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女神の教室、第6話の感想…雫の信念が通じない相手、クロウ

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女神の教室~リーガル青春白書~#6のあらすじ&感想
2023年1月からのドラマ
フジテレビ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~

第6話のあらすじと感想です。

ネタバレを含んでいるので、苦手な方はお気をつけて~。

女神(テミス)の教室、第6話のあらすじ

柊木雫(北川景子)が手に下げていたビニール袋に、カラスの羽が入れられていた。
クロウ(crow)が近くに居たということだ。

 

雫は、藍井ゼミの人数が何故10人でなく、5人なのかと藍井(山田裕貴)に聞くと、

来年の司法試験まで8ヶ月を切っており、来年在学中に受験して合格する可能性がある者だけを選んだということだった。

 

件のSNSアカウントに、藍井ゼミの合格者が掲示された写真が載せられた。
構内にクロウが居たようだ。

刑事の風見(尾上松也)がクロウを見つけ、雫と学院長の守宮(及川光博)に報告した。

男の正体が判明し、狙いは雫ではないかという。

 

実務演習クラスで、雫は司法試験の過去問と藍井ゼミの選抜テストを試しに解いてみたと言うが、選抜テストは実際の試験よりかなり難しかったという。

そこで雫は、みんなの選抜テストの答案を藍井に見せてもらい、1人ずつコメントを書いて返却した。

司法試験まではまだ期間があるため、諦める必要なんて全然なく、むしろ合格する姿が見えてきていると雫は言う。

選抜テストに落ちた3人は、真中(高橋文哉)と同じことを言っていると笑う。
真中は雫と同じ見解に至っていたのだ。

3人は落ち込んでおらず、むしろ燃えているという。

 

風見から聞いたクロウの名前は津山邦彦。
5年前に雫が公判を担当した被告人だった。

雫と藍井は公判の資料を読み返し、再検討してみるが、誤判の可能性はなく、量刑も相場どおりで、当時下っ端だった雫が狙われる動機がわからない。

当時の担当弁護士の話では、津山は服役中にずっと法律の勉強をしていたというが、それは法に触れない嫌がらせを行うためではないかと、藍井は言う。

そこへ5人の学生たちがやってきて、SNSの更新された写真を雫らに見せる。

彼の狙いは自分だと雫は話し、迷惑をかけたことを謝るのだったが、公判を再検討していると知った照井(南沙良)は手伝うと言い出し、他の4人もそれに続く。

藍井は頭を抱えて呆れていた。

 

藍井は雫が書いた判決文を見て、被告人とのやり取りが多いことを、非効率的な裁判官だと言うのだが、それを受けて照井は、雫が何か言ったのではないかと気づく。

雫は公判の最後に
「どうか一からやり直してください」と
津山に言ったのだという。

学生たちは、彼は懲役刑を言い渡された直後、先生の言葉を冷静に聞けたのか。
たった1人刑務所の中、憎しみを募らせてもおかしくないんじゃないかと話す。

藍井は、案外いい線かもしれないという。

判決や量刑ではなく、何気ない一言が被告人を怒らせた。

 

風見と共に津山に会うことにした雫。
だが学生たちが心配して付いてきていた。

そこへ津山が現れる。

5年前の裁判のときにかけた言葉が、あなたを怒らせたのかと問う雫。

楓は謝罪し、学生たちは関係ないと言うのだが、津山は聞く耳を持たない。

自分より周りの人間が苦しむほうが辛いだろう、だからやっていると。

津山は自分の勝手な怒りを雫にぶつけ、雫を許さない、自分の言った言葉を一生後悔させてやるというのだった。

雫は、年齢も性別も関係なく、津山を1人の個人だと思って向き合ったのだと言い、再び謝罪する。

そして津山がこの5年、法律のことを相当勉強していることを挙げて、身につけた法律の知識は、この先必ずあなたを守ってくれる。
今でも変わらず、あなたには人生をやり直してほしいと願っていると言うのだった。

