し合っていた。

自分たちは風見に守られていたのかもしれない。

今は大事な時期で、期末テストも司法試験もある。
でももっと大切なことがあるんじゃないかという思いに、全員うなずいた。

学生たちは風見についての情報を集めようと、塾の前で情報提供を求めるビラを配っていた。

そこへ1人の女子高生が声をかけてきた。

 

雫は再度、風見の面会に来た。

藍井の病室に1人の女子高生が様子を見に来たことを話すと、風見は気にかけていたが、しかし今後も何も答える気はないという。

 

水沢が雫に、風見に会わせてもらえないかと言ってきた。

 

雫は検察庁に許可を得て学生たちを連れて来ると、検事の部屋へ通された。

学生たちは風見に話す。

松下の塾生の佐久間花恋(安藤美優)が、風見がこんなことになったのは自分のせいだと言い、写真の被害についても打ち明けてくれた。

どんな理由があろうと、人を裁くのは司法であるべきだ。

風見は、そんなのは綺麗事だと言う。

風見は傷ついた妹の栞を見てきた。
栞は被害に遭って以来、20年間一度も笑ったことがなく、毎日怯えるように生きている。

なのに人の尊厳を奪って、人生を奪った者が、普通の生活を送れている。

法で人は守れないと失望している風見。

しかし風見が犯罪者になれば、一番悲しむのは栞だ。

学生たちは栞に直接は会えなかったが、翠明大学附属病院へ行き、担当医から様子を教えてもうらことができた。

栞は今とても不安がっている。
兄が突然お見舞いに来なくなったから。

風見が今一番すべきことは、罪を償って少しでも早く、栞に会いに行くことではないのか。

佐久間花恋のことは、いろいろな方の協力を得てサポートしていくという学生たちは、弁護士の麻里絵や被害者支援センターと花恋を引き合わせていた。

被害者を守りたいのなら、犯罪者を罰するだけじゃなく、他のアプローチもある。

弁護士や検事に見解を聞いて回ってきたところ、強制わいせつ罪だけでなく、彼女を写真で脅した件に対して、脅迫罪、強要罪などについても告訴や被害届の提出を検討できる。

花恋は自分が全ての事情を打ち明けることで、風見の罪が少しでも軽くなるのなら、闘いたいと言っていた。

そして最後に、風見宛に栞から手紙を預かってきていた。

そこにはただ一言、
「お兄ちゃん、会いたい。」

栞は泣きながらこの手紙を書いていた。

被害者にとって一番の悲しみは、自分のせいで誰かが犯罪者になってしまうことじゃないか。

そうした悲しみの連鎖を断ち切るためにも、人を裁くのは司法であるべきだと学生たちは言った。

雫は、どうか彼らの意思を受け取っていただけませんか、と言う。

風見は応えた。

松下隼人を殺害しようとし、津山邦彦を自殺に見せかけて殺したのは自分だと。

法に則って、きちんと罪を償うと。

 

帰り道。

みんなそれぞれに思いを話す中、照井は雫に、出しそびれていた志望動機書を手渡した。

照井は裁判官を目指す。

今の自分は広い視野で中立な立場であろうとする人に憧れを抱いている。

裁判官になって、弁護士、検察官、被告人、被害者、それぞれの話しに耳を傾け、多少非効率でも、人に寄り添える法律家になりたい。

そう、照井は言う。

それはまるで雫だ。

 

藍井は意識を取り戻した。
雫は笑顔で病室へ入り、声をかける。

雫は藍井が1人で調べていたことに正直、驚いていた。

それは自分がショックを受けないように気を使ってくれたのかと聞くと、

藍井は風見の発言と、何を考えているのかを知りたくなっていたのだという。

散々、雫の講義で聞かされてきたから。
「人を知れ」と。

 

西南ローの談話室では、桐矢が照井にスパルタ教育を受けていた。

隣の卓に座っている天野、真中、水沢はそれぞれで勉強している。

みんなで揃って卒業したい。

 

いよいよ今日で最後の講義。

講義が終わると、最後に雫から一言。

雫は10年以上前にここを卒業して裁判官になったが、思い描いていた理想とは少し違っていた。

時々、自分のやり方は本当に正しいのかわからなくなっていたが、みんなと出会って初心に帰ることができた。

まずは人がいて、人のために法律はある。
そして、そんなふうに思える法律家が少しでも増えたらいいなと思う。

このロースクールで学んだみんななら、きっといい法律家になれると信じている。

拍手をしながら入ってきたのは、藍井だった。
車椅子に乗り、里崎(小堺一機)が押している。

素晴らしい演説だ、
しかしやはり長い、と藍井。

せっかくなので藍井先生からも一言、
と雫が促す。

すると藍井は1人ずつ質問しだした。
最後まで怖い藍井だが、真中が気付いた。
全部、前に自分たちが答えられなかった問題だ。

藍井は続けて話す。

司法試験まであと4か月。
しかしゴールはそこではない。
いい法律家になれ。

 

卒業式の日。

雫は階段を駆け上がり、構内の各部屋を急ぎながら見て回る。

そして藍井を見つけた。

藍井は教室の席に窓の方を向いて座り、机には大きい柿ピーの箱を置いて、柿ピーをつまんでいた。

外には梅が咲いている。

なにやってるんですか、という雫に、
人の門出に興味はありません、と藍井。

藍井は雫に柿ピーの箱を取り上げられて、あーっ、とため息を付きながら重い腰を上げた。

雫に押し出されるように外に出る藍井。

そこには5人の学生たちが待っていた。

 

10話はここまで。

女神(テミス)の教室、第10話の感想

実は今回、この10話で最終回だと思って見てました。
最近のドラマは10話くらいで終わるの多いからね。

寂しくなるなぁ…と思っていたら、まだあと1回あった。笑。

これは嬉しい。

でもあと1回。お名残惜しい。

風見は刑事であることに失望した

法のもとに無罪になった松下。
法をすりぬける津山。

それでも法を犯す瞬間まで見張っているつもりだった風見だが、そんなことを言っていられなくなった。

 

風見は刑事の立場から加害者に接してきて、被害者の家族として被害者にも向き合っていたから、切迫感が強かったのだろう。

罪を犯していることが確実である相手を、刑事なのに逮捕することができない。

法で被害者を守る事ができないと知っている風見は、加害者を害すことでしか守れないと思い込み、一線を越えたのだ。

 

一度越えてしまうと、それが一番いいことだという説得力も持ってしまうのだろう。

二度目の犯行を実行しようとした。
しかしこれは藍井によって阻止されたが…

正義感も行き過ぎると悲しいことになる。

5人の学生たちの本分と風見の正義

照井は言っていた。

もし本当にクロウの死に風見が関わっていたのだとしたら、自分たちは風見に守られていたのかも。

クロウが生きていたら、自分たちは今も嫌がらせ行為に苦しめられていたかもしれない。

そして水沢。
立証するには風見本人の自白を取るしかない。

 

5人は自分たちを守ろうとしてくれた風見に対して、何かしたかったのだろうね。

少しでも罪が軽くなるように、今後も罪を重ねないように。

 

司法に失望してしまった風見。
その風見に助けられた法律家を目指す自分たち。

自分たちは助けられたけど、それは風見が手を汚したからだ。

そんなことがあってはならない。

自分たちは司法の力で、風見に何ができるのか。

 

被害者、加害者、そしてその家族や周りの人々…立場も状況も複雑だ。

そんな中で何をどうすれば解決するのか。
解決まで至らなくとも、問題を少しでも軽減していけるのか。

それはやっぱり1人ではできない。

 

風見は1人で抱え込んでしまったから、最悪のことを考えて実行に至ってしまった。

…ぶっちゃけ、手っ取り早いから。
でもそれではいけないんだよね。

 

5人には仲間もいるし、ローで学んできた知識もある。

それをフルに使ってみんなでサポートしていくということに至った。

 

正解が見えないものに、正解に近づく事を見つけていくということは難しい。

こういうことにも折り合いを付けていかなければならないんだよね。

照井はすごく変わって成長したね

照井は何があったのかと聞き、花恋の震えるその手に、ホットレモンのペットボトルを渡す。

そして花恋に言っていた。

辛いことがあったのね。
苦しかったら、何も言わなくていいから。

でも覚えておいて。
あなたは何も悪くない。絶対に。

苦しい思いをしなくちゃいけないのは、あなたじゃない。

 

照井が佐久間花恋に言ったこと。
してあげたこと。

それはかつて、雫が照井にしてくれたことだ。

 

照井は雫に感謝している。
雫がしてくれたことを、花恋に返した。

もう昔のツンツン娘の照井じゃない。
芯の強さは変わらないが、優しさがにじみ出ていた。

そして最後に、照井は裁判官になると宣言していた。

 

照井は以前、雫に質問していたね。
なぜ裁判官になろうと思ったのかと。

普通は下位ローから目指そうと思わないだろうと。

雫の父親は会社を不当解雇されたことから、裁判を経験しているらしい。

そのとき父親がとても丁寧に話を聞いてくれる裁判官と出会い、そこからこういう職業に興味を持ったのだという。

照井は、雫がいちいち非効率的なことをやる意味がわかったんだね。

効率が悪くても、誰かを救うことってあるんですね、と照井は言っていた。

 