津山は少し黙り込んで、一生許さないと返し、言い詰めようとするが…
そんな津山を風見は強く牽制した。

 

翌日、雫が講堂に入ると、学生たちは全員前に詰めて座っている。

そして30人全員が笑顔で、雫のコメント入りの答案用紙を提示して見せた。

 

新年が明けて、青南ローに5人が集まっているところに、雫がお団子を持ってやってきた。

そこへ警視庁の風見から連絡が入った。
津山が死んだ、おそらく自殺だと。

 

6話はここまで。

女神(テミス)の教室、第6話の感想

今回はついに嫌がらせの犯人であるクロウの正体がわかった。

人を裁く仕事というのは、人の恨みを買うこともある。

しかしそれは何も事件絡みだけではない。

何気ない日常の、何気ない一言であっても人から恨まれることがあるという…

そういうホラーな話だ。
(ちょっと、いやだいぶ違うけど)

藍井ゼミが5人の理由

藍井ゼミを5人にした理由は、直近の司法試験で受かる可能性のある学生のみを受け入れたということみたいだけど…

それって、藍井ゼミ内の合格率を上げるためにってことだよねー?と思える。

司法試験を受けるのは、直近の試験だけじゃなく、それに落ちてしまえばその後も続くのに。

在学中の合格率のことしか考えていないということなんだよね…。
学校なんてそんなもの、と思えばそうかもしれないけどさ。

なんか、折角通っているのに、どんどん切り捨てられて行くんだね。

もちろん、藍井ゼミに落ちただけで学校を辞めていく学生なんかはもちろん、それまでなんだろうだけどさ。

 

真中たち3人が、藍井塾を落ちて人生終わった!と思うくらい落ち込んだという話のとき、藍井はソワソワと歩きまわってた。

目の前で言われれば、藍井も気にするのだろうか。

3人は自分たちで前向きになれたけど、そうでなく、藍井ゼミに落ちたら司法試験を落ちたも同然だと絶望した生徒の中には、立て直しが出来ずにそのまま辞めちゃう子も居るのだろうね。

学生たちを第一に考える雫

雫はクロウのことよりも、選抜テストの結果で動揺している学生たちが優先だと考えていた。

ここでも藍井との考えとは真逆だ。

そこで雫は過去問題を解いたり、学生たちが受けた藍井ゼミの解答用紙をチェックする。

ここまでやってくれる先生がいるというのは心強い。

自分の強みや弱点なんかは、なかなか自分では分かりづらいもの。

得手不得手がはっきりしない場合なんて特に、何から手を付けていいのかわからなくなって空回りして、無駄に時間を費やしてしまうということもよくあることだ。

私がそうなんだけどさ。

そこで自身の強み、弱み、どこを重点的に勉強すればいいとか、何を鍛えて行けばいいかなどを個別に指導してくれるというのは本当に助かるし、また、やる気にもなるというもの。

なかなか現実にはこんな教師に出会えることは少ない。

現実には、教師は雑務で忙しくて一人ひとり見ていくのは難しいということも聞いたことがある。

でも、こんな先生に出会っていたら、人生何かが変わったかもしれないなと思う。

両者は理解し合えない

雫が公判のときに言った言葉。

これに対して津山は強く雫を恨みに思うのだが…客観的に見れば酷い話だ。

「どうしてお前みたいな若い女にそんなこといわれなきゃいけない」

→自分より若い女に言われたのが気に食わない。

「馬鹿にした」

→という思い込み。

「自分の人生を勝手に否定した」

→まるっと否定してないのに、そう捉えたのはつまり、自分に引け目があるから勝手にそう感じた…。

そして雫に対して
「生ぬるく生きてきたお前」という言い方をしているけど、それこそ、相手のことを何も知らないのに勝手に決めつけている。

自分のことを決めつけられて酷く怒っているのに、相手に同じことをやっているというのは気付いていないのだ。

 

雫は、年齢も性別も関係なく、津山を1人の個人だと思って向き合ったと。
法廷はそういう場所だからと。

雫がそんな姿勢で望んで居ることなんて、露ほども知らない津山には、そんなことはわからない。

そこまで理解する人物ならば、逆恨みするようなことはしないだろう。

自分より”若い女”に言われたことがそもそも許せなかったのだ。

これがもし、津山よりずっと年上の男性裁判官から言われた言葉だったなら、違っていただろうと思うよね。

年下の若い女に上から目線で言われた、くらいにしか思っていない。

雫は全くそういうつもりはないと言ったところで通じる相手じゃない。

 

そして津山が法律を勉強していることで、その法律があなたを守ってくれると。
私は今でも変わらず願っていると言い、
「あなたには人生をやり直してほしい」とまたも雫は言った。

これは津山に追い打ちをかける言葉では無かったのかと思う。

「人生をやり直す」というワード。

津山が聞く耳を持たない人物なら、1度ならず2度までもこいつは言いやがった!と思うだろうし、

実はそうではなく、雫の言った言葉で自らが間違っていたのだと一瞬でも思ったのだとすれば、ずっと5年もの間、恨みつらみを募らせていた自分に絶望したのかもしれない。

少し考えて津山は「うるせえ」と。
「俺はお前を一生許さない」と言い、
「法律では俺を止められないんだよ」と。

ここで既に自死を考えたかわからないが…

ねじれた津山に対して、雫はあまりにもまっすぐで潔白すぎるように感じる。

それがまた津山には煩わしくて腹ただしいのだろう。

雫はどこまで行っても信念を突き通す。

津山からすると、その態度こそが気に食わなかったのかもしれない。

 

法律家である雫に、法律によって裁かれた津山は、その法律を勉強したことと、法律が津山を守ってくれると言われたことに、また神経を逆なでされたのかもしれない。

なんて思う。

藍井はクセありすぎて観察したい

藍井のような人はよく観察したいと思う。

藍井は自室で爆音で音楽を聞いていた。
雫がノックしても、真後ろに立っても気づかない。

肩を叩かれて、驚いて足をぶつける藍井。

 

人に興味が出ると、じっと見る。
なにかあると歩き回る。

暗くなった自室で寝てるとか意味わからんので、用が済んだら帰れよと思う。

 

そしてよほどの好物なのか空腹だったのか、匂いに起こされて、

学院長にポップコーンを差し出され、
どうぞと言われた途端にとても大事そうに持って抱えて食べていた。

学院長って、この人の扱いに手慣れている感じで…

ご主人さまとポチかよ、と思ってしまうくらいに、なんだか面白いシーンだった。

 

学院長は雫と藍井の化学反応を見たくて度々協力し合うように仕向けるわけだけど。

そしてその反応をとても楽しそうに見ている学院長はいつも楽しげでよき。

ところで藍井が渋々?雫から貰ったお団子は、しっかり食べたのだろうか。

仲間思いの天野向日葵

論文式の問題が満点だったのは天野(河村花)だった。
もしや?と思った桐矢(前田旺志郎)は0点。
そうか、かなり差があったのだね。

飛び抜けて成績が上がった天野は、とてもよく人のことを考えている。

藍井ゼミの後、天野は藍井に質問した。

藍井塾で学んだ内容を、ゼミ生以外の人に伝えてもいいでしょうか、と。

藍井は、伝えたとして何の罪に問える、勝手にしろと言う。

天野は礼を言うと、嬉しそうに走って去っていく。

そのあとで藍井は、天野を振り返って見ていた。

天野としては、自分と照井だけ特別ではなく、他の3人にも共有して、司法試験を共に合格したいのだろうと思う。

しかしおそらく、藍井には少し不思議なのだろう。

付いてこれない学生はバッサリ切り捨てるといった感じの藍井には、何故他人にそこまで尽くそうとするのかと。

天野にしても、雫にしても、不可解で理解しがたいと思っているのかもしれない。

 

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