人は誰と出会うかで人生が変わるよね。

照井にとっては、それが雫だったんだ。

柊木雫に感化された藍井仁の興味

雫が自分を気遣ってくれたのかと嬉しそうに聞いたとき、藍井が言ったこと。

「おめでたい人ですね。
別にあなたのためではない。
あなたのせいではありますが。

風見がどうしてあんな発言をしたのか、何を考えているのか知りたくなっていました。他人の考えなどどうでもよかったのに。

散々あなたの講義で聞かされてきましたからね。人を知れと。」

雫はほんとうに嬉しそうに返事をした。

 

藍井もけっこう正直なんだよね。
基本はツンだけど。

ちゃんと、雫に感化されたことを話している。
憎まれ口をたたきながらも。

藍井の記憶力のすごさ

雫の最後の講義のおわりに。

藍井は最後に1人ずつ当てて質問をしていくが、その質問内容は全て、学生が答えられなかった問題だった。

藍井はなんだかんだ言っても、学生のことを考えて効率化を図っている。

でも藍井はあくまでも学生に対しては強めにあたろうとする。

鼻で笑うとかしてるし。

情けをかけても優しくしても意味がないというのは変わってなさそうかな。
というか、突然変えられないというのもあるよね。

 

つーか、ほんとツンだなこの人。
そして微量に混じるデレ。

なんか、藍井は恥ずかしいんだろうね。

だからいきなり態度を変えられない。

 

学生たちに「いい法律家になれ」って言ったとき、声小さかったよね…

ニヤッとした学生もいたからか、

すぐさま「返事!」って、
声のボリュームがデカかった。

照れ隠しだろう。
藍井は照れくさいらしい。

でもその気張りすぎたのか、傷口にかなり響いたみたいに痛がっていた。

いいねぇ、藍井先生。

 

藍井先生、さいこーです。

雫の回想と感傷と5人の学生の成長

最後の講義の後、廊下に張り出された順位表を見て、雫はローに来てからのことを思い起こしていた。

 

照井は司法試験の対策に関係ない話はいらないと突っぱね、雫の言動はいちいち効率が悪いと言っていた。

正義感が強く、検察官になると言っていた。それ一択だと。

強そうに見えて弱い部分もあり、それでも強くあろうと立ち向かおうとしていた。

雫はそんな照井に声をかけ見守ってきた。
そして仲間とも徐々に打ち解けていった。

 

天野は父親に期待されず辞めようとしたこともあるし、やりたいこともなかなか見つからなかった。

でも人一倍、人の気持ちを考えて被害者に寄り添うことができる。

そして被害者に同情するだけじゃなく、ちゃんと力になれる弁護士になりたいという目的ができた。

 

真中は大学同期に見栄を張り、見返したいという思いだけで司法試験合格を目指し、弁護士になろうとしていたが、自分は口先だけだと認めることでずいぶん変わった。

弁護士になってどうしたいかという、自分なりのやりたいことを見つけた。

 

水沢は友達から無理だと言われながらも、その友達のためにも、弱い立場の人の力になりたいという思いもあり、弁護士になりたいと思っていた。

しかし自分のことはあまり話さず、問題を1人で抱える傾向にあったが、言わないことで生じる誤解があるということを知った。

 

桐矢は検察官への憧れを持っていたが、法律の勉強が好きではなかった。

勉強していく中で検察官になりたいという気持ちは高まったのだが、現実を見たときに迷いが生じてしまった。

しかし仲間から心配されたり励まされたりしていくうちに、迷いがなくなった。

 

一人ひとり、みんな性格も環境も違っていて、目指すところは法律家ということ以外、みんな違う。

だからこそ、何かあったときにそれぞれの見方で思考で話し合うから、多様性が生まれて、いい解決方法も生み出される。

すごくいい仲間関係だよね。

柿ピーに嵌ったらしい藍井

藍井は柿ピーに嵌ったようだけど、個人であのサイズはもう中毒の域だろうな…

時間かけると絶対湿気るし。
湿気ないうちに食べきるのはちょっと…
相当だよ。

ドラマ見た人はわかるけど、両腕でひと抱えするあのサイズ。

あのくらいのサイズって実物では見たことないんだけど、ドラマでは見た覚えがある。

ケイゾクかトリックだったかと思うんだけど、野々村係長の柿ピーね。

まったくあれ以来だわ。

でもあれを抱えてる姿はなかなか楽しい。

 

